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July 31, 2007

アークス、2008年2月期第1四半期、増収増益、新店好調!

   北海道のアークスが2008年2月期の第1四半期の決算を7/4公表した。北海道地区はアークス、イオン、コープさっぽろの3つ巴の激しいシェア争いが繰り広げられている中での決算速報であり、注目の第1四半期の決算であった。売上は587.02億円(104.8%)、営業利益が18.08億円(121.2%:売上対比3.07%)、経常利益19.75億円(120.4%:売上対比3.36%)、当期純利益11.77億円(855.1%:売上対比2.00%)と増収大幅増益の好決算であった。アークスはビックハウスに変わる戦略業態として、2006年11月にスーパーアークスを開発し、札幌市の菊水に1号店をオープンしたが、今期も2店舗を出店し、ほぼ軌道に乗り始めたといえ、スーパーアークスが売上、利益を牽引しはじめたといえよう。現在、アークスは2007年2月期の決算時点では167店舗であったので、これで、169店舗となり、今期年商目標の2,410億円、そして、中期的には3,000億円が視野に入ってきたといえよう。

   スーパーアークスはこの4月にはアークスグループであるホームストアの室蘭地区にオープンしたショッピングセンター、モルエ中島の核テナントとして3店目となるスーパーアークス中島店を出店した。また、この6月には道南ラルズにおいて、五稜郭駅近隣の商業施設のポールスター・ショッピングセンターの核店舗として4店目となるスーパーアークス港町店を出店し、現在、4店舗となった。この新業態、スーパーアークスがアークスグループの新店に導入されはじめたことは、アークスグループ全体の戦略業態として、位置づけられた結果といえよう。今後、北海道各地でスーパーアークスが展開されてくるものといえ、北海道はイオンのスーパーセンター、SC、コープさっぽろの大型食品スーパーマーケットと合わせ、ますます激しい競争になることは必至といえよう。

   アークスの今期の粗利率、経費比率を見てみると、粗利率である売上総利益は昨年の21.68%に対し、今期は21.86%と若干であるが改善された。それにしても、21.86%は食品スーパーマーケットとしては低い粗利率であるが、これがアークス全体の数字であり、スーパーアークスはさらに低い粗利率と推測されるので、粗利面で見ても、スーパーアークスは競争力が高いといえよう。そして、この低い粗利率でも利益をしっかり、生み出す源泉としても経費比率、すなわち、販売費及び一般管理費は昨年が19.02%であるのに対し、今期は18.78%と0.25ポイント下がっており、一段と経費比率が削減されつつあり、これも競争力を高めているといえよう。その結果、営業利益は昨年の2.66%から3.07%へと向上しており、これに売上の104.8%がさらに貢献し、121.2%の大幅増益となった。また、当期純利益が855.1%となっているが、これは、売上、営業利益の好調さに加え、昨年は減損損失が11.81億円あったが、今期は0であり、これが大きく当期純利益を押上げたといえよう。

   一方、アークスの自己資本比率であるが、55.4%と昨年の53.9%と比べ若干改善された。ただ、優良食品スーパーマーケットは70%前後であるので、今後、好調な決算をもとにいかに自己資本比率を引き上げてゆくかも課題といえよう。その自己資本比率55.4%の中身であるが、負債面の長短借入金を見ると、昨年は167.08億円であったが、今期は154.03億円と削減されており、今期の好決算により、借入金が約10億円強削減された。この金額は総資産の17.17%であり、年間売上の6.70%であり、経営を圧迫するほどではないが、自己資本比率を高める上においては一層の削減が課題となろう。

   また、スーパーアークスの新規出店をはじめ、アークス全体の新規出店にかかわる資産であるが、土地は375.91億円(昨年365.95億円:102.7%)、建物及び構築物は252.35億円(昨年225.72億円:111.75)、敷金保証金76.36億円(昨年82.20億円:92.8%)と合計704.62億円(昨年673.87億円:104.5%)とほぼ売上の104.8%に匹敵する増加率であり、売上の伸び率に連動した増加率である。そして、これは総資産の72.4%と総資産の大半を占めている状況であり、自己資本の一層の改善のためには総資産の大半を占める出店にかかわる資産の圧縮も今後の課題となろう。ただ、借入金は総資産の17.17%で、昨年よりも削減されており、出店にかかわる資産の今期分を含め、大部分を自己資本で賄っており、財務的は健全な出店戦略であり、出店余力は高いといえよう。

   このように、アークスは通常の食品スーパーマーケットと比べ、18.78%の低い経費比率に支えられ、粗利率21.86%という競争力のあるロープライス戦略を打ち出すことができ、その戦略業態としてスーパーアークスを開発し、軌道に乗せつつある。しかも、その出店戦略も財務的に借入金を増やさずに、慎重に、そして堅実にすすめている。アークスが目標とする当面のクリティカルマスを獲得するための3,000億円という売上もこの105%の堅実なペースで進んで行けば、約5年後には達成する見込みであり、中期的には充分視野に入ったといえよう。アークスの戦略業態スーパーアークスの今後の新規出店に注目したい。

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July 31, 2007 in 経済・政治・国際 |

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