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August 29, 2007

カウボーイ、新中期5ケ年経営計画、実行体制整う!

   8/9、カウボーイの社長が交代した。これまで、代表取締役社長であった伊藤紀明氏が退任し、新たに、代表取締役社長として、石原坂多聞氏が就任した。また、これまで代表取締役専務であった鶴田信光氏は代表権がはずれ、取締約専務となり、代表取締役は石原坂多聞氏1人となった。これで、2008年9月期から2012年9月期までの新生カウボーイの第一次中期経営計画の本格的な実行体制が整ったといえ、カウボーイは石原坂体制のもとで、経営再建が本格化することとなる。石原坂多聞氏は昨年の4月までオオゼキの社長を4年間務めており、今年の3月にカウボーイに取締役として招かれ、今回の代表取締役社長就任という経歴であり、オオゼキでの徹底した個店経営のノウハウをカウボーイに移植し、この第一次中期経営計画が描くプランどおりに、今後、カウボーイの再生ができるかが問われることとなる。

   石原坂多聞氏が8/3、カウボーイの代表取締役社長に就任して、早々の8/17にはカウボーイの2007年9月度の第3四半期決算の売上が公表されたが、単純合計では昨年の374.56億円から328.44億円と昨対87.7%となったが、セグメント別の小売事業を見ると、昨年の269.31億円から273.47億円と101.5%伸びており、改善の兆しが見え始めているといえよう。昨対を大きく下回った卸売事業、不動産事業等については、事業構造が再建前とは大きく違っており、単純な比較が成立たないので、昨対比較が可能な小売事業の動きがカウボーイの実状を表しているといえ、その意味では、わずかであるが、この第3四半期決算の売上に関しては昨対を上回り、この9月からはじまる本格的な再建のための中期経営計画へ向けてよい流れができあがりつつあるといえよう。

   現在、カウボーイの株主構成は、前期決算の平成18年9月30日現在と比べ大きく変わっており、それまでは有限会社ナカノが24.36%、中野晃氏が15.87%を持ち、大株主であったが、現在では、合同会社月光が37.19%、スパークスOMSF-2投資事業組合が14.31%となり、合計51.5%を占める過半数を維持し、経営権を取得している。月光はアメリカのゴールドマンサックスグループの会社であり、いわゆる投資ファンドである。この2社のもとでカウボーイは経営再建に入り、この9月から、石原坂多聞氏を代表取締役社長として、2012年9月期までの本格的な第一次中期経営計画の実行に入ることとなる。

   カウボーイがこのように投資ファンドのもとで経営再建にはいらざるをえなくなった理由は、昨年の12/8に当時の中野晃社長が「第三者割当てによる新株式の発行、自己株式処分及び新株予約権の発行に関するお知らせ」の中で説明している。それによると「現在、主としてデイベロッパー事業に対する投資のため、約230億円の長期借入金を抱えており、それらの返済期限は3年から5年となっているところ、通常デイベロッパー事業に対する投資資金の回収期間は15年から20年となっているため、3年から5年の返済期限で借入金を返済してゆくのは困難であります。・・」という長期借入金約230億円の返済問題が根底にあり、この問題を解決するために、会社を小売業と不動産業に分割し、負債を不動産業に回し、リファイナスの後、不動産会社が15年から20年かけて返済してゆき、その間、重荷が取れた小売業をスピーディに再建し、不動産業とも連携しながら、事業の再生をはかるというスキームを実行することが最善の策と判断したためであるという。

   実際、この5/25に公表されたカウボーイの中間決算の財務諸表を見てみると、長短借入金は昨年が社債を含め243.95億円であったところが、今期は僅か5.58億円となっており、カウボーイ本体から分離した不動産会社へ大半の長短借入金が移っており、当所のスキームどおり、経営再建が進んでいることがわかる。

   さて、2008年9月期から、2012年9月期までの第一次中期経営計画であるが、売上高は2007年9月の205.00億円を2012年9月には235.75億円と115.0%アップ、売上総利益は38.62億円(売上対比18.8%)を49.39億円(127.8%:売上対比21.0%)、販管費38.24億円(売上対比:18.6%)を44.21億円(115.6%:売上対比18.7%)という計画である。結果、営業利益を0.38億円(売上対比0.18%)を5.18億円(1,363.1%:売上対比2.19%)という数字計画であり、売上と経費のバランスをとりながら、粗利を大幅に改善する計画であることがわかる。そして、そのための最大のテーマが「従来の全店一律型政策から個店政策で店舗毎収益管理体制の強化」であり、生鮮食品・惣菜、食品、菓子、そして、日配の自社販売などの改革を大胆に実行し、業績の改善をはかるというものである。石原坂多聞氏が社長に就任した理由は、まさにここにあるといえ、オオゼキの個店主義のノウハウをカウボーイに徹底して導入、業績を飛躍的に改善することであるといえよう。

   このようにカウボーイがいよいよ、財務体制、経営計画、そして、経営陣すべてを改め、この9月から2012年度までの第1次の中期経営計画に入る体制が整ったといえる。来期以降のカウボーイの数字がどのように変化してゆくか、そのゆくへをじっくり注視してゆきたい。

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August 29, 2007 in 経済・政治・国際 |

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