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October 26, 2007

スーパーアークス順調に出店、北海道アークス好調な中間決算!

   北海道のアークスが10/12に公表した2008年2月期の中間決算は、当期純利益が若干のダウンであったが、売上、営業利益、経常利益は増収増益、特に、利益が大幅に伸びる好決算となった。実際の数字は、売上高1,204.40億円(105.0%)、営業利益44.16億円(123.5%:売上比3.7%)、経常利益47.83億円(119.8%:売上比4.0%)、当期純利益28.19億円(97.0%:売上比2.3%)であった。特に、今期は、アークスの新たな成長へむけたビックハウスの後継となる新業態スーパーアークスを2店舗出店し、スーパーアークスも順調に店舗数を増やしている。4月には子会社のホームストアにおいて3号店目となる「スーパーアークス中島店」を室蘭市に出店、その後、同年6月には子会社の道南ラルズにおいて4号店目として「スーパーアークス港町店」を函館市にオープンした。これで、スーパーアークスは4店舗となり、新業態の確立はほぼ完成したといえ、今後、業務提携したカインズとも連携をとり、広域商圏を狙った新規出店が北海道全土で繰り広げられることとなる見通しである。現在、総店舗数は全グループで168店舗であるが、当面の目標である年商3,000億円へむけて着々と体制が整いつつあるといえよう。

   スーパーアークス4号店、港町店の特徴は、約40店舗のテナントを有するショッピングセンターの核店舗としての出店であり、この40店舗がA棟、B棟、C棟となってはいるが、これらがひとつにつながっており、北海道の寒い冬でも外を通らずに行き来ができる工夫がなされている。核店舗となるスーパーアークス港町店の店舗面積は約950坪であり、年商は30億円の予想である。これまでのビックハウスで培ってきたノウハウのひとつである一物三価のロープライス路線は継承しつつも、少子高齢化、健康、安全、安心などに対応するために品揃えを充実させ、これに加え、業務用食品の品揃えも増やしたところが大きな特徴であり、食品スーパーマーケットにも、業務用スーパーへも対抗できるオールマイティな総合食品スーパーマーケットを目指しているといえよう。まだ、スーパーアークスは4店舗であるので、合計年商は約100億円であり、全体の売上の数%であるので、アークス全体への影響度は低いが、10店舗を越え、10%以上の売上構成比を占めてくるとアークス全体の主力業態としての位置づけが明確になってくるものといえよう。

   この中間決算での売上、利益の関係を見てみると、売上総利益は昨年の22.0%から22.3%へと0.3ポイント改善し、粗利の改善が見られる。一方、アークスが重視している経費比率であるが、昨年の18.9%に対し、今期は18.6%であり、経費比率も0.3ポイントダウンしている。したがって、差引き、営業利益率が昨年の3.1%から、3.7%へと0.6ポイントと大幅に上昇しており、これが、売上105.0%とあいまって、営業利益が123.5%と大幅に改善された。粗利、経費ともに改善されるという理想的な経費バランスの改善であり、アークスの営業状況は極めて良好な状況にあるといえよう。実際の主な経費項目を見てみると、人件費関連は売上に応じて上昇しているが、宣伝装飾費、店舗賃借料、減価償却費等の伸びが抑えられており、これらが経費比率を大きく引き下げた要因であるといえる。

   また、この中間期のアークスの自己資本比率であるが55.9%と昨年の54.8%と比べ1.0%と上昇している。この数年間の推移を見ても、54.2%、54.7%、54.7%徐々に上昇しており、自己資本比率が改善されつつある。特に、負債項目の主要項目である借入金の状況を見ると、昨年は長短借入金が156.12億円であったが、今期は144.40億円と約10億円強減っており、総資産に占める割合は14.56%となった。逆に、好調な決算を受けて純資産は利益剰余金が約40億円増加し、昨年の516.02億円から、今期は554.37億円となり、そのままオンした形となり、負債を圧縮し、純資産を増やすという好調な決算がそのまま財務体質の改善にもつながっているといえよう。

   ただ、資産項目の主要項目である出店にかかわる資産は、建物及び構築物267.6億円(昨年228.0億円)、土地377.8億円(昨年366.0億円)、敷金・保証金76.8億円(昨年80.0億円)と合計729.4億円(昨年674.0億円)と約50億円増えているが、これは総資産の73.5%を占めており、自己資本比率55.9%ではまかないきれず、借入金に依存せざるをえない状況であり、出店にかかわる資産が財務をやや圧迫している状況といえよう。これを全168店舗で割ると1店舗当り4.3億円であり、出店にかかわる資産としては、他の食品スーパーマーケットと比べてもけっして高いほうではないが、総資産に占める割合が大きいのが気になるところである。

   このように、この中間期のアークスの決算数字は好調な決算を受け、財務体質も借入金を削減し、純資産を増やし、自己資本比率が55.9%と着実に改善されつつあるが、出店にかかわる資産である建物、土地、敷金・保証金等の総資産に占める割合が73.5%と大きいのが財務的には課題といえよう。スーパーアークスは売上、利益も期待できるが、それに応じて出店にかかわる資産も大きくなるため、そのバランスをとりながらの出店戦略が課題となる。スーパーアークスの新店戦略がどこまで、収益を拡大し、今後の自己資本比率をどこまで改善できるかに注目したい。

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