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November 16, 2007

ヤオコー、2007年3月期中間決算、増収増益、総菜13.8%!

   ヤオコーが2007年3月期の中間決算を11/5公表した。今期は、ヤオコー50週年にもあたり、4月から7月の4ヶ月間にわたって全店で営業キャンペーンを積極的に展開したことも寄与し、増収増益の好決算となった。また、この中間決算時の総菜の構成比が過去最高となる13.8%となり、前期の決算時の13.6%、昨年の中間期の13.7%を上回った。ちなみに、2006年度は13.3%、2005年度は12.9%であるので、年々惣菜の構成比が上昇しており、生鮮No.1の構成比、青果の13.2%との差を広げつつあるといえる。この中間期の数字であるが、営業収益995.48億円(105.9%)、営業利益38.64億円(116.5%:営業収益比3.88%)、経常利益38.49億円(117.1 %:3.86%)、当期純利益21.23億円(115.4%:2.13%)と営業収益の増収幅に比べ、利益が2桁の大幅な増益となる好決算であったといえる。

   ヤオコーの今期は、第5次中期3ヵ年経営計画の2年目となっており、先にあげた50週年の企画に加え、徹底した商品開発と育成、時間帯MD(マーチャンダイジング)の徹底、そして、チームで仕事の4つの目標を設定して取り組んできたという。特に、商品開発では、ヤオコーのPBであるThe Marketplaceのデザインを一新し、合わせて商品の改廃も積極的に進めたという。また、時間帯MDでは、鮮魚部門や青果部門を中心にお客様のニーズに合わせて美味しいものを鮮度のいい状態で提供することにより、売上高、荒利益高のアップを図ったという。この中間期の2桁の増益の結果をみてもその成果が確実に表れているといえよう。

   実際、ヤオコーの営業利益の状況を見てみると、売上総利益が昨年の28.1%から28.4%と0.3ポイント改善している。ただ、今期は物流センター収入、不動産賃貸収入等の営業収入が昨年の4.5%から4.1%へと0.4ポイント下がったため、営業総利益は昨年の32.6%から32.5%へと0.1ポイント下がった。が、販売費及び一般管理費が昨年の28.9%から28.5%へと0.4ポイント下がったため、差し引き、営業利益は3.7%から4.0%へと大きく改善しており、営業収益の105.9%とあいまって、営業利益は116.5%と大幅な伸びとなった。ただ、ちょっと気になるのは、商品売買から得られる売上総利益は昨年よりは改善し、販売費及び一般管理費も大きく下がり、この段階での収支は、昨年と比べ大きく改善してはいるが、わずか1ポイントであるが、マイナスとなっている点である。NSCの積極展開等による不動産収入や、物流センター収入の4.1%が、最終的には営業利益への大きな貢献となっているといえる。

    一方、売上に関しては、今期もNSCを主体に積極的な出店を果たしており、4月に太田小舞木店(群馬県太田市)、幸手店(埼玉県幸手市)、7月に川越新宿店(埼玉県川越市)、8月に上里店(埼玉県児玉郡上里町)、9月にユニモちはら台店(千葉県市原市)を開設している。これらはいずれもNSCへの核店舗としての出店であり、いずれもミールソリューション対応型の標準タイプの店舗であるという。店舗改装に関しても、12店舗について実施し、佐野浅沼店、前橋六供店など競合対策等を目的として、鮮魚の対面コーナー、惣菜の鉄板コーナーの導入など最新のマーチャンダイジングを積極的に取り込んだだという。また、高麗川店、東所沢店など古い店のリニューアルも行なったという。この結果、総店舗数は、埼玉県63店舗、千葉県11店舗、群馬県8店舗、栃木県5店舗、茨城県8店舗、東京都1店舗の計96店舗となった。

    これに対して、財務面であるが、自己資本比率が42.3%と昨年も同様42.3%であり、前期決算時の42.6%と比べると、わずかではあるが下がったが、昨年と比べると、奇しくも同じ数字となった。この要因を見てみると、負債の主要項目である長短借入金は93.37億円(昨年111.53億円)と昨年より約20億円弱削減され、総資産に占める割合は14.87%であるが、それに伴い、純資産の方も土地再評価差額金が発生し、約15億円強下がっており、双方が下がり、自己資本比率が昨年と同じ数字となったといえる。また、資産面であるが、出店にかかわる資産である建物及び構築物168.60億円(昨年182.25億円)、土地86.70億円(昨年86.78億円)、差入保証金143.97億円(昨年149.71億円)と合計399.27億円(昨年418.74億円)と約20億円弱下がり、総資産に占める割合は63.6%となった。これは全96店舗で割ると、1店舗当たり4.15億円となる。残念ながら、この好決算をいかし、借入金を減らし、資産を圧縮することはできたが、純資産も下がってしまったため、自己資本の改善にはつながらなかったが、負債と資産のバランスは確実に改善されているといえよう。

    このように、この中間期のヤオコーの決算は増収大幅増益の好決算となり、特に売上総利益が上昇し、経費が下がり、財務面では負債が減り、それにともない資産も圧縮されるというバランスのよい営業、財務状況となった。ただ、残念ながら、営業面では営業収入が減り、財務面では純利益が減るなど、課題も残されたともいえよう。すでに、今期も後半に入っているが、営業面での好調さを維持し、前期の課題をどこまで改善できるかがポイントといえよう。今後、ヤオコーの営業面での好調さが財務面の数字改善にどこまでつながってゆくかに注目したい。

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November 16, 2007 in 経済・政治・国際 |

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