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January 26, 2007

医療分野で領収書改革、総額、項目別、レセプト並領収書へ!

  先ほど、NHKのクローズアップ現代で、病院の領収書改革に関する特集をしていた。昨年4月から保険医療機関は診療報酬改定の一環として、領収書が義務付けられたことにより、これまでの総額領収書から項目別の領収書が発行されることになり、その現状はどのような状況であり、今後、どのように医療が変わってゆくのかを特集した番組であった。食品スーパーマーケットでは当たり前の領収書=レシートが、医療分野では2006年4月がスタート元年であったということであり、びっくりである。将来的にはレセプト並領収書も視野に入れた領収書改革へつながってゆくという。レセプト並領収書とは、まさに医療の単品管理の明細書というものであり、患者がいつどのような治療を受け、どのような薬をもらったかがこと細かくわかる診療明細書である。

  クローズアップ現代ではこの問題を様々な角度から取り上げていたが、特に興味深かった内容は韓国の事例と日本での病院可視化ネットワークの事例である。韓国では日本よりもはるかにこの分野では先行しており、2000年から韓国中のレセプトがすべて一箇所に集められ、集中的に分析し、その内容が公開されているという。それは、最適医療を国民に提供することが目的であり、実際、無駄な投薬がなくなるなど効果も表れ始めたという。もうひとつの事例は、日本のある民間病院が中心になって病院可視化ネットワークをつくり、参加している病院のデータを相互に比較することにより、医療の質をあげてゆこうという試みである。事例では、各病院の死亡率と費用との関係をグラフにし、死亡率が低く、費用の少ない病院が良いと判断されていたようだが、これは、まさに死亡率PI値と平均費用の客単価?というべき評価手法、客単価2D分析が適用されており、大変興味深かった。

  また、最後のまとめの議論の中では医療の質の測定について語られていたが、アメリカをはじめ、世界中で医療の質をはかる指標の開発競争がはじまっているという。仮にそのような指標が開発されれば、医療機関の格付けが可能となり、医療機関どうしが弱点を克服し、医療の質をあげるための競争となるのではないかなどという議論であった。当然、逆もあり、良い点をさらに強め、より専門性が磨かれてゆき、医療機関どうしの住み分けへとつながってゆくことにもなろう。

  このクローズアップ現代をじっと見ていて、いろいろ考えることがあった。ひとつは食品スーパーマーケットでもやっとレシート分析が一部ではじったが、医療分野も近い将来、レセプト並領収書の時代になれば、レシート分析の時代に突入するのではないかという点と、すでに医療分野では患者へ診察券を発行しているので、いっきにレシート-ID分析にいってしまう可能性が高いと思ったことである。そうすると、当然であるが、客単価2D分析、客単価3D分析、そして客単価3D-ID分析が可能となる。ただ、客単価をあげることが目的ではなく、むしろ、医療費を下げ、医療の質をあげることが目的となるので、1回当りの客単価ではなく、客数、来店頻度も同時に考えることがポイントとなるのではと思う。いわゆるライフタイムバリュという概念であり、一生の内にその病院に何回ゆき、いくら医療費を支払うかが判断基準となろう。

  そう考えると、現状の食品スーパーマーケットでもまだまだ領収書、すなわち、レシートを活用し、食品スーパーマーケットの質を上げ、顧客満足度をあげる仕組みづくりへの取組が充分でないように思う。また、医療分野ではすでにはじまった食品スーパーマーケットどうしがネットワークを組み、レシート分析を協同で行い、可視化したデータにもとづいて食品スーパーマーケットの質をあげてゆくという動きも弱いように思う。むしろ、食品スーパーマーケットはこれからレシート分析を通じた質の向上に取り組む段階を迎えるのではないかとも思った。

  医療機関は厚生労働省がバックにつき、国家予算を使い、国民の健康を守るという大義名分が明確であるがゆえに、本格的に動きはじめれば、いっきに世界最先端のレセプト分析体制を整える可能性もあり、今後、この医療分野の動向には注目であろう。そして、将来的には、IDカードが食品スーパーマーケット、医療機関、ドラックストアをつなぎ、すべてのレシートがひとつに融合され、まさに医食同根の時代もさほど遠い世界ではないように、今日のクローズアップ現代の番組を見て思った。

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