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June 23, 2007

沖縄の食品スーパーマーケットの独特な商品!

   前回のブログに引き続き、沖縄特集である。沖縄のすべての食品スーパーマーケットで共通していた独特な商品は、何といっても温かい大きな豆腐である。どの食品スーパーマーケットでも平台を特設して、販売されていた。サンエーのGMS、NSC、食品スーパーマーケットはもちろん、かねひで、マックスバリュー、コープおきなわも、今回見た店舗はすべて温かい大きな豆腐が販売されていた。しかも、1日3回配送予定のPOPが必ず提示されており、朝1回、昼2回の配送時間が明記されており、2社から3社の地元の豆腐メーカーが競い合っている。実際、商品を触ると本当に温かく、しかも固いのが特徴である。品揃えは基本3SKUであり、大、半カット、コマギレ豆腐であり、特に、コマギレ豆腐はビニール袋の中に豆腐の細かい塊が浮かんでいる感じの商品であり、どうやって食べるのか疑問であった。そこで、近くの従業員に尋ねてみると、暖かい豆腐はチャンプルーに使うので、温かくないと売れないという。また、コマギレ豆腐はそのままお椀にあけ、胡椒やしょうゆをかけてすするように食べるという。

   以前、台湾のセブンイレブンにいった時、日本のおでんに良く似た商品で烏龍茶で煮込んだ卵みたいな商品があり、これがどのセブンイレブンにもあった。その日は、チェーンストアの講演があり、たまたま、セブンイレブンの店長が来ていたので、PI値を教え、計算してもらったら、全商品の中でそれがPI値No.1だとわかってびっくりしていたことがあった。その時以来の、この温かい大きな豆腐は衝撃的な商品であった。沖縄では普通の豆腐はないのかと売場をみると、小型店では4尺、大型店では8尺しっかり品揃えされているので、この独特な豆腐ばかり食べているわけではなく、普通の豆腐もしっかり品揃えされており、売れているので、+アルファの強力な豆腐ということであろう。ただ、豆腐売場で気になったのは、揚げ売場がほとんどなく、下段はすべて豆腐、上段に数品のみの販売であり、揚げが異常に少ないのも沖縄の食品スーパーマーケットの特徴である。これも聞いて見ると、どうも各家庭で豆腐を自分で揚げて、自家製揚げ豆腐をつくるようで、わざわざ揚げを買う必要がないとのことであった。沖縄はその意味で豆腐は生でそのまま食べる需要よりも、圧倒的に調理に使う需要が多く、揚げもその一環であり、いかに様々な料理の調理用にあうかどうかが豆腐のマーチャンダイジングの決め手であるように思った。おそらく、水と関係すると思われる。

   豆腐売場のすぐ横には納豆売場が続いているが、これもびっくりすることに、関東の食品スーパーマーケット並の品揃えがあり、しかも、ほぼ豆腐と同じ尺数、大型店では8尺、小型店では4尺とっていたのにも驚かされた。品揃えを数えてみると最大70SKUぐらいあり、少ないところでも30SKUから40SKUはあり、納豆の地元茨城の食品スーパーマーケットと比べても遜色はない納豆の売場であった。特に、海洋深層水仕込みの納豆がはやりのようで、下段の主力商品はほとんど、海洋深層水の商品で占められていた。

   また、これに関係すると思われるが、ミネラルウォータの売場も圧巻であり、100SKUぐらいの品揃え、3尺5本は優にとっており、500ml、1,000ml、2,000ml、箱売りまでしっかり対応しており、島という沖縄において、いかに水が大切で、貴重であるかを、飲料はもちろん、水と関連の深い豆腐、納豆等においても大きなポイントであるということが感じられた。日配はいかに地域差がでる商品であり、地元対応が重要であるかを特に和日配ではあらためて認識した。

   飲料では何といってもさんぴん茶が完全に主力のお茶となっており、地元はもちろん、飲料メーカーのコカコーラ、サントリーなども商品化しており、自動販売機でも定番となり、沖縄のどの食品スーパーマーケットでも冷蔵はもちろん、平台でも山積みされていた。実際、飲んでみたが、ジャスミン茶のようでおいしかった。もともとは温かいお茶で飲んでいたものを自動販売機と食品スーパーマーケットの冷蔵販売が浸透し、冷たいさんぴん茶も売れるようになり、いまでは、完全に飲料の主力商品に成長した商品であるという。

   もうひとつ、ちょっとびっくりしたのはウィスキーである。国産よりも圧倒的に輸入品が多いのが特徴であった。これは沖縄の本土復帰前から、米軍からウィスキーが流れてきた名残のようで、今でもその時、よく飲まれたウィスキーに人気があり、国産よりも輸入品に人気があるとのことだ。

   これ以外にも精肉、鮮魚、青果なども独特な商品があるが、上記にあげた商品が特に印象に残っており、食品スーパーマーケットは日本中はもちろん、世界中からのあらゆる商品の販売に挑戦する業態のひとつであるが、これらの商品はあらためて食=文化であり、地元の商品をしっかり販売することが基本であることを再認識した。実際サンエーでは県産品が食品の30%を越えているといい、豆腐などは店ごとに仕入れ先が違うともいう。チェーンストアはともすれば画一的なマーチャンダイジングとなってしまいがちであるが、地域地域にあった商品を深くほりさげることも今後の大きな課題であると感じた。

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Comments

masumiさん、
貴重なご意見ありがとうございます。

  島豆腐という名前はじめて知りました。海水で仕上げてあるので、かたいのでしょうか。さわってみて、弾力があるというよりも、その硬さにびっくりしました。

  あたたかくないと売れないということで、常温で平台で販売されていましたが、あたたかいうちに売りきるのがポイントなのでしょうか。とすると、島豆腐は冷蔵庫に入れず、常温のみの料理用途なのでしょうか。

  沖縄の売場でもうひとつびっくりしたのは納豆です。本場の茨城の食品スーパーマーケットに匹敵する尺数をとっていました。納豆はよく食べるのでしょうか。納豆についても強く印象の残っています。

  ついでに、飲料の品揃えについてもびっくりでした。ミネラルウォータは異常な品揃えでした。逆にお茶がさんぴん茶が主力のようで少なかったようように感じました。

  今後とも沖縄の最新情報よろしくお願いします。
 

始めまして。masumiと申します。沖縄県人です。
補足の情報として書かせていただきます。
豆腐は「島豆腐」と呼ばれる物が主流です。上記の通り、さまざまな料理に使用します。絹ごしなどが補助商品といってもいいと思います。(マーボー豆腐を島豆腐で出すお店もありますよ)
特徴は多くの所が海水で仕上げてせいか堅めでミネラル分が豊富です。
ぼろぼろの豆腐は「ゆし豆腐」と呼ばれています。出し汁を入れて食べる方が多いと思います。お弁当屋さんでもみそ汁感覚で売っています。

「さんぴん茶」はまさにジャスミンティーです。沖縄方言での名称です。
また、飲料だけではなくアメリカ世だった期間が長かったこともあり、缶詰を使った料理も多いです。
例えば、ツナ缶、ポーク缶(スパム、チューリップ)は野菜と一緒に炒め物にします。もちろんツナはサラダでも食べますよ。後は、キャンベルスープ。最近は横浜のスーパーでも見かけたけど沖縄でメジャーな、クリームチキンとマッシュルームはなかったな。

スーパーについても少し。(大型店や複合店舗を除く)
かねひでは飲料や缶詰がメインで、飲料はメーカーの売れ残りなどを大量に格安でさばいたりします。大量買いになり易いので駐車場が広めで郊外と街中の中間が多いです。
サンエーはマルチで質も中間のものが多いような気がします。生鮮が強い感じです。街中にも店舗が多いです。
マックスバリューは高級感のある食材や酒類を扱っていて不足を補っていると思います。元プリマートだった場所以外は郊外型です。
ユニオンは24時間開いていて、かねひでよりも廉価路線を走っていますが比べると店舗数が少いため、利用者が限られています。
4社とも少しずつ店舗を増やしています。

長くなりましたが、以上で終わりに致します。

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