日経MJ、新製品週間ランキング、客単価300円以上が21品!
3/23、恒例の日経MJ、新製品週間ランキングが公表された。今週は全体として客単価が上昇しており、300円(1人当り0.3円)を越える新製品が20品を越えるという、これまでにない活況ぶりである。最も多い部門が飲料部門であり8品、ついで家庭用品が5品、その他食品が4品、菓子が2品、冷凍食品が2品と合計21品であった。新製品であるがゆえに、販促による初回購買がすすんでいるので、今後、リピート購買に入った時にこの高い数字が維持されているかが課題ではあるが、初回購買は大成功といえよう。
一般に、客単価300円(1人当り0.3円)は食品スーパーマーケットの全商品の中でもけっして低い数字ではない。超売れ筋といわれる最重点商品は客単価1,000円(1人当り1円)であり、500円(1人当り0.5円)を越えれば重点商品といってよい。300円(1人当り0.3円)は重点商品まではいかないが、カットできない確実に定番化に入ってくる水準であり、新製品としては注目してよい数字であるといえよう。ちなみに、500円(1人当り0.5円)以上の新製品は、今週は6品であった。
そこで、最も客単価300円の新製品が多かった飲料について見てみると、No.1はサントリー、黒烏龍茶OTPP(特定保健用食品)1L、客単価591円であった。先週比客単価88円のダウンであるが、カバー率94.4%で客単価500円を優に越えており、すごい新製品である。サントリーは8番目にも、テレビCM中の胡麻麦茶350ml、客単価304円があり、飲料でのヒット商品続出といえよう。No.2はキリンビバレッジの生茶500mlペットボトル、客単価532円、同じく4位にも客単価433円で生茶2Lが入っており、生茶も好調である。ただし、500mlは先週比102円、2Lは先週比166円と大分客単価が下がっており、どの辺で落ちつくがまだ読めない状況といえよう。No.3はカゴメ、野菜生活100黄の野菜930g、客単価486円であり、No.5にも野菜生活100紫の野菜1Lが客単価375円で入った。黄は先週8位、紫は先週11位であったので、今週に入ってランキングが上昇中である。No.6にはアサヒ飲料、レモンを搾った三ツ矢サイダー、500mlペットボトル、客単価315円が初登場でランクイン、そして、No.7に日本コカコーラの一(はじめ)茶織(さおり)500mlペットボトル、客単価315円であった。以上が、飲料部門の客単価300円以上の8品である。
ついで、客単価300円以上の新製品が多かった部門は家庭用品であり、この分野は平均単価が5,000円、10,000円のものがあり、PI値は低くとも、平均単価が高いがゆえに、客単価が高いという特徴がある。No.1はカネボウ化粧品のブランシールホワイトニングコンクルージョンセットⅢ、40ml+25ml+2包、客単価1,544円(1人当り1.54円)であり、No.2も客単価1,103円の資生堂、HAKUメラノフォーカス2(医薬部外品)45gであり、いずれも客単価1,000円を越えた。No.3はマックスファクター、SK-Ⅱ、ホワイトニングソースダームデフィニション50ml、客単価630円、No.4が花王、アタック感謝品1.1kg、客単価459円、そしてNo.5がコーセー、ホワイトクオリティエッセンスDTX30g、客単価383円であった。
その他食品ではNo.1に日清食品、カップヌードルスパイシーコクしょうゆたっぷり7種類の具81gが客単価先週比796円ダウンであったが、664円であった。新製品キャンペーンが終わったとみえ、先週の異常値が正常にもどりつつある。No.2は客単価409円の同じく日清食品のどん兵衛どっかんきつねうどん、ゆず胡麻風味102g、No.3も日清食品の焼そばU.F.O.あまからガーリックスース焼そばキャベツ大入り133g、客単価360円であり、日清食品が独占した。そして、No.4に日本ハム、上級森の薫、あらびきウィンナー100g×2が客単価359円で入った。ちなみに、以前No.1であった山崎製パンの華麗ぱん1個は客単価200円でNo.6であり、がんばっている。
これ以外に客単価300円を越える今週の新製品は菓子部門でNo.1のカルビー、じゃがりこサラダ60g、客単価360円、No.2の明治製菓のアーモンドチョコ105g、客単価357円が入った。また、冷凍食品部門では、現在テレビCM中のハーゲンダッツジャパンのクリスピーサンド練乳いちご66mlが客単価先週比174円アップの374円で先週のNo.2からNo.1となった。No.2は先週No.1のニチレイフーズ、本格炒め炒飯450g、客単価364円であり、No.1とNo.2が入れ替わった。ハーゲンダッツの練乳いちごのすさまじい追い抜きである。
このように、今週は客単価300円を越える新製品が目白押しであり、各部門ともアクティブに数字が動き始め、今後の動向が楽しみである。客単価300円以上の商品でカバー率が高く、先週比の客単価の落ち込みが少ない新製品は特に注目であり、しっかり新規導入をはかり、客単価アップに結び付けたいところである。
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