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August 21, 2007

食品スーパーマーケット売上速報2007年7月度、104.6%!

   食品スーパーマーケットの上場企業で月次売上を公表している約20社の2007年7月度の売上速報を集計した。全体平均は104.6%と堅調な伸び率であった。105%を越えた食品スーパーマーケットが10社であり、逆に100%を下回ったのは4社であった。既存店は99.1%とやや昨対を下回ったが、客単価は100.3%と若干昨年を越え、客数が98.9%と伸び悩んだことが既存店の数字を下げた要因である。やはり、競合状況が厳しくなり、既存店の客数は各社伸び悩んでいるようだ。ここへきて、各社、新店をオープンしており、順調に新店を出店している食品スーパーマーケットは好調であり、新規出店が全体の売上を押上げる要因であることが明確である。今月からは、新規上場した青森のユニバースも加わり、ユニバースは108.5%と好調な売上推移であった。

   さて、まず、好調な107.0%以上の食品スーパーマーケットを見てみたい。No.1はここ最近、怒濤の出店をしている大黒天物産であり、125.5%、断トツである。8/9にラ・ムー津山店、7/19にラ・ムー松山西店を出店し、今年に入って9店舗目であり、総店舗数は47店舗となった。大黒天物産は決算が5月であるが、前期決算期では合計14店舗を新規出店し、今期も4店舗の新規出店、毎月2店舗平均のハイペースで、新店が増えており、成長率は業界随一をここ数年維持している。ただ、既存店が96.5%と厳しい状況であり、今後、いかに既存店の活性化に取り組んでゆくかが課題といえよう。実際、大黒天物産の直近の2007年5月度の決算短信を見てみると、経費比率が昨年の17.2%から18.7%へと大幅に上昇しており、既存店が伸び悩むと固定費が相対的に高くなり、収益を圧迫するので、全体の数字が好調なだけに既存店の活性化は早めに手を打ちたいところだ。

   No.2はカスミであり、108.9%である。カスミも新店の出店に加え、積極的な店舗改装を実施し、競合の厳しい既存店のディスカウント業態のFOODOFFストッカーへの業態転換を行うなど、既存店の活性化に取組み、売上は好調な数字をキープしている。ただ、直近の決算数値を見ると全体は107.4%であるが、既存店は96.7%であり、大黒天物産同様、積極的な新店での売上増であり、既存店の競合状況は厳しいものがあり、一層の既存店の活性化が課題であるといえよう。No.3はハローズであり、108.6%である。ハローズも積極的な新店政策により、全体は好調に推移しているが、やはり、既存店が98.0%と苦戦しているといえよう。このようにトップ3は全体の売上は、積極的な新店が寄与し、売上は極めて好調であるが、既存店が厳しい状況であるのが共通の課題である。

   これに対し、No.4の初登場、青森のユニバースであるが、全体は108.5%に対し、既存店も102.0%と好調であり、バランスのよい好調な売上の推移である。No.5はマックスバリュ中部であり、全体の売上は108.3%、既存店も100.5%と昨対を上回った。特に、PI値が全体、既存店とも昨対を越え、結果、平均単価のダウンをカバーし、客単価も昨対を越え、好調な売上の伸び率であった。No.6はヤオコーであり、107.3%であり、既存店も100.4%と昨対を越えた。客数、客単価ともに全体、既存店すべて昨対をクリアーし、今月の売上速報公表企業の中では最もバランスのよい売上をキープしている食品スーパーマーケットである。そして、もう1社、バローが107.2%をクリアーした。ただ、既存店は95.2%であるので、厳しい数字である。特に、既存店の客数が95.5%と客数の落ち込みが大きいのが気になるところである。

   これについで、103.0%以上の食品スーパーマーケットを見てみると、No.8にマックスバリュ東海105.4%、既存店101.2%、No.9にマックスバリュ西日本105.2%、既存店101.0%、No.10にエコス105.1%、既存店99.7%、No.11にアークランドサカモト104.0%、既存店99.2%、No.12にオオゼキ103.5%、既存店103.5%、そして、CFSコーポレーション103.3%、既存店94.4%である。

   これに対して、今月、昨対を割った食品スーパーマーケットが4社ある。PLNT99.8%、既存店94.8%、Olympic98.9%、既存店99.7%、マックスバリュ北海道98.4%、既存店96.1%、そして、九九プラス95.9%、既存店95.2%である。この内、PLANTはこの新潟沖中越地震の被害を受け、PLANT-5、新潟の刈羽店をこの9/20に閉店することを決定しており、今後、経営が厳しい状況となろう。また、九九プラスも昨年の80店舗の不採算店舗の大量閉鎖が響き、厳しい状況が続いている。

   このように、2007年7月度の食品スーパーマーケットの売上速報は好調企業と不振企業の明暗が分かれた結果となった。ただ、好調企業でも積極的な新店の出店により、大きく売上を伸ばしているが、既存店は厳しい状況である企業と既存店の活性化が効を奏し、既存店も好調な企業とに分かれつつあるのが実態である。食品スーパーマーケットは新店が売上を伸ばす王道ではあるが、既存店の活性化が進まないと、利益に直結するため、新店の新規出店と既存店の活性化のバランスをしっかりとってゆくことがポイントである。各社の新店の動きだけでなく、今後の既存店の動向にも注目してゆきたい。

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