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October 09, 2007

ビックカメラで炊飯器を買う!

   我が家の炊飯器が古くなり、調子が悪くなったので炊飯器を買いに池袋に出かけた。この近辺で家電を購入する場合は、ほとんどが池袋だ。つい最近ヤマダ電機のLABIがオープンしたが、それ以前もビックカメラが地域一番店の品揃え、しかも安いとあって、私のパソコンを含め、家電に関してはビックカメラで買うことが多かった。今回はヤマダ電機のLABIができたこともあり、迷わず、池袋に出かけた。実は、今回、はじめて、池袋のヤマダ電機、LABIの家電売場に入ってみた。目的は炊飯器の購入であったので、5階にあがり、炊飯器売場に入ってみた。当然、ビックカメラにもゆく予定であったので、あまり予備知識もいれずに、売場で商品をじっくりと見てみた。

   ヤマダ電機のLABIとビックカメラは隣同士であり、ビックカメラの真横にヤマダ電機のLABIがビルを新築し、オープンしたものであり、直競合となっている。両店を渡り廊下でつないでしまった方がよいくらい、ほんのわずかな距離での競合である。ほとんどの消費者が、ここへ来ると、両方の売場を歩いて行き来し、交互に商品、特に値段を見比べながら、時には店員と値切り交渉をし、どちらか気にいった方で購入するという消費行動のパターンが定着しつつあるといえる。

   実際、ヤマダ電機、LABIの炊飯器の売場を見てみたが、POPはそれなりにあるが、棚に無造作に商品が並べられており、一見してはそれぞれの商品の特徴、違いがよくわからなかった。そこで、店員を呼び、炊飯器の説明をしてもらったのだが、どうも要領を得ず、逆に、こちらが質問しないと、それなりの答えが返ってこないので、どうしたものか悩んでしまった。それでも、テレビコマーシャルで気になっていた三菱の本炭釜の商品があったので、いろいろ聞いてみたが、落として割れた時は15,000円で釜を取り替えられるということはわかったが、どうもパッとしない説明であった。

   そこで、ビックカメラにいってみたが、まず、売場を見てびっくりした。客動線のはじめに最新の炊飯器、炭炊きIH炊飯ジャー 本炭釜を中心に高単価、付加価値の高い商品がプライスラインごとにプレゼンされており、最上段が約10万円台、下段が3万円から5万円台、そして、中断が7万円前後となっており、高付加価値では一歩抜きん出た三菱と東芝の商品を中心に売場ができあがっていた。そして、裏側に主に3万円以下の炊飯器が下限7,000円前後までびっしり品揃えされており、分り易く、選びやす売場が工夫されていた。

   今回は炊飯器を買いに来たので、この売り場を見て、どれを選ぶかを決めるため、先ほどは要領を得なかったので、ビックカメラで一番炊飯器に詳しい人を呼んでもらい、じっくり説明を受けた。その結果、大枠理解したことでは、高付加価値の方向としては、三菱は本炭釜を掲げ、炊きたての極致を追求しているのに対し、東芝は真空圧力焚きを掲げ、保温のおいしさを追及しているということであった。これはトレードオフであり、両方の極致を満たすことは難しいということで、ここで悩んでしまった。

   そして、我が家の生活シーンをいろいろ思い浮かべて、誰がいつどのように食事をしているか、特に85歳のお婆ちゃんがいつでもおいしくお米を食べられるにはどのような炊飯器がいいかなどなど、考えをめぐらした結果、炊きたてのおいしさよりも、保温のおいしさの方が勝り、今回は東芝の真空圧力焚きの真空圧力IH炊飯ジャーを購入することにした。

   その後、家に帰り、気になったので、ビックカメラとヤマダ電機のネットショッピングを調べてみた。当然、迷った三菱と東芝のラインアップを見てみたが、驚くことに、ビックカメラは三菱29品、東芝16品の計45品が購入可能であるが、ヤマダ電機は三菱3品、東芝2品の5品のみであり、しかも、三菱の高付加価値の最新の本炭釜は掲載されていない状況であり、炊飯器への力の入れようが、実際の売場でも、ネットでも一目瞭然であり、意外な発見であった。

   家電業界は激しい価格戦争が現在繰り広げられているのが実状ではあるが、こと、今回の池袋でのビックカメラとヤマダ電機のLABIの炊飯器の売場ではあるが、これほど、品揃えとプレゼンテーション、店員の説明能力に違いがあるとは創造していなかった。店に入る前は、どちらの店舗も品揃えは同じで、プレゼンテーションに創意工夫がこらされ、店員はソムリエのような豊富な知識と経験をもって応対し、違いは価格のみで、電卓で値切り競争が繰り広げられているのではと思っていた。ところが、価格はほぼ両店同じであり、どちらも他店よりも安くするといっているので、ここの差が打ち消されていた。奇妙なことに、価格競争の極致にいたったライバルが非価格競争を繰り広げざるをえない状況となり、こと、今回の炊飯器に関してはビックカメラに分があったという結果であったといえよう。

   それにしても炊飯器も奥が深く、今回の売場と品揃えと技術革新の状況を見ると価格競争の時代は終わり、付加価値の競争に入ったと実感できた。そして、付加価値競争の場合は価格という一次元の線形的な競争とはならず、2次元、3次元の競争となるため、必ずトレードオフが発生し、ある面では競争になるが、別の面では無競争となり、商品が選択されるということを身をもって体験した。次はそろそろパソコンを買い換える時期が近づいてきたので、今度はこの両店でパソコンをじっくり選んでみたい。

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Comments

どうぞ、ご自由にお使い下さい。

今回「ビックカメラで炊飯器を買う!」のコメントを見せて頂きました。小売業への消費者の眼を感じさせていただきましたので参考にしたく「コメント」を高校生との話し合いの場で教材として使用してメール致しました。御了承いただけますでしょうか。宜しくお願い致します。

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