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February 09, 2007

ウォールマート、2007年1月度売上110.7%、年間40兆円を突破!

  ウォールマートが2/8、2007年1月度および53週間の年間累計売上の速報を公表した。それによると、1月度の全体の売上は110.7%で2桁を維持し、年間53週累計でも111.5%となり、2桁の成長であった。また、既存店の1月度も102.2%と、昨年を上回っており、既存店の53週の累計では102.0%であったので、1月度の既存店はわずかではあるが、年間平均をも上回った。ウォールマートの会計年度はこの1月が決算月であり、売上の速報値は確定したが、今後、本決算が待たれるところである。ちなみに、53週とは2006年2月3日から2007年2月2日までの53週間であり、1月度は2007年2月2日から5週間前の2006年12月30日からの35日間である。ただし、ウォールマートの会計年度は2006年2月1日から2007年1月31日まであり、会計年度と売上速報とは若干期間に違いがある。売上速報は年間を4週、5週、4週の13週を四半期として、13週×4=52週を基本としている。そして、最後の週が会計年度と重なる場合は今回のように1週追加され、53週となり、新会計年度に若干ずれこむこととなる。
 
  さて、まず、1月度の全体の売上であるが、316.93億ドル(約3.8兆円)であり、昨対110.7%であった。最も伸び率の高かった部門は約24%の売上構成比の国際部門であり、117.6%であった。この国際部門には連結となった日本の西友も含まれている。ついで、伸び率の高かった部門は、約65%の売上構成比を占めるウォールマート部門であり、昨対109.6%であった。そして、残り10%強の売上構成比を占めるサムズクラブ部門であり、昨対104.0%であった。また、国際部門は伸び率は最も高かったが、53週累計では129.3%であり、この1月度はやや成長率が下がったといえる。逆にウォールマート部門は53週累計が107.7%であるので、この1月度は好調に推移したといえる。サムズクラブ部門は53週累計は104.5%であるので、若干、1月度は伸び率が低かったといえる。このようにウォールマートの1月度の全体は好調に推移し、特にウォールマート部門が延びたことが大きかったといえよう。なお、53週累計の全体売上は3,156.98億ドルであり、約38兆円という途方もない売上であった。なお。ウォールマートは会計年度である1月31日までの売上はおおよそ3,440億ドルと公表しているので、約41兆円となり、年商40兆円を越えた模様である。
  
  一方、2007年1月度の既存店の売上であるが、昨対102.2%であり、ウォールマート部門が101.9%、サムズクラブ部門が103.4%であった。53週累計の年間売上では全体が102.0%、ウォールマート部門が101.9%、サムズクラブ部門が102.9%であり、サムズクラブ部門が全体の売上増に若干貢献したといえよう。また、昨年と比べてみると昨年の1月度は104.0%、53週累計でも103.6%であったので、昨年度よりも、既存店の数字の伸びが低かったといえよう。
 
  この既存店の1月度が102.2%であるにもかかわらず、全体が110.7%と2桁となった最大の要因はウォールマートはじまって以来の怒涛の出店にある。何と、スーパーセンター64店舗、食品スーパーマーケット2店舗、ディスカウントストア4店舗、そして、サムズクラブ4店舗+移転オープン2店舗と合計76店舗が1月に新規オープンした。ウォールマートにとっても、1ケ月以内にこれだけの新店をオープンしたのははじめてであるという。

  ウォールマートは今期も積極的な新店を出店してゆく意向であるといい、当面、高成長は続くものと思われる。ただし、既存店の伸び率は下がりつつあり、今後、既存店をいかに活性化してゆくかが課題といえよう。第4四半期決算は2/20に公表する予定であるというが、今期の積極的な新店戦略と既存店の伸び悩みがどのように決算数値に反映されるかが注目である。ちなみに、2/8の株価は43.88ドルであり、この数日ほぼ43ドル付近で株価が安定している。近々に公表されるであろう決算を投資家は待っているといえよう。今期ウォールマートの売上はこれでほぼ確定したが、利益がどのような数字になるかが注目される。

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