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September 24, 2007

気になるスーパーセンター新規出店0、今後のゆくへは!

   食品スーパーマーケットの成長戦略は新店が鍵を握っている。この8月度の上場食品スーパーマーケットの売上速報を見ても、全体では104.8%、既存店では99.6%であり、既存店のみでは成長戦略が描けない状況であり、105%の成長を果たすためには、5%プラスの新店開発が、110%の成長であれば、10%プラスの新店開発が必須となる。10店舗クラスであれば110%の成長には、毎年1店舗以上、20店舗クラスであれば、毎年2店舗、50店舗で5店舗、そして、100店舗で10店舗の新規出店が計算上は必要となる。したがって、そのための資金を営業キャッシュフローか借入金で賄う必要があるが、理想はキャッシュフローの範囲内で105%、できれば110%の新店開発が可能な強固な財務体質を作ることであろう。実際、現在、105%から110%成長している食品スーパーマーケットは財務体質の強化を含め、しっかりとした新店戦略が練られているが、ここへきて、その成長の源泉である新店開発に陰りがみえはじめた食品スーパーマーケット、特にスーパーセンターを主力業態にすえている企業に陰りが見られ、気になるところである。

   ここ最近、これまでの数年前の新規出店ラッシュともいえる状況から、パタッと新規出店がみられなくなったのが、スーパーセンターを主体にここ数年急成長を遂げてきた代表的な食品スーパーマーケットであるベイシア、PLANT、イズミヤである。本家、アメリカのウォールマートもここへ来てスーパーセンターの新規出店を抑制しているが、それでも、この8月の売上速報を見ると、全体では109.3%、既存店も103.0%と好調であり、これはスーパーセンターの新規出店によるところが大きく、依然として新規出店、特にスーパーセンターが成長に貢献しているといえる。

   まず、ここ数年、スーパーセンターの新規出店で急成長を遂げたベイシアであるが、直近のスーパーセンターの新店は2006年12月20日のベイシアスーパーセンターさくら氏家店であり、それ以降、約9ケ月間、新規出店がない状況である。それ以前は、2006年度で見ると、12/12、ベイシアフードセンター深谷川本店、12/4、ベイシアフードセンター川島インター店、11/30、ベイシアスーパーセンター三好店、11/17、ベイシア掛川店、10/30、ベイシアフードセンター甲賀店、10/19、ベイシアフードセンター行田店、7/15、ベイシアスーパーセンター長生店、7/13、ベイシアスーパーセンターあづみの堀金店増床全面リニューアル、6/28、なめがわ森林モール、6/22、ベイシアスーパーセンター市原八幡店、4/27、ベイシアスーパーセンターひだかモール店、4/6、ベイシアフードセンター香取小見川店、2/23、ベイシアフードセンター嵐山という状況である。

   2006年度の1年間に、スーパーセンターを全面リニューアルを含め6店舗、フードセンターを6店舗、モールを1店舗、ベイシアを1店舗と合計14店舗を新規出店しており、スーパーセンターは6店舗、ほぼ2ケ月に1店舗のペースで新規出店を果たしてきた。これが、2007年度は9月現在、0店舗であり、ベイシアのスーパーセンターだけでなく、ベイシア全体の新規出店がストップしている状況であり、気になるところである。

   ベイシアと並び、スーパーセンターを主体に急成長を遂げたPLANTも直近のスーパーセンターが2006年10月に出店したスーパーセンター「PLANT-3清水店」以降、新規出店が止まった。この9月現在、2007年度は新規出店0である。それまでは、2006年2月にスーパーセンター「PLANT-5大玉店」、2005年11月にスーパーセンター「PLANT-5横越店」、2005年6月にスーパーセンター「PLANT-6瑞穂店」、2004年11月にスーパーセンター「PLANT-5刈羽店」、2004年7月にスーパーセンター「PLANT-5境港店」と毎年、2店舗づつ、スーパーセンターを新規出店してきたが、ここへきてパタッと止まってしまった。追い討ちをかけるように、この9月にはPLANT-5刈羽店を新潟中越沖地震の影響により閉店することが決まっており、今後の安定成長のためには年間2店舗は新規出店が欲しいところであるが、現状の財務状況等を見る限り、厳しい状況といえよう。

   そして、イズミヤであるが、イズミヤもスーパーセンターの新規出店が2005年4月のスーパーセンター「イズミヤ神戸玉津店」以来、ストップしている。その後、スーパーセンターではなく、食品スーパーマーケット、デイリーカナートは4店舗、GMSは1店舗新規出店をしているが、スーパーセンターは0である。スーパーセンターイズミヤ神戸玉津店以前は、2005年2月にスーパーセンター「イズミヤ神戸ポートアイランド店」、2004年12月にスーパーセンター「イズミヤ堅田店」、2004年11月にスーパーセンター「イズミヤ八幡店」と毎年2店舗の新規出店をしており、ここ1年半、スーパーセンターの新規出店がないのは気になるところである。

   このように、つい最近まで、食品スーパーマーケットの新業態スーパーセンターを主体に急成長してきたベイシア、PLANT、イズミヤであるが、ここへ来て、パタッと出店が止まってしまい、3社とも今後の明確な成長戦略が描きづらい状況にあるといえ、今後の動向が気になるところである。数年前はスーパーセンターがGMSに変わり、業界地図を塗り替えるのではと思われた時期もあったが、スーパーセンターで先行したこの3社がスーパーセンターの新規出店を事実上ストップしている状況は、まだまだスーパーセンターとしての業態確立が充分でないといえ、今後、スーパーセンターの完成度をよりひき上げてゆくのか、それとも新たな業態開発に踏み切るかが経営戦略の重要なポイントとなろう。ベイシア、PLANT、イズミヤの次の新店に注目したい。

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September 24, 2007 in 経済・政治・国際 |

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Comments

2006年は各地で地価が急上昇しましたから、新店開発は様子見の企業が多いようです。スーパーセンターは「まちづくり三法」の改正により新規の郊外型大型店の出店規制で小型店シフトの流れの中で、縮小傾向です。

ウォルマートも一時強気の出店計画を出して、すぐに修正しましたが相変わらず毎週一店舗以上のペースでスーパーセンターを出店しています。

Posted by: yamasan | Oct 8, 2007, 12:53:18 AM

スーパーセンター業態を積極出店しているのは
「トライアル」ぐらいなのですね。
8月武雄・新下関 10月大牟田店 11月中津店

Posted by: ??? | Sep 24, 2007, 12:37:33 AM

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