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September 06, 2007

ユニバース、2008年4月期、第1四半期決算公表、増収増益!

   ユニバースが、東証2部上場以来はじめてとなる2008年4月期の第1四半期決算を8/31、公表した。売上高227.29億円(107.3%)、営業利益9.24億円(149.5%:売上対比4.1%)、経常利益9.25億円(151.2%:売上対比4.1%)、当期純利益4.53億円(65.1%:売上対比2.0%)と営業、経常段階では大幅な増収増益であった。当期純利益が減益になったのは減損会計等の影響ではなく、連結子会社の繰越欠損金に伴なう法人税等の負担のための一時的な減益である。また、自己資本比率も昨年の42.2%、2007年4月期決算の47.3%を越え、52.5%となり、安定した財務基盤が築かれつつあるといえよう。この自己資本比率は、過去6年間で最高の数値であり、上場による資本の増加と好決算がもたらした営業利益増加に伴なうキャッシュフローの増加が寄与したためである。

   まず、ユニバースの売上が107.3%になった要因であるが、この3ケ月間の全体と既存店の売上の推移を見てみると、5月(109.5%、102.9%)、6月(104.9%、98.7%)、7月(108.5%、102.0%)であり、6月度の既存店は少し下がったが、四半期で見ると全体も既存店も好調に推移していることがわかる。この第1四半期には新店はなかったたため、昨年度の新店の数字が全体を押上げていることがわかる。昨年度は、2006年10月に五所川原東店、11月に黒石駅前店、12月に盛岡南店を出店し、いずれも2,000平米以上の大型店舗であり、特に、五所川原東店と盛岡南店はNSC(近隣型ショッピングセンター)での出店であり、これらの新規出店がこの第1四半期の好調な売上の要因であるといえよう。この結果、現在、ユニバースは現在39店舗となり、年商は2007年4月時点で871.68億円であるので、今期の通期目標936.41億円(105.2%)は、この第1四半期の勢いが継続できれば充分射程圏内に入ったといえよう。

   また、営業利益、経常利益が大幅に伸びた要因であるが、売上総利益が昨年の26.0%から26.7%へと0.7ポイントと大幅に上昇しており、これは売上原価が74.0%から73.3%と原価が下がったことが大きい。特に、ユニバースはここ最近水産の物流改善に力を入れており、水産部門の取扱商品の約8割を物流センター経由で調達し、各店舗への一括物流体制を構築し、さらに、手書き伝票をEOS化し、外注コストを大幅に削減することができたという。これらが、売上原価削減に寄与したものといえよう。販売費及び一般管理費については昨年の23.1%から22.6%とこれも0.5ポイント改善しており、粗利率、経費比率両面からの改善が進み、これに売上の伸びも加わった結果、営業利益の伸びが149.5%という大幅な伸びにつながったといえる。余談だが、ユニバースは社員教育にも力を入れており、昨年は集合教育を13,100日人実施した。これは、35人を365日育成したのと同じ教育への投資であり、これらも今回の第1四半期決算の粗利、経費改善につながったといえよう。

   一方、この第1四半期では、自己資本比率が大きく改善しており、この6年間では最高の数値となる52.5%となった。その要因をさらに詳しく見てみると、負債の主要項目である長短借入金が昨年の99.85億円から今期は67.53億円と大幅に削減された。これは2007月4月度決算時点で73.39億円であったので、さらに、この四半期で5.86億円削減されており、好調な決算、上場による資金調達により、借入金が大幅に削減され、財務の改善が大きく進んでいる。現時点で総資産に占める割合は17.91%であり、前期の年間売上の7.58%であり、食品スーパーマーケット各社と比べても格段と低い数値である。また、食品スーパーマーケットにとってもっとも重要な出店にかかわる資産である土地、建物及び構築物、差入保証金の合計は昨年が224.20億円であったが、今期は231.52億円(1店舗当りは5.93億円)と若干増加しているが、総資産に占める割合は昨年の62.24%から今期は61.40%と若干下がっている。自己資本比率が52.5%であるので、まだ、借入に依存せざるをえない新規出店状況ではあるとはいえるが、好調な決算により、確実に財務は改善されつつある。事実、2007年4月期決算時の新店は借入なしでの出店を果たし、逆に借入金を返済しており、この第1四半期の好決算が今後とも続けば、財務状況はさらに改善するものといえよう。

   このように、2008年4月期、第1四半期のユニバースは東証二部上昇後、初の第1四半期決算となったが、営業利益、経常利益ベースでは好調な決算となり、自己資本比率も大きく改善し、財務体質も着実に改善しており、好調な決算であったといえよう。この秋には今期初の40店舗目となるユニバース黒石富士見店を新規出店の予定であるが、この新店舗を含め、ユニバースの新店戦略は年間数店舗という財務状況を改善しながらの堅実な出店である。ユニバースの次の中間決算で財務内容がどこまで改善するかに注目したい。

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September 6, 2007 in 経済・政治・国際 |

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