食品スーパーマーケット、先週6/1の株価を見る!
ここ最近、株価が上昇気味で推移している。6/1の日経平均も17,958.88円(0.47%、83.13円高)となり、売買高も高水準の25億株弱と大商いが続いている。背景にはアメリカの株高や円安基調があるというが、食品スーパーマーケットの株価も先週は比較的堅調に推移した。短期的な株価の上昇を示す5日移動平均乖離率を見ると、ベスト5の食品スーパーマーケットは、タイヨー(3.96%、1,365円)、オオゼキ(3.65%、3,120円)、アークス(2.55%、1,890円)、オークワ(1.90%、1,553円)、ユーストア(1.85%、880円)であった。また、長期的な株価上昇を示す26週移動平均乖離率を見ると、ベスト5はアークス(11.11%、1,890円)、アークランドサカモト(2,155円)、タイヨー(10.79%、1,365円)、原信ナルスホールディングス(7.71%、1,647円)、ベルク(6.11%、1,250円)、であった。
そこで、まず、短期、長期のベスト5が重なったタイヨー、アークスについてここ最近の株価の状況を見てみたい。タイヨーは確かに短期、長期の株価は上昇気味で推移しているが、売買高が1日、1,000株程度であり、しかも、週数回しか売買が成立しない状況であり、6/1も1,365円で動かず、売買高も1,000株であった。今週も2日、先週も2日の商い成立であり、活発な株式売買状況ではないが、2月始めは1,200円強であった株価がこの4ケ月で1,365円まで上昇しており、5日移動平均乖離率、26週移動平均乖離率ともに大きく上昇となった。
アークスについては、今年はじめは1,300円前後であった株価が、現在では1,890円まで急上昇しており、日足のチャートでは上げ下げが激しいが、週足のチャートを見るとほぼ右上がりに急上昇しており、5/22には1,969円をつけるなど、2,000円を越える気配である。決算も好調であり、ポストビックハウスのスーパーアークスも順調に出店がはじまり、カインズとも業務提携したことも、厳しい北海道市場の中で、今後の成長性が期待されての株価上昇といえよう。今後のアークスの株価の動向には注目である。
この2社以外に、短期の5日移動平均乖離率でNo.2のオオゼキ、No.4のオオクワ、No.5のユーストアの株価の推移を見てみたい。オオゼキであるが、オオゼキの株価はこの数ケ月右下がりに推移していた。2月始めには3,400円前後で推移していたが、その後、ほぼ一本調子で右下がりに落ち込み、5月中旬には2,800円付近まで下がり続けた。しかし、5/28以降、株価は反転、一転上昇に転じ、現在3,120円となり、さらに上昇の気配である。この時期はちょうど株主総会の次期でもあり、その近辺からの上昇であり、来週以降のオオゼキの株価には注目であろう。
オオクワの株価もオオゼキに似た動きを示している。今年の3月までは1,700円近辺で推移していた株価がその後、右下がりとなり、4月のはじめには1,600円前後となった。しばらくもみあっていたが、その後、さらに株価は下がり、5/18には1,497円と1,500円を割り込み、1,500円前後でもみあいが続いた。そして、ここへ来て、株価が上昇、現在、1,553円(6/1)となり、上昇気味の動きとなっている。そして、ユーストアであるが、ここ数ケ月は850円前後で推移していたが、5/22に810円まで下がった後、株価は反転し、現在880円まで上昇しており、売買高も増えはじめている。短期的には注目の株価といえよう。
また、長期的な株価の上昇を示す26週移動平均乖離率でベスト5となったタイヨー、アークスを除く、アークランドサカモト、原信ナルスホールディングス、ベルクの株価の動きを見てみたい。アークランドサカモトであるが、今年初めは1,600円前後の株価であったが、4月下旬まで一本調子で株価が上昇し、4/17には年初来最高値の2,300円まで上昇した。その後、5月に入り株価は一時大きく落ち込み、5/17には1,890 円まで落ち込んだが、ここで反転、現在は6/1現在2,155円である。日足ではこのように激しい動きではあるが、週足ではほぼ右上がりに株価は上昇しており、今後の成長性に市場は期待をしているものといえよう。
原信ナルスホールディングスは3月は1,500円前後の株価であったが、その後、株価は上昇し、4/26には年初来高値の1,718円をつけ、5月初旬まで株価は右上がりに上昇したが、一転、株価が下がりはじめ、5/21には一時1,554円まで下がった。その後、株価をもどし、上昇に転じ、6/1現在では1,647円である。そして、ベルクであるが、3月はじめは1,100円前後で推移していたが、その後、株価はなだらかに上昇し、4月中旬以降1,250円前後で推移し、ゆるやかに上昇している。
このように、ここ最近の短期、長期の食品スーパーマーケットの顕著な動きを示した上位5社の株価を見てみたが、今後は、三角合併も解禁され、ウォールマートをはじめ投資ファンドの動きも感じられ、それに呼応する形で国内大手小売業、投資ファンドの動きもあわただしくなりつつある。食品スーパーマーケット業界の今後の株価の動きには注目である。
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