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October 17, 2007

マルエツ、2008年2月期中間決算、復活のきざし!

   マルエツが10/10、2008年2月期の中間決算を公表した。マルエツは2005年度における大幅な当期利益の赤字及び、2006年度の創業以来初の営業赤字に転落という状況を打開すべく、経営改善に取り組んでいたが、この中間決算は、営業収益1,672.99億円(101.7%)、営業利益34.27億円(147.4%:営業収益比2.04%)、経常利益32.44億円(155.8%、営業収益比1.93%)、当期純利益15.61億円(89.4%:営業収益比0.93%)と当期純利益は減損損失15.58億円が発生し、減益となったが、営業、経常段階では増収増益の好決算であった。特に、営業利益が大幅に改善し、営業収益比も2.04%と堅調な数字となった。

   営業収益が101.7%にとどまった要因は、新店が港南ワールドシティ店(東京都)の1店舗のみであり、子会社においてもポロロッカの東池袋店(東京都)の1店舗のみであり、新規出店が少なかったためである。利益は順調に回復してきているが、成長の源泉である新店開発がまだまだ財務面の問題等もあり、軌道にのってきていないためであるといえる。この結果、現時点でマルエツ本体としては192店舗、グループ全体としては239店舗となった。新店に関してはこのように厳しい状況がつづいているが、既存店に関しては、マルエツ34店舗、サンデーマート1店舗、ポロロッカ2店舗の改装を行った他、1年間52週毎の一番の売れ筋商品を店舗、本社が一体となり拡販する体制をつくり、生鮮、惣菜は昨対103.3%となる好調な数字をキープしており、新店の出店不足をカバーし、全体としては101.7%となった。

   営業収益はこのように既存店が健闘したが、新店が少なかったため101.7%とわずかな伸びにとどまったが、営業利益は147.4%と大幅に改善した。これは、商品売買から得られる売上総利益が昨年の27.2%から27.6%へと0.4ポイント改善し、不動産等の営業収入も1.9%から2.0%へと0.1ポイント改善し、結果、営業総利益が昨年の29.1%から29.6%へと大きく改善したことによる。さらに、販売費および一般管理費が昨年の27.7%から27.5%へと0.2ポイント下がっており、差引き、営業利益が1.4%から2.1%へと大幅に改善したためである。営業収益は伸び悩んだが、粗利、経費の改善により、収益性が高まったといえ、この2.1%は当初目標の2.0%を越え、収益の改善基調が鮮明であるといえよう。

   この好調な決算内容を受けて、財務面でも改善が見られ、自己資本比率が昨年の32.0%、2007年2月期の本決算時の34.5%に対し、36.8%と改善されており、この3年間の推移を見ても33.4%、32.0%、36.8%と改善傾向が鮮明である。ただ、自己資本比率36.8%は食品スーパーマーケット業界ではまだまだ低く、今後、一層の財務体質の改善が必要ではあるが、好決算、財務改善という善循環のサイクルとなっており、良い流れであるといえよう。実際、自己資本比率に影響を与える負債の主要項目である借入の状況を見てみると、昨年は長短借入金等が401.77億円であったが、今期は312.53億円と約100億円削減されており、総資産に占める割合は32.2%から26.3%へと大幅に改善している。

   これを受けて、マルエツは10/10、この中間決算の公表と同時に2009年度までの2ケ年間限定の新中期経営計画、キャロフィプランを公表している。これは、2008年2月期の2.1%という営業利益目標が、この中間決算で達成されたため、前倒しで達成する目処がつき、新たな2009年度を最終年度とする2年間の中期経営計画を策定したということである。

   主な骨子は、2009年2月期において、営業収益3,430.00億円(前年比102.7%)、営業利益85.00億円(前年比106.3%:営業収益比2.47%)、経常利益80.00億円(前年比106.7%:営業収益比2.33%)、当期純利益52.00億円(前年比83.9%:営業収益比1.51%)を達成することである。その具体策として、競争優位性の確立、インフラ整備とローコスト化の推進、人と組織の活性化、マネジメント力の強化を掲げており、特に、課題の新規出店に関しては300坪タイプの都市型と600坪タイプの郊外型をプロトタイプとして推進し、早期投資回収ができる体制を構築するという。

   このようにこのマルエツの今期の中間決算は今後のマルエツ復活に向けての幸先のよい好決算となったといえよう。今回、新たに策定した新中期経営計画、キャロフィプランの実現も充分達成可能な現実的な案といえ、今期決算はもちろん、今後のマルエツの動向が注目されるところである。ただ、課題としては依然として食品スーパーマーケットの成長の源泉である新店開発への取組が残されており、新店開発をささえる財務体質の一層の改善、この中期経営計画で掲げた300坪タイプの都市型と600坪タイプの郊外型をプロトタイプとしての開発が急務といえよう。今後のマルエツの新店開発に注目したい。

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