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July 06, 2007

Chain Store Age、7/1号、上場小売業ランキング2007を特集!

   Chain Store Age、最新号、7/1号で、決算2007、上場小売業ランキングが掲載された。上場小売業をGMS、SM、CVS、DGS、HC、百貨店、衣料品、専門店、家電、通販、外食の11業種に分け、全379社の2007年度の決算結果を特集したものである。内容は、連結営業収益、連結経常利益、連結キャッシュフロー、時価総額、PER、単体経営成績、商品部門別売上高(単体)・粗利益率(単体)に加え、PBR、ROA(連結)、ROE(連結)、自己資本比率(連結)、総資産回転率(連結)、さらには、売上高経常利益率(連結)、営業収益(単体)、営業利益(単体)、経常利益(単体)、当期利益(単体)、売上総利益(単体)、売上販管費率(単体)、在庫回転率(単体)、既存店売上高前期比(単体)、1㎡当たり売上高(単体)、1人当り売上高(単体)の全ランキング表である。また、これらはすべてのデータを購読者はダウンロードができるようになっており、約50ページに渡る特集記事である。

   本ブログでは食品スーパーマーケットに当たるSMに絞って、この特集内容を見てみたい。まず、営業面のランキングであるが、営業収益(単体)×(売上総利益率(単体)-売上販管費率(単体))=営業利益(単体)であるので、これらの指標を重点に、補足として、既存店売上高前期比(単体)、1㎡当り売上高(単体)を見てみたい。Chain Store Ageにおける上場食品スーパーマーケットは43社であるので、ランキングはNo.1からNo.43までとなる。営業収益(単体)ベスト5は、ライフコーポレーション4,186.14億円(5.1%)、ヨークベニマル3,139.35億円(5.5%)、マルエツ3,076.67億円(0.0%)、東急ストア2,521.27億円(-1.0%)、オークワ 2,420.53億円(4.3%)であり、2,000億円がトップクラスの営業収益といえよう。

   これに対し、売上総利益率(単体)ベスト5はサンエー30.1%、原信ナルスホールディングス28.1%、カスミ27.2%、東急ストア26.8%、丸和26.6%である。ただ、食品スーパーマーケットは必ずしも、売上総利益が高いから、優良企業とはいえず、売上販管費率を際し引いた、営業利益がポイントとなるので、売上販管費率(単体)の低い食品スーパーマーケットのベスト5を見ると、アオキスーパー16.3%、オオゼキ18.1%、マルキョウ18.4%、タイヨー18.5%、マルミヤストア18.7%となり、売上総利益率(単体)ベスト5とは全く一致していないことがわかる。そこで、営業利益率(単体)ベスト5を見てみると、オオゼキ7.35%、サンエー6.85%、マックスバリュ東海4.75%、丸久4.37%、ベルク3.98%であり、この5社がよく稼いでいるトップクラスの食品スーパーマーケットである。興味深いのは、No.1のオオゼキは売上販管費率が極めて低い食品スーパーマーケットであり、No.2のサンエーは売上総利益率が高い企業であり、どこに重点をおいて利益をだすかの戦略は対照的であるといえる点である。

   既存店売上高前期比(単体)ベスト5はマツヤ107.3%、マックスバリュ東海104.1%、原信ナルスホールディングス103.4%、ライフコーポレーション103%、アオキスーパー103%である。1㎡当たり売上高(単体)ベスト5はオオゼキ 376.9万円、アオキスーパー183.6万円、関西スーパーマーケット133.8万円、マックスバリュ東海119.1万円、ユニバース106.2万円であり、オオゼキが断トツであることがわかる。100万円を越えれば食品スーパーマーケットではトップクラスといえよう。

   これに対して、財務面でのランキングを見てみると、財務面では資産効率として、ROA=自己資本比率×ROE、あるいは、ROA=総資産回転率×当期純利益率、そして、株価評価としてPBR=PER×ROEであるので、これらの食品スーパーマーケットのランキングを見てみたい。なお、Chain Store AgeのROAは経常利益率で算出しているので、当期純利益率よりも若干高めになる。

   ROAベスト5は、オオゼキ17.3%、サンエー12.5%、マックスバリュ西日本12.3%、アオキスーパー12.0%、ヤオコー10.6%と10%が食品スーパーマーケット業界のROAトップクラスである。自己資本比率ベスト5は、ヨークベニマル81.4%、オオゼキ74.8%、マックスバリュ東海71.3%、サンエー65.2%、マルヤ63.6%、ROEベスト5は、ユニバース15.9%、ヤオコー14.2%、丸久14.0%、オオゼキ13.8%、ハローズ13.3%である。自己資本比率は60%以上、ROEは15%前後がトップクラスの食品スーパーマーケットといえよう。ちなみに、総資本回転率ベスト5はアオキスーパー3.66回転、マックスバリュ東北3.23回転、エコス3.15回転、マックスバリュ西日本3.10回転、マルミヤストア3.02回転である。

   PBRベスト5は丸久4.1倍、ライフコーポレーション2.3倍、ドミー2.1倍、ヤオコー2.1倍、マックスバリュ東北2.1倍である。そして、PERベスト5は、丸和132.7倍、マックスバリュ北海道68.2倍、相鉄ローゼン56.5倍、ライフコーポレーション48.7倍、マックスバリュ東北44.7倍である。

   このように、Chain Store Age、最新号、7/1号で上場小売業の2007年度決算特集の中の食品スーパーマーケットに絞って、重要な営業、財務指標のベスト5のランキングを見てみたが、このトップクラスの指標をもとに各食品スーパーマーケットの実態を見ると、各社の経営状況がよくわかる。全体としては、トップクラスは他の小売業と比べて高い数字であるといえるが、中下位クラスはまだまだ改善の余地が大きいといえる。今後、食品スーパーマーケット業界としてはトップクラスの指標を目標に経営改善をはかってゆくことが業界全体の経営改善にとっての課題といえよう。先週当たりから、第1四半期決算の公表がはじまったが、今期の各社の経営改善がどのように進んでゆくかに注目したい。

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July 6, 2007 in 経済・政治・国際 |

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