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June 13, 2007

食品スーパーマーケット業界の時価総額を見る!

   前回、時価総額について取上げたが、では、現在、食品スーパーマーケット業界の時価総額はどのくらいであるか、その現状を見てみたい。日本の全上場企業ベスト5は、トヨタ26兆9,667億円、三菱UFJ15兆3,149億円、みずほ10兆4,849億円、キャノン9兆4,675億円、三井住友9兆2,030億円であり、10兆円がボーダーラインとなる。また、小売業ベスト5は、セブン&アイホールディングス3兆3,388億円、イオン1兆7,525億円、ヤマダ電器1兆917億円、ファーストリテーリング9,154億円、丸井5,264億円であり、5,000億円がボーダーラインとなる。そして、食品スーパーマーケット業界ベスト5は、イズミ2,391億円、平和堂1,161億円、ライフコーポレーション794億円、イズミヤ773億円、アークス745億円となり、ボーダーラインは700億円である。残念ながら、食品スーパーマーケット業界は時価総額で見ると、まだまだ低く、ベスト5で比較すると、全上場企業の1/100、小売業の中でも1/10であり、いかに時価総額を高めるかが、重要な経営課題のひとつといえよう。

   食品スーパーマーケットのこのベスト5の中で、No.1のイズミとNo.3のライフコーポレーションとの時価総額の中身を比較してみたい。イズミの発行株式数は123,117,420株であり、株価は1,942円(6/8)であり、時価総額は2,391億円である。これに対して、ライフコーポレーションの発行株式数は53,450,800株であり、株価は1,486円(6/8)であり、時価総額は794億円である。時価総額が約3倍となる要因は株価の約1.3倍よりも、発行株式数が約2倍が大きく、イズミは株価を維持しながら、株式数を増やしてきたことが大きいといえよう。最近でも2/23に1:2の株式分割を実施しており、発行株式数が2倍になった。株価はこの1年間ほぼ2,000円前後で推移しており、時価総額を高めた株式数の増加であったといえよう。したがって、ライフコーポレーションとの時価総額の決定的な差はこの株式数にあるといえる。

   また、株価を高め、維持するための指標のひとつBPS、一株当りの純資産はイズミが1,684円に対し、ライフコーポレーションは682円であり、その差2倍以上であり、この差が大きいといえよう。ただ、自己資本比率はイズミが36.2%、ライフコーポレーションが23.0%であり、どちらも高いとはいえず、今後、純資産を増やし、自己資本比率を高めてゆくことが課題といえよう。さらに、ROEを見ると、イズミは10.81%、ライフコーポレーションは4.60%と2倍以上の差があり、ここでもイズミの自己資本における収益性が高く、結果、1株の価値が高いといえよう。したがって、この差を見る限り、イズミも自己資本比率には課題を残すが、BPS、ROEの差が株価の価値の差につながり、両者の株価の差になっているといえよう。一株の価値である資産価値、利益価値をいかに高め、株価を維持ないしは上げながら、株式数を増やしてゆけるかが時価総額増大のポイントといえる。

   では、食品スーパーマーケット業界のベスト5以降の時価総額を見てみたい。6番目以降は、バロー738億円(ROE3.67%、BPS1,043円)、オオクワ712億円(5.73%、1,557円)、フジ672億円(3.35%、1,542円)、マルエツ669億円(8.00%、375円)、サンエー603億円(10.74%、2,716円)、ヤオコー600億円(13.49%、1,446円)の6社が時価総額500億円以上の食品スーパーマーケットである。この中でマルエツのBPSが375円と低いにもかかわらず、時価総額が大きくなるのは株価は519円(6/8)と低いが、株式発行数が128,894,833株とイズミとほぼ同じ株式数であるからである。ROEは8.00%とけっして低くはないので、BPS、1株当りの純資産、資産価値をいかに高めるかがポイントといえよう。

   さらに、食品スーパーマーケットの時価総額を見てみると、いなげや474億円(1.54% 、 814円)、東急ストア444億円(7.95%、544円)、アークランドサカモト442億円(0.51%、1,341円)、カスミ421億円(3.94%、571円)、マックスバリュ西日本411億円(11.29%、1,055円)、オオゼキ386億円(13.75%、1,761円)、タイヨー384億円(4.02%、1,866円)、マックバリュ東海372億円(8.27%、1,859円)と以上8社が時価総額300億円以上の食品スーパーマーケットである。この中ではオオゼキがROEが極めて高く、BPSも高く、株価は3,050円(6/8)と食品スーパーマーケット業界では高い株価であるにもかかわらず、時価総額が低い要因は株式発行数が12,651,000株とイズミの1/10であることによる。収益性は極めて高い状況であり、今後、いかに、発行株式数を増やし、資本を増強し、成長戦略を描けるかがポイントといえよう。

   このように食品スーパーマーケット業界の時価総額は小売業の中でも、全上場企業の中でもまだまだけっして高いとはいえず、今後、自己資本比率を高め、一株当りの利益、資産を引き上げ、株価を上昇させ、タイミングを見て株式を増やしてゆくことが課題といえよう。外資も含め株式交換によるM&Aが、今後、主流となってゆくとものといえ、食品スーパーマーケット業界もいかに時価総額を高める経営戦略を構築するかが、重要な経営課題となったといえよう。

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June 13, 2007 in 経済・政治・国際 |

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