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September 30, 2007

気になる年間新店0の食品スーパーマーケット!

   ここ最近、気になるのは、この1年間新規出店が0の食品スーパーマーケットである。以前のブログでスーパーセンターを主力業態として展開している主要3社、ベイシア、PLANT、イズミヤについて取上げたが、今回は食品スーパーマーケットについてみてたい。新店は食品スーパーマーケットの成長の原点であり、現在、ほとんどの食品スーパーマーケットの既存店は昨対100%ぎりぎりであり、成長のためには、新規出店が不可欠である。年間、105%の成長を期するのであれば5%の新店を、110%の成長であれば10%の新店が理想である。しかも、できればキャッシュフローの範囲内、すなわち、借入金をできるだけ抑えた形での新規出店が、安定成長のためには望ましいといえよう。

   まず、はじめに、気になるのは東京のオオゼキである。オオゼキは現在26店舗であるが、この1年間、新店0である。この8月度の売上速報では104.5%と既存店が寄与し、堅調な売上の推移ではあったが、新店に関しては昨年6/6の戸越公園店以来1年以上ない状況が続いている。ここ最近のオオゼキの新店は、この戸越公園店の前が2006年3月の三鷹店、2006年2月の八幡山店、2005年12月の下北沢店、2005年8月の相模原中央店、2005年4月の千歳船橋店とほぼ四半期ごとに1店舗づつ新店を出店し、110%以上の安定成長を続けてきていたが、ここへきて新店がパタッと止まってしまった。

   そろそろオオゼキの2008年2月期の中間決算が公表されると思うが、直近の第1四半期の決算結果を見てみると、売上高こそ107.1%と110%を切っているが、営業利益、経常利益、純利益ともに110%を優に越える2桁の増益であり、自己資本比率も76.2%、キャッシュフローも現金および現金同等物は107.11億円と前期の四半期よりも、本決算期よりも増加しており、潤沢といえよう。したがって、借入余力もキャッシュフローも充分であり、新規出店が年間数店舗あってもおかしくない状況といえる。

   次に、北海道のダイイチである。ダイイチもここ1年以上新店が0であり、この8月度の売上速報は99.2%と既存店=全店であるので、既存店の成長がそのまま全店の成長となっており、厳しい成長率である。現在、全店で22店舗、帯広12店舗、旭川9店舗、札幌1店舗と展開しているが、直近の新店は2004年7月に札幌に新規出店した八軒店であり、何と2年以上新店がない状況である。その前が2003年7月の旭町店、さらにその前が2002年3月の札内店であるので、毎年1店舗は新規出店をしてきたので、ここへきて2年以上新規出店がないのは、食品スーパーマーケットの成長戦略としては厳しい状況といえよう。

   ダイイチは決算期が9月であるので、直近の2007年9月期の第3四半期の決算結果をみると、売上高こそ102.4%とわずかな伸びであるが、営業利益、経常利益、純利益は130%以上の大幅な伸びであり、特に純利益は184.5%と大幅に伸びている。自己資本比率が44.1%とやや低いが、キャッシュフローは前期の現金および現金同等物を上回り5.58億円であり、新規出店余力がないわけではないといえ、成長のためには年間1店舗は新規出店が欲しいところである。

   そして、もう1社、同じ北海道の北雄ラッキーである。北雄ラッキーの最新の新店は2005年10月のシティわっかない店であり、ダイイチ同様、約2年間新店をオープンしていない。それ以前は2004年6月のシティもんべつ店、2003年9月の発寒店、2003年4月の長沼店であり、年間1店舗から2店舗を出店していたが、ここへきて2年間、新規出店がない状況である。北雄ラッキーの直近の決算短信2008年2月期の第1四半期を見ると、減収わずかに増益であるが、純利益は赤字であり、厳しい決算である。自己資本比率も20.3%であり、キャッシュフローの現金および現金同等物は8.07億円と、前年の32.73億円と比べると大きく減少しており、財務状況を見る限り、新規出店余力が厳しい状況といえよう。

   このように、北雄ラッキーに関しては財務状況が厳しい状況が新規出店の主な理由であると考えられるが、オオゼキに関しては財務状況は良好であり、1年以上新規出店がないのは気になるところである。ダイイチに関しても、新規出店が難しい財務状況とはいえず、ここ約2年間、新規出店がないのは気になるところである。食品スーパーマーケットは既存店のみで成長戦略を描くことは難しく、新規出店戦略が成長の源泉であり、今回、取上げた3社に限らず、新店をしっかり出し続け、安定した成長戦略を構築したいところである。次の、オオゼキ、ダイイチ、そして、北雄ラッキーの新店に期待したい。

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