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August 13, 2007

農水省、生鮮食品の品質表示、実施状況調査公表、1%に課題!

   8/3、農林水産省が平成18年度の生鮮食品の品質表示に関する実施状況調査の結果を公表した。この調査は、全国の小売店舗における農産物、水産物、畜産物の生鮮食品表示の状況と中間流通業者が行っている表示状況についての実地調査の結果をまとめたものであり、JAS法にもとづき、表示違反の疑義があった場合には、立入検査や任意検査を行い、適切な措置が講じられる。今回は平成18年4月から平成19年3月までの1年間に渡っての大規模な実地調査であり、調査対象は38,169店舗、商品は5,918,607品である。調査内容は3つに分かれており、1.「名称」及び「原産地」(水産物にあっては、「解凍」及び「養殖」を含む。米穀にあっては、「名称」、「原料玄米」、「内容量」、「精米年月日」及び「販売者等の氏名又は名称、住所及び電話番号」)の表示状況、2.名称及び原産地の表示の真正性の確認、そして、3.牛肉の名称及び原産地の表示の根拠確認である。

   まず、米穀を除く生鮮食品を店舗単位でみた結果は「名称」の表示については、全商品に表示していた店舗は32,920店舗(89.1%)であり、「原産地」の表示については、全商品に表示していた店舗は30,602店舗(82.8%)であった。「名称」は約90%、「原産地」は約80%であり、「原産地」表示の方が課題が大きいといえよう。これを商品単位で見てみると、「名称」の表示がなかったものは27,186商品(0.5%)、「原産地」の表示がなかったものは56,228商品(1.0%)であり、いずれも1%以下でであり、99%の商品はどちらの表示もなされていたということであり、かなり高い数字であり、この数字を見る限り、小売業がJAS法にしっかり対応している状況といえよう。

   商品に関しては生鮮3品であるが、実際の調査項目は農産物が野菜、果物、その他、畜産物、水産物と全部で5項目に分類し、調査を実施している。この5項目の中で商品数が最も多いのは野菜の2,204,940品であり、ついで畜産物の1,426,979品であり、これ以外では水産物の906,549品、果物の801,541品、農産物その他の177,199品となる。この中で「名称」の欠落率が最も高かった品目は野菜で、2,204,940商品のうち17,108商品(0.8%)に欠落がみられた。また、「原産地」の欠落率が最も高かった品目も野菜で、2,204,940商品のうち30,956商品(1.4%)に欠落が見られた。商品単位で見ても「名称」については0.8%、「原産地」についても1.4%であり、店舗単位よりは若干数字が高かったが、小売業がJAS法にしっかりと対応しているといえよう。

   今回の調査では、これ例外に、いま話題の有機食品に関する調査も同時に実施されている。有機食品に関しては8/12の日経1面に「有機食品、食の安全で弾み」、「伊藤ハムなど17社、統一ブランド」、「イオン、20品目を追加」という記事がまさに日経新聞の題字の横、トップ記事で掲載された。内容は9月から有機JASの認証を受けた各メーカーがオーガニック・ギルドの統一ブランドで食品スーパーマーケット各社で販売を開始するというものであり、イオンもグリーンアイに有機JAS商品を20品目追加するという記事である。有機食品は、今後、アメリカのホールフーズマーケットの成長を見るまでもなく、日本でも注目される商品となる可能性が高いといえよう。

   さて、その調査内容であるが、有機農産物については、JAS法により、有機JASマークが表示されている場合に限り「有機○○」や「オーガニック○○」等の表示を行うことができることとされている。今回の調査は10,877店舗(64,294商品)で行われ、調査内容は、1.「有機○○」、「オーガニック○○」等の表示及び有機JASマーク表示状況、2.特別栽培農産物に係る「農薬不使用」等の表示状況の2項目であった。

   その結果、有機JASマークが付された上で「有機○○」等の表示がされていた農産物を販売していたのは5,872店舗(98.9%)であり、これを商品単位で見ると、有機JASマークを付した上で「有機○○」等の表示がされていた農産物は21,528商品(99.5%)であり、ほぼ99%という極めて高い数字で有機JASの表示がなされていた。

   今回の調査ではさらに米のDNA品種判別調査も行っている。これは実際に全国の米穀専門店を含む食品の小売販売店から精米819点を買い上げてDNA分析を行ったという。その結果、60点(7.3%)に表示と異なる品種が混入している疑いのある反応がみられたという。その内訳は、コシヒカリ456点中26点、あきたこまち109点中12点、ひとめぼれ95点中6点、ヒノヒカリ56点中5点、はえぬき13点中0点、キヌヒカリ12点中3点、きらら397、8点中2点、ハナエチゼン6点中1点、ミルキクィーン10点中1点、ササニシキ7点中0点、ほしのゆめ13点中1点、ハツシモ8点中2点、ななつぼし5点中1点、こしいぶき5点中0点、つがるロマン8点中0点、日本晴3点中0点、夢つくし1点中0点、あいちのかおり2点中0点、あさひの夢1点中0点、ゆめあかり1点中0点である。

   このように今回の農林水産省の大規模な品質表示調査の数字を見る限りでは約1%前後の不正とみられる表示状況といえ、約99%の商品は適正表示であったということであり、調査結果を見る限りでは高い品質表示の数字であり、品質表示が小売業に確実に浸透しているといえよう。ただ、米のDNA調査を見ると7.3%の不正表示がある疑いがあるとのことで、米に関しては課題が残る結果といえよう。品質表示に関しては、安心、安全、環境の観点からますます消費者の目は厳しくなるといえ、今後、食品スーパーマーケット業界でもしっかり取り組むべき課題のひとつといえよう。

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August 13, 2007 in 経済・政治・国際 |

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