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August 17, 2007

初の自社開発NSC、ヨークマート東村山店に注目!

   ひさしぶりに食品スーパーマーケットの新店情報を取上げてみたい。ここへ来て、興味深い新店がいくつかオープンしたので、それらを中心に食品スーパーマーケット各社のここ最近の新店を、何回かに分けて取上げてみたい。2008年2月度、3月度の食品スーパーマーケット各社の第1四半期決算の公表も一段落し、ここへ来て、今期の増収に大きく寄与する新店のオープンがあいついでいる。この時期に新店をオープンすることにより、今期の決算に、ほぼ、まるまる売上が計上されることになり、増収を確保するには、最もよい時期といえる。特にここ最近は、NSC(近隣型ショッピングセンター)に注目すべき新店が多いのが特徴であり、NSCについて、特に重点的に取上げてみたい。

   今回、最も注目の新店はヨークマートである。7/4にオープンした新店であり、東京都東村山市に、ヨークマートとしては初の自社開発物件となるNSC、ヨークマート東村山店をオープンした。約600坪、年商目標25億円のヨークマートを核店舗に2階に家電専門店のコジマ、1Fにドラックストアのサンドラック、ファミリーレストランのデニーズがテナント出店しており、これら各小売業をまとめて東村山プラザとして管理運営し、その一切をヨークマートがはじめて手がけたNSCである。

   食品スーパーマーケットから不動産業への参入ともいえ、これまでの地味なヨークマートのイメージを一新するNewヨークマートの誕生ともいえよう。この背景には、ヨークベニマルがセブン&アイホールディングスの傘下に入ったことにより、人事を含め、様々なノウハウ交流が本格的に始まったことを意味しており、NSCはヨークベニマルの得意とする新業態であり、そのノウハウがヨークマートにしっかり受け継がれつつあるということであろう。今後、ヨークマートは食品スーパーマーケットだけではなく、積極的にNSCの開発に着手してゆくものといえ、首都圏の食品スーパーマーケットの中では注目企業となる可能性が高いといえよう。

   ヨークマートは現在、店舗数はこのNSCの新店、ヨークマート東村山店で59店舗目となり、この新店を含め、東京都に7店舗、埼玉県20店舗、神奈川県13店舗、千葉県17店舗、群馬県1店舗、茨城県1店舗の計59店舗を展開している。ここ5年間の売上と店舗数の推移は2002年度963億円(53店舗)、2003年度960億円(55店舗)、2004年度971億円(56店舗)、2005年982億円(57店舗)、2006年度994億円(58店舗)であり、ここ最近は毎年1店舗づつ地道に店舗を増やし、売上もそれに伴ない約10億円づつ伸ばしてきた。ヨークマートがこのNSC業態を新たに開発したことにより、年商1,000億円を達成し、今期は大幅な増収となることが確実となったといえよう。

   今後、この新業態をしっかり自社の事業として確立できれば、すでに、栃木県17店舗、茨城県で6店舗をNSC業態で出店しているヨークベニマルとも連携がとれ、首都圏全域をNSCを中心とした食品スーパーマーケットの展開が可能となる。そのための試金石となるこのヨークマート東村山は、戦略的な店舗ともいえ、この成否がヨークマートはもちろん、ヨークベニマルにとっても重要な戦略課題といえよう。

   そのヨークベニマルだが、7/20、132店舗目となるヨークベニマル相馬黒木店を福島県相馬市にオープンした。もちろん、NSCでの出店であり、ダイユーエイトを中心とするショッピングセンター、エイトタウン相馬内にあり、シュープラザ、しまむら、マツモトキヨシ、ベスト学院が出店している。売場面積は700坪強であり、年商見込みは18億円である。ヨークマート東村山店の年商予想が25億円であるので、首都圏と地方との差といえよう。坪売上を計算すると、ヨークマート東村山店が約400万円であり、ヨークベニマル相馬黒木店が約250万円であり、いかに首都圏はこと売上には恵まれているがわかる。ただ、その分、人件費、家賃、水道光熱費等すべて高くつくので、利益も同様に高くなるわけではなく、バランスがとれているといえよう。

   このように、ヨークマートがヨークベニマルのNSC開発のノウハウを取り入れたはじめてのNSCを東村山にオープンしたが、首都圏ではすでに、ヨークベニマルはもちろん、ヤオコー、カスミ、エコス、マルエツ、いなげや、サミットなどあいついでNSC開発に取り組んでおり、ヨークマートがヨークベニマルの支援を得て参戦したことにより、NSCを中心に新店の開発競争に入ったといえよう。こと首都圏では、NSCが食品スーパーマーケットの次世代業態の本命となりつつあるといえよう。

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