« 食品商業、2007年4月号でコープさっぽろを特集! | Main | 食品スーパーマーケット、今週の株価、イズミ、丸久、跳ねる! »

March 23, 2007

景気は、消費に弱さがみられるものの、回復している!

  内閣府から月例経済報告2007年3月度が公表された。結論は「景気は、消費に弱さがみられるものの、回復している」というものであり、政府は今後とも景気回復が続くものとみているといえよう。政府の景気判断は4つの項目からなっており、企業収益、雇用情勢、個人消費、輸出・生産である。この3月の結論にいたった背景は、特に1つめの企業収益に着目しており、企業部門の好調さが持続しており、これが家計部門へ波及し、国内民間需要に支えられた景気回復が続くと見ている点である。本ブログでは、この政府の月例経済報告の中の特に食品スーパーマーケット業界と関係の深い内容についてみてみたい。

  まず、個人消費についてであるが、個人消費はおおむね横ばいとなっているという判断である。その理由は本ブログでもおなじみの需要側の代表的な統計である家計調査データと供給側の統計である鉱工業出荷指数等を合成した消費総合指数で1月度が増加したことに加え、ここ最近の動きはほぼ横ばいで推移している点を上げている。実際、最新の1月度は実質1.8%の増加であり、12月は-1.1%の減少、11月は0.4%の増加、10-12月期は0.7%の増加とここ数ケ月の動きはほぼ横ばいといってよい数字である。ちなみに、需要側の統計は家計調査データからの指標であるが、供給側は商業統計の小売業販売額、百貨店販売額、スーパー販売額、コンビニエンスストア販売額、さらには新車新規登録・届け出台数、旅行業者取扱金額(国内、海外)の統計が用いられている。そして、先行きに関しては、雇用情勢が改善していることから、所得の伸びが改善すれば、個人消費は増加してゆくものと期待されるという結論である。

  次に、その雇用情勢であるが、厳しさが残るものの、改善に広がりがみられるという判断である。特に完全失業率が高水準ながらも低下傾向で推移しているという状況であり、新規求人数はやや減少しているが、雇用者数は増加しているという。実際、完全失業率の推移を見てみると、1月度は4.0%、11月も12月も4.0%であり、2006年度は4.1%、2005年度は4.4%であるので、短期的には横ばい、長期的には低下傾向であるといえよう。

  そして、国内企業物価、消費者物価であるが、ともに横ばいとなっているという判断である。特に、石油市況の軟化を反映し、輸入物価が下落気味で推移しているといい、国内企業物価も横ばいであるという。消費者物価については、やはり昨年と比べ石油製品の上昇幅が縮小したことにより、下落しているという。また、一般サービス、公共料金はおおむね横ばいであるという。実際、企業物価の2000年を100とした時のグラフを見ると、2006年8月頃までは右上がりで推移していたが、その後、横ばいから若干下がり気味で推移している。一方、消費者物価の推移も2005年を100としたグラフ見ると、2005年からほぼ100.0%の横ばいで推移しており、安定しているといえよう。

  また、内閣府が公表する経済資料の中に地域経済動向というものがあるが、これには上記全国の景気判断とは違い、これらを補う形での地域の景気判断が5段階で示されている。それによると、景気が力強く回復しているとの判断は東海地区であり、回復しているとの判断は北関東、南関東、北陸、中国、沖縄である。そして、緩やかに回復しているという景気判断が近畿、四国、九州である。この中で、近畿は前回の景気判断2006年11月と比べ下方修正となっており、特に、鉱工業生産や個人消費などがやや厳しい状況であったという。持ち直しているとの判断は東北であり、最後の段階の持ち直しの動きが緩やかになっているとの判断が北海道である。地域別に見ると、東北、北海道が景気が厳しい状況であり、東海1地域のみが好景気という状況である。

  ちなみに、景気が力強く回復している東海地域であるが、鉱工業生産は堅調に増加し、個人消費は緩やかに回復し、雇用情勢は着実に改善しているという景気判断である。一方景気は持ち直しの動きが緩やかになっているという北海道は、鉱工業生産はゆるやかに増加し、個人消費はおおむね横ばいとなっており、雇用情勢は依然として厳しい状況であり、持ち直しの動きが緩やかになっているという景気判断である。

  このように、2007年3月度の政府の景気判断は消費に弱さがみられるものの、回復しているという判断であり、特に、東海地域の好景気、北関東、南関東、北陸、中国、沖縄の景気回復が日本全体の景気を牽引しているとのことで、当面、景気は回復基調で推移するとの判断である。食品スーパーマーケット業界にとっては、景気は回復基調ではあるが、消費はまだまだ弱いといえ、企業の好調さがいつ家計部門へ波及し、消費に反映されてくるかがポイントであろう。今後とも、本ブログでも景気動向には注目してゆきたい。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
Mixi(ミクシィ)に食品スーパーマーケット最新情報のコミュニティを創設!(現在114人)
週間!食品スーパーマーケット最新情報:まぐまぐ!スタート(現在601人)
PI研厳選!オリジナルe-book、CD 発売!

« 食品商業、2007年4月号でコープさっぽろを特集! | Main | 食品スーパーマーケット、今週の株価、イズミ、丸久、跳ねる! »

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 景気は、消費に弱さがみられるものの、回復している!:

« 食品商業、2007年4月号でコープさっぽろを特集! | Main | 食品スーパーマーケット、今週の株価、イズミ、丸久、跳ねる! »