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August 14, 2007

九九プラス、2008年3月期、第1四半期決算、利益が改善!

   九九プラスの2008年3月期の第1四半期決算が8/8、公表された。前期は増収となったが大幅な減益となる厳しい決算であったが、今期は一転、減収とはなったが、大幅な増益となる決算であり、利益の改善傾向が鮮明となる結果となった。九九プラスは前期の第4四半期に実施した不採算店80店舗の閉鎖を敢行するなど、大胆な業務改革を実施したことに加え、ローソンとも資本・業務提携を締結し、そのはじめての成果が問われる決算であったが、利益が大きく改善したことにより、一定の成果が表れたといえよう。ただ、ローソンとの資本・業務提携はまだ共同開発商品の導入など始まったばかりであり、今後の動向が注目される。

   決算結果であるが、売上高は314.79億円(99.9%)、営業利益4.66億円(293.3%:売上対比1.48%)、経常利益3.94億円(246.1%:売上対比1.25%)、当期純利益1.88億円:売上対比1005.1%:売上対比0.59%)であり、売上対比で見るとまだまだ他の小売業と比べると低いが、昨年の厳しい決算を脱却し、大幅な増益となった。特に、2007年3月度の当期純利益は赤字であっただけに、黒字への転換であり、業績は確実に上向き始めたといえる変化である。

   利益が改善した中身を見てみると、売上総利益は昨年の26.72%から今期は26.84%と0.12ポイントの改善であるが、販売費及び一般管理費は昨年の26.22%から、今期は25.36%と0.86ポイント改善し、結果、営業利益が昨年の0.50%から1.48%となった。売上総利益はさほど改善していないが、販売費および一般管理費が削減できたことが大きかったといえよう。

   さらに中身を見てみると、給与手当11.37%(昨年11.59%)、地代家賃3.81%(昨年3.85%)、水道光熱費1.88%(昨年1.94%)、リース料1.81%(昨年1.84%)、減価償却費0.99%(昨年1.06%)、その他5.45%(昨年5.84%)であり、全体的に経費の削減が図られており、不採算店80店舗の大量閉鎖が固定費の削減につながったといえ、今期の利益が大幅に改善した要因はこここにあったといえよう。経費削減に関しては、今後、ローソとの業務提携により、共同配送による物流コスト削減策として、9/1常温センター(野田市)、11/1に低温センター(市川市)の稼動を予定しているといい、さらに、経費が削減される可能性が高まったといえよう。

   一方、売上の方は、三大商圏(首都圏、関西圏、中京圏)を中心に収益性の高い店舗開発に重点をおき、23店(直営23店、FC0店)を出店したという。その結果、店舗数は803店(直営679店、FC124店)となったが、直営は26店舗増であるが、FCは3店舗減ったため、23店舗の純増ではあるが、既存店がまだまだ厳しい状況であり、わずかに昨対にはとどかなかった。

   また、気になる自己資本比率であるが、35.1%とまだ数字は低いが、昨年の29.6%からは大幅に向上し、3月の本決算の34.7%と比べても若干の改善であり、自己資本比率の改善効果が見られる。特に、ローソンとの資本・業務提携による資本の増加に加え、当期純利益の純増による純資産の増加もあり、新規出店やシステム投資などにより、総資産も増加しているが、純資産の伸び率の方が圧倒的に大きく、自己資本比率を昨年に比べ引きあげたといえる。

   負債の主要項目である長短借入金は57.65億円(昨年48.84億円)と総資産の19.8%、年間売上の4.63%であり、経営を圧迫するほどではないが、自己資本比率の向上には借入金の返済が課題といえよう。今期は前期と比べるとやや増加しているが、3月の本決算の時と比べると約5億円削減されており、利益の改善が純資産の増加と借入金の減少につながったといえ、いかに、純利益を生み出すかが重要な経営戦略であることが改めて確認された決算といえよう。

   さらに資産項目、特に今期は26店舗の新規出店であるが、出店にかかわる資産である建物及び構築物は60.01億円(昨年66.94億円)、敷金・保証金33.19億円(昨年32.49億円)であり、九九プラスは土地の資産項目がなく、建物及び構築物のみであるが、合計93.2億円(昨年99.43億円)と80店舗の大量閉店が大きく、出店にかかわる資産は減少している。総資産に占める割合は32.0%であり、純資産の範囲内であり、無理のない出店に関する資産であるといえよう。ちなみに、今期最も資産額が増えた項目は現金および預金であり、昨年の56.84億円から93.12億円と36.27億円という大幅な増加であるが、ローソンとの資本・業務提携により、38.3355億円の新株発行により、資本金、資本準備金の大幅な増加によるものである。

   このように九九プラスはローソンとの資本・業務提携により資本も充実し、提携以前から取り組んでいた80店舗という大幅な不採算店の閉鎖も完了し、売上はまだ厳しい状況ではあるが、利益の回復は顕著であり、今後、売上の回復をどのようにはかってゆくかに焦点が移りつつあるといえよう。今期は静岡県磐田市に大型駐車場を併設した地元の有力な惣菜テナントを入れた店舗もオープンしたといい、地方都市で出店可能な新たな業態開発にもチャレンジも始まっており、次の中間決算の売上がどこまで回復するかに注目である。

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August 14, 2007 in 経済・政治・国際 |

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