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January 17, 2007

主要食品スーパーマーケットの在庫指数、オオゼキ断トツ!

  最近、在庫にはまっている。食品スーパーマーケットでは在庫の単品管理を実践している企業はまだごくわずかであるが、実際に在庫の単品管理を実践するとこれまで見えなかった問題点が把握でき、マーチャンダイジングの改善だけでなく、業務改善、そして、経営改善につながり、今後、食品スーパーマーケットにとっても新たな主要テーマのひとつとなろう。そこで、実際、主要食品スーパーマーケットの在庫指数をいろいろ調べて見ると、各社、歴然とした差があることがわかる。まだまだ、在庫の改善余地はあり、特に交叉比率まで算出してみると在庫改善が食品スーパーマーケットにとっても重要な課題であることがわかる。また、本ブログでも取り上げたように、今後、動産担保の時代となり、在庫が担保としてみとめられ、資金調達に新たな道が開けることになるが、そのためにも在庫の単品管理は避けて通れない、食品スーパーマーケットの喫緊の課題となろう。

  今回、主要食品スーパーマーケットで2006年度決算の数値をもとに在庫指標を調べてみた。在庫の指数としては、在庫売上比率、在庫回転率、交叉比率(在庫回転率×粗利率=粗利高÷在庫高)を算出してみたが、オオゼキの数値が断トツであった。オオゼキの在庫売上比率1.17%、在庫回転率85.13回、交叉比率20.47円であった。交叉比率については単位をどうとるかであるが、在庫1円当りの粗利額であるので、ここでは円として、在庫1円当たり何円の粗利高であるかとした。約20社の主要食品スーパーマーケットの平均が在庫売上比率3.20%、在庫回転率31.27回、交叉比率7.52円であるので、いかにオオゼキの在庫指標が高いかがわかる。

  オオゼキについで、在庫指標の高い食品スーパーマーケットはマックスバリュ東海とカスミである。マックスバリュ東海は在庫売上比率1.71%と主要食品スーパーマーケットの中ではオオゼキと並び2.00%を切っている。したがって、在庫回転率も58.34回と高回転である。また、交叉比率も15.17円と高い数字である。カスミは交叉比率については、マックスバリュよりも高く、15.26円であるが、売上在庫回転率は1.86%、在庫回転率は58.34回とマックスバリュ東海よりもうやや低いが、粗利率が高いために交叉比率が高くなる。この2社が在庫指標ではオオゼキについで高い数値を示している。したがって、食品スーパーマーケットにおいては在庫指標でトップクラスに入るためには在庫売上比率2%以下、在庫回転率50回以上、交叉比率15円以上が目標といえよう。

  オオゼキ、マックスバリュ東海、カスミが在庫指標ではトップクラスの食品スーパーマーケットであるといえるが、これについで、在庫指標の高い食品スーパーマーケットはヤオコー、ハローズ、関西スーパーマーケット、ヨークベニマル、原信ナルスホールディングスの5社である。それぞれ、在庫売上比率、在庫回転率、交叉比率はヤオコー(2.0%、50.12回、11.73円)、ハローズ(2.02%、49.58回、11.45円)、関西スーパーマーケット(2.15%、46.60回、11.70円)、ヨークベニマル(2.21%、45.17回、10.75円)、原信ナルスホールディングス(2.33%、42.99回、12.04円)であり、在庫売上比率が2%強となり、在庫回転率が50回以上あるが、交叉比率が10円強とやや下回る。

  一方、在庫指標が低い食品スーパーマーケットはバロー、平和堂、イズミ、イズミヤ、サンエーの5社であり、これらの企業は生鮮構成比が低い食品スーパーマーケットであるという特徴がある。バロー(4.78%、20.90回、5.10円)、平和堂(5.12%、19.55回、5.16円)、イズミ(5.66%、17.67回、4.08円)、イズミヤ(6.08%、16.45回、4.10円)、サンエー(6.19%、16.16回、4.90円)であり、生鮮構成比が高い食品スーパーマーケットとは大きな違いがあり、売上在庫比率、交叉比率は倍、在庫回転率は半分となる。

  また、上記以外の食品スーパーマーケットとしては、ベルクが在庫売上比率2.81%、在庫回転率35.53回、交叉比率9.17円、大黒天物産が2.60%、38.53回、8.82円、ライフコーポレーションが3.55%、28.20回、7.42円、オオクワが3.87%、25.81回、6.53円、アークスが3.95%、25.34回、5.65円である。

  このように、在庫指標をとってみると食品スーパーマーケットの在庫管理の実態が浮かびあがる。当面、在庫売上比率2.0%以上、在庫回転率50回、交叉比率10円が目標数値といえよう。これを越えてくれば在庫の管理が効率的であり、これを下回れば、在庫の効率化が急務であるといえよう。もちろん、生鮮構成比が低い場合は、バロー、平和堂、イズミ、イズミヤ、サンエーのように、通常の食品スーパーマーケットの売上在庫比率、交叉比率は倍、在庫回転率は半分となるが、食品だけでみれば、同じ目標でよいといえよう。今後、在庫の単品管理を導入する食品スーパーマーケットが増えると思うが、当面の目標をクリアーしたら、マックスバリュ東海、カスミの数字が次の目標となろう。

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January 17, 2007 in 経済・政治・国際 |

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