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September 02, 2007

リーキ(西洋ネギ)という野菜の栽培状況を現地で見る!

   ひょんなきっかけで珍しいリーキの栽培状況を見る機会があった。リーキはほとんどが輸入品で、国産はまだまだ少なく、食品スーパーマーケットの野菜売場でもまず、みることはない珍しい野菜である。もともとは地中海沿岸が原産のネギの一種であり、いわゆる西洋ネギのことであり、フランスではポワロ、ポロネギなどと呼ばれており、中国では韮葱(ニラネギ)と呼ばれているという。このような珍しいリーキの栽培状況を見ることができたのは、3年前の栃木県主催、野菜ビジネ企画の「青果物マーケットマッチメーカー養成講座」で講演をした時の受講生の一人、吉村さんが連絡をくれたのがきっかけである。吉村さんはお父さまとリーキの国産栽培に挑戦し、独特な栽培方法を編み出し、国産化に目処をつけ、やっと、出荷するまでになったという。

   リーキの新たな栽培法はすでに特許を取得しているとのことで、この手法でリーキを栽培するとリーキの食用部分が輸入のリーキに比べ、格段と長くなり、味覚や食感に甘みと柔らかさが増すという。従来の栽培法との違いは、通常のリーキは露地で光を遮るため、土寄せをして栽培するが、このリーキ栽培法は土寄せをせず、特殊な板を使用し、光を遮るところに特色があり、雑菌の繁殖が少なく、低農薬で栽培できるという。実際、ハウスでの栽培状況を見せていただいたが、現在はまだまだ生育途中であり、初出荷は数ケ月先とのことで、この段階では特殊な板はなかったが、ネギと一緒に生育されているリーキもあり、青々と葉が生い茂っていた。この暑さが峠を越し、落ち着いたところで特殊な板を使用し、光を遮り、独特なリーキ栽培がはじまるとのことであった。

   このリーキは輸入のリーキとは栽培方法も違い、結果、表面の白い部分が長く、太くなり、白さがより美しくなることに加え、甘さも食感も格段によくなるとのことで、吉村さんはNEWリーキという新たなブランドで売り出すことにしたという。このNEWリーキの栄養価であるが、カロテンは632μg/100gでネギの約45倍、ビタミンEは0.8mg/100gでネギの約8倍、ビタミンKは58μg/100gでネギの約8倍、そして、ビタミンB6は0.20μg/100gでどの主要野菜よりも高いという。ただ価格はサイズによって違うが、ネギの2倍から5倍と高価格であるが、輸入のリーキから比べると半値以下であるという。

   さて、このようなNEWリーキであるが、果たして食品スーパーマーケットで売れるか否か、そこが問題である。まだまだ、栽培方法が確立されてまもないので、栽培農家も少ないため、輸入のリーキよりは価格は格段に安いが、ネギと比べると高くなるので、現段階では、まだ、大量に市場に出回っているわけでないという。

   そこで、私なりに、PI値の観点から、NEWリーキの販売方法を考えてみた。仮に青果売場で販売するにはどのような売り方が可能かである。単純にネギの横に置き、比較購買を促すという方法もあるが、リーキは栄養価が格段に高い点、プライスラインが野菜の100円、200円を越えてしまい、浮いてしまう点を考えると、単純にネギとの比較購買は得策とは思えない。野菜売場で販売するのであれば、まず、100円、高くとも200円か300円の商品開発が必要であろう。そして、そのためには、リーキの1本売りや半カットの販売だけではなく、すぐに調理が可能なような、細かくカットし、場合によっては調味料をつけて、すぐ食べられるように工夫し、200円か300円のプライスラインに当てはめた商品開発がポイントといえよう。そして、この商品と1本売り、半カット売りとを併売し、すぐに調理も可能、自由に加工して調理も可能という2つの需要を喚起し、さらに、野菜の売場で販売するのであれば、プライスラインも可能な限り野菜に近づけることがポイントとなろう。また、カットされたパックのリーキは惣菜売場やカット野菜コーナーでも販売可能かと思う。もちろん、惣菜売場では様々なリーキの商品化も課題であろう。さらに、リーキは、プライスラインは野菜よりも果物に近く、栄養価は極めて高いという特徴もあるので、果物と一緒に売るということも一考であろう。

   このように、NEWリーキというおもしろい野菜を見る機会があり、これを仮に食品スーパーマーケットの青果売場で販売するにはどのような方法があるかを、PI値の観点から考えてみたが、カットして、すぐに調理できる商品を併売することにより、新たな需要を広げ、プライスラインも下がり、1本や半カットとの比較購買も可能となり、意外にいけるのではないかと思った。今回見たNEWリーキは早ければ数ケ月後には初出荷がはじまり、旬が冬であるとのことで、来年、3月から4月までは出荷が続くというが、この冬、食品スーパーマーケットの売場にどのような形でNEWリーキが登場するかが興味深いところである。

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September 2, 2007 in 経済・政治・国際 |

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