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November 19, 2007

ウォールマート、2007年10月度、売上速報、108.4%!

   ウォールマートが2007年10月度の売上速報を11/8、公表した。ウォールマートの10月度は10/7(日)から11/2(土)までの4週間の数字であり、日曜はじまり、土曜終わりとなる。また、累計では、39週目となる。年間は52週であるので、39週目は13週ごとの四半期、13週×3となり、第3四半期でもあり、11/13には、第3四半期決算速報も公表している。そこで、まず、10月度の売上であるが、全体では108.4%となった。39週累計が108.6%であるので、わずかではあるが、累計を下回ったが、堅調な売上であったといえよう。ただ、その中身をみると、海外部門の貢献度が大きく、海外部門は39週累計の116.9%を大きく上回り119.2%となり、ウォールマート部門105.0%(累計106.1%)、サムズクラブ部門105.3%(累計106.8%)と累計を下回った数字をカバーしたといえ、アメリカ本国の数字は10月度は厳しかったといえる。

   これを裏付けるように、既存店の売上は、100.4%と昨年対比ぎりぎりであり、特に、スーパーセンター、ディスカウント等のウォールマート部門は100.0%と厳しい状況であった。サムズクラブ部門は102.4%と健闘したが、39週累計でみると、104.8%であるので、サムズクラブ部門もこの10月度は苦戦したといえよう。

   この10月度の売上は、上記のように、海外部門が全体を支えたという構図となり、海外部門の重要性がますます高まったといえよう。特に、イギリスのアズダ、中国、ブラジルのウォールマートが貢献したといい、その中でもブラジルの貢献度は大きかったという。ウォールマートの海外部門の10月度の売上は71.86億ドル(約9,000億円)であり、年間10兆円を超える規模となってきている。ウォールマート全体の構成比も25.73%と1/4を超え、ウォールマート全体をまさに牽引するまでになったといえよう。この12月には日本の西友もウォールマートのTOBにより、完全子会社となるので、西友も年間約1兆円の貢献となるので、海外部門はウォールマートにとって、ますます重要な部門となってゆくことになろう。

   これを受けて、ウォールマートの第3四半期の決算速報結果であるが、11/13に公表され、売上は9ケ月累計で2,682.57億ドル(約32兆円)であった。これに会員カードその他の収入31.14億ドルが加わり、営業収入は2,713.71億ドル(約32.5兆円)である。ここから先の決算速報の各指標の算出の仕方は日本と若干違うので、ウォールマートが公表しているそのままの数字を見てみる。販売コストは2,051.92億ドル(約25兆円弱)であるので、76.4%であるので、逆算すると粗利率は24.3%となる。これに販売および一般管理費が510.64億ドル(約6兆円)、営業収益比18.8%が差し引かれ、営業利益は151.15億ドル(約1.8兆円)となり、営業収益比で差し引き5.5%となる。以前のウォールマートと比べると、粗利、経費があがっているが、依然として、低粗利、低コスト、高利益体質であるといえよう。

   一方、ウォールマートの財務の方であるが、自己資本比率は38.21%であり、意外に低い自己資本比率である。昨年は38.8%、前期の決算では40.7%であるので、若干下がっているところが気にかかるところである。この要因は、負債の主要項目である長短借入金が436.08億円(約5兆円強)あり、総資産の26.4%と大きな比重を占めていることによる。また、資産の主要項目である出店にかかわる資産を見ると、土地、建物が930.04億ドル(約11兆円)であり、これは総資産の56.3%である。したがって、単純計算では、自己資本38.21%では賄うことができず、出店戦略は借入等により、約20%補っていることになり、出店コストが経営を圧迫しはじめているといえよう。

   さて、これらの数字を受けての、現在のウォールマートの株価であるが、10月度の売上速報の公表の時はそれほど変化がなかったが、11/13の第3四半期決算速報の公表の時は株価が大きくではないが、跳ね上がっており、投資家はこの決算結果を好意的に評価しているといえよう。ウォールマートの株価は、この数ケ月間では、10/11の46.9ドルがピークであり、その後、徐々に下がり、この10月度の売上速報の公表がなされた11/8には43.62ドルまで下がった。その後、しばらく、その近辺で低迷していたが、11/13に45.97ドルまで跳ね上がり、現在、46ドルから47ドルの間で推移している。

   このように、ウォールマートの10月度の売上は108.4%と堅調な推移となり、その後、公表された第3四半期決算も堅調な数字であったため、株価も低値を脱し、上昇気味で推移している。すでに、ウォールマート年間最大の売上となるクリスマスシーズン、年末、年始を含む第4四半期に突入したが、この堅調な数字を受けて、売上、利益をどこまで上乗せできるかが課題といえよう。サブプライムローンの問題もどこまで消費に影響がでるか、読みにくい状況ではあるが、この11月の売上速報が今期を占う上で重要な月といえ、次回、11月度のウォールマートの売上速報に注目したい。

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