« セブン&アイホールディングス、ネットショッピングに本格参入! | Main | 店舗バランスを考えてみる! »

September 27, 2007

食品スーパーマーケット、中間決算、業績予想の修正、1勝5敗!

    2008年2月期の中間決算の公表が間近に迫り、早ければ来月上旬には食品スーパーマーケット各社の公表が始まる見通しであるが、ここへ来て、確認できただけで6社が業績予想の修正を公表した。その結果は1勝5敗であり、上方修正よりも、下方修正する食品スーパーマーケットの方が多く、今期はやや厳しい中間決算が予想されそうである。食品スーパーマーケットの上場企業は約50社強であるが、約35社が2月期決算であり、60%以上を占めており、来月に入ると続々と中間決算の公表がはじまるといえよう。

   さて、この中で、上方修正をしたのはマルエツ1社である。営業収益102.5%、経常利益128.0%、純利益は何と272.7%への上方修正であり、特に純利益は大幅な上方修正となった。ただ、前期の中間決算と比べると純利益は85.8%であり、営業収益比は0.89%であるので、業績が急回復しているとはいえないが、前回発表予想に比べ、大幅な修正であり、堅調な業績の回復軌道に乗りつつあるといえよう。

   マルエツは、上方修正の理由について、既存店売上高が103.2%と好調に推移していることに加え、子会社の売上高が堅調に推移しているという。また、今期はローコスト体質への転換を図り、経費の削減に努めたことが経常利益の改善につながったという。さらに、純利益については、これら好調な売上高、経費の削減に加え、当初予想よりも減損損失が減少する見通しとなり、大幅な純利益の増加に転じたという。現在、マルエツは株価も順調に推移しており、食品スーパーマーケットの中では注目の1社である。

   一方、マルエツ以外では、5社、業績予想を下方修正している。イオン九州、フジ、ユーストア、イズミヤ、カスミである。まず、イオン九州であるが、営業収益は97.6%、経常利益は黒字から一転赤字へ、純利益は赤字予想がやや改善し、74.3%へ縮小予想であるが、依然として2.23億円の赤字である。これについて、イオン九州は食品は好調であったが、長梅雨や台風の影響で衣料品を中心に計画が下回ったためであるという。既存店についてはGMSは100.2%であったが、SuC(スーパーセンター)・HCが96.7%となったことが響いたという。

   フジについては、営業収益96.5%、経常利益61.2%、純利益68.2%と経常利益、純利益ともに厳しい状況であり、大幅な修正となった。その理由として、競合激化や天候不順が売上高の前年割れを起こし、これが経常利益、純利益に影響し、厳しい下方修正となったという。このような傾向は通期でも続く予想であるといい、フジは通期もこの中間決算ほどではないが、下方修正の予想となった。四国は本ブログでも取り上げたガイヤの夜明けの番組で報道されたように、大手小売業の参入に加え、大黒天物産の本格参入など、新規小売業の参入があいついでおり、今後とも厳しい市場環境が予想されよう。

   ユースストアは今回、営業収益は95.7%と下方修正であるが、経常利益は127.7%と一転上方修正である。ただ、純利益が黒字から大幅な赤字予想となった。これまでは5.3億円の黒字予想であったが、今回の修正で37.0億円の赤字予想となり、その理由を当初予想以上の減損損失、71.11億円が発生することとなり、これが当初の予想を大幅に修正せざるをえなかったという。ただ、経常利益は発注精度が改善したことに加え、付加価値の高い商品が好調であったため、売上総利益率が改善し、上方修正につながったという。

   イズミヤであるが、営業収益99.5%、営業利益92.3%、経常利益89.8%、純利益58.8%と、特に純利益が厳しい下方修正となった。これは、持分方適用関連会社の株式売却による特別損失が2.7億円、減損処理による特別損失が3.96億円発生したためであるという。今期はイズミヤの戦略業態であるスーパーセンターは堅調な売上高であり、食品もEDLPが功を奏し、加工食品、日配は堅調であったという。また、住居関連も成長分野として強化した化粧品、医薬品は好調であったという。ただ、天候不順の影響で衣料品が苦戦したことや、中国製品の安全・安心問題で水産品等が商材不足となったことが営業利益、経常利益を圧迫し、下方修正になったという。

   そして、カスミであるが、営業収益、営業利益、経常利益は変わらないが、純利益のみ63.6%へと下方修正となった。当初予想は11億円(営業収益比1.08%)であったが、約4億円マイナスの7億円(営業収益比0.69%)の予想となるが、これは特別利益として、投資有価証券売却益が約9億円プラスとなるが、特別損失として、過年度借地権償却費10.6億円、関係会社整理損約3億円を計上したためである。特に、借地権については当初は資産計上していたものを、当期より長期前払い費用に計上し、賃借契約期間で均等償却する方法に変更したために発生したという。

   このように、早ければ、来週早々には2008年2月期の中間決算の公表が各食品スーパーマーケットからはじまると思うが、今回、確認できた6社が業績予想の修正を公表したが、1勝5敗というやや厳しい状況といえよう。ただ、下方修正した中身を見てみると、ユースストア、カスミは減損損失による下方修正であり、イオン九州、イズミヤは衣料品の不振であり、フジは競合の影響が大きかったといい、食品スーパーマーケット部門の不振での下方修正の影響は少ないといえ、その意味では、比較的食品スーパーマーケット部門は堅調に推移しているといえそうである。その中でも、マルエツは唯一すべての指標で上方修正であり、マルエツの今後の動向には注目したい。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
Mixi(ミクシィ)に食品スーパーマーケット最新情報のコミュニティを創設!(現在218人)
週間!食品スーパーマーケット最新情報:まぐまぐ!スタート(現在850人)
PI研厳選!オリジナルe-book、CD 発売!

September 27, 2007 in 経済・政治・国際 |

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 食品スーパーマーケット、中間決算、業績予想の修正、1勝5敗!:

Comments

Post a comment