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November 01, 2007

家計調査データ、2007年9月度、1,995.30円、102.2%!

   10/30、総務庁統計局から、恒例の家計調査データ、2007年9月度が公表された。家計調査データは毎月、月末に前月のデータが公表されるので、現在、最新は9月度である。本ブログでは、この家計調査データを食品スーパーマーケットの客単価と比較しやすくするために1日当りに換算して算出している。また、家計調査データは購入世帯数の10,000分比という指標が算出されているので、これから逆算して、客数PI値、すなわち、購入世帯のみの世帯比率および購入世帯のみの消費額も算出している。これを算出することによって、現状の家計消費データが購入世帯のみの消費額が増えたのか、それとも購入世帯が増えたのかがかわり、より消費の実態に迫ることができるからである。式にすると、全世帯の消費額=購入世帯数の割合×購入世帯のみの消費額となり、客単価3D分析の応用となる。

   一例を示すと、この9月度好調な米について見てみると、米の消費額は111.93円(昨対107.6%)となり、これを分解すると、購入世帯の割合は57.3%(昨対101.3%)であり、その購入世帯のみの消費額は2,013.47円(昨対102.9%)となる。米は、月間で約半分強の世帯が一度は購入しており、その時の消費額は2,000円強であることがわかる。しかも、好調な要因は購入世帯も増えており、購入世帯の消費額も増えていることがわかる。

   さて、この9月度の全体の食品のみの数字は、1,995.30円(昨対102.2%)であった。家計調査データの食料には外食も含まれているため、食品スーパーマーケットの分類に合わせるには外食を抜いた数字で見る必要があるので、注意が必要であるが、約2,000円となり、ほぼ、現状の平均的な食品スーパーマーケットの客単価と一致する。全体では昨対102.2%であったが、大分類を見てみると、最も伸びた部門は、酒類の116.10円(昨対112.5%)であり、ついで、果物の125.17円(昨対108.1%)、飲料の138.63円(昨対107.0%)であった。

   最も伸びた酒であるが、他の大分類と違う点は客数PI値が64.6%と約60%の家計のみが月1回以上購入しており、逆に見ると40%の家計は酒を月に1回も買わないという結果である。他の大分類はほとんどが95%以上であるので、酒は大分類の中でも嗜好品であることがわかる。その中でもウィスキー、ワイン(ぶどう酒)はそれぞれ2.9%、7.2%とごくわずかな愛飲家庭により、支持されていることがわかる。そのワイン(ぶどう酒)であるが、この9月度では酒の中で最も伸び率が高かった。6.40円(176.1%)であり、その中身は、購入世帯の割合が7.2%(106.2%)、購入世帯のみの消費額が88.64円(165.9%)と購入世帯数はさほど増えてはいないが、購入世帯のみの消費額が大きく増えたのが特徴である。これ以外では焼ちゅう18.27円(113.7%)、ビール 47.23円(123.3%)とこれらも二桁の伸びである。

   果物については、グレープフルーツが異常値であり、2.13円(156.1%)と金額はさほど大きくはないが、伸び率が大きかった。特に、購入世帯の割合が14.8%(140.6%)と大きく伸びており、購入世帯のみの消費額も14.39円(111.0%)とよく伸びている。これ以外でもみかん6.63円(114.4%)、なし31.10円(112.4%)、ぶどう29.70円(113.4%)、かき1.67円(111.1%)、すいか1.43円(116.2%)等が2桁の伸びである。

   飲料については、炭酸飲料が8.60円(133.7%)と最も伸び率が高く、購入世帯の割合も38.8%(117.1%)、購入世帯のみの消費額も22.18円(114.1%)と双方が伸びている。これ以外では、乳酸菌飲料9.73円(119.7%)、茶飲料20.10円(119.2%)、コーヒー飲料12.67円(111.8%)が2桁の伸びである。逆に、緑茶9.20円(86.3%)、紅茶1.50円(91.8%)、他の茶葉3.43円(73.6%)と、これらは昨対を下回っており、茶類は厳しかった。

   上記3品以外の大分類では、菓子類195.30円(104.0%)、穀類230.20円(103.9%)、魚介類228.63円(101.7%)、肉類201.80円(101.3%)と、この4部門が昨対を上回っており、残りの部門、調理食品265.17円(99.4%)、野菜・海藻286.30円(98.5%)、油脂・調味料97.53円(97.9%)、乳卵類110.50円(97.5%)の4部門は昨対を下回っている。

   このように、この9月度の家計調査データは昨対102.2%とわずかに上回ったが、その消費を牽引したのは酒類116.10円(昨対112.5%)、果物の125.17円(昨対108.1%)、飲料138.63円(昨対107.0%)の3部門であり、残暑が続いた9月度の状況を如実に表しているといえよう。その意味で、この9月は食品スーパーマーケットの秋冬バージョンへの棚割りへの切り替えが難しかったといえ、早めに棚割を切り替えたところは、数字が取りにくかったのではないかと思う。家計調査データは速報といっても、1ケ月遅れとなるので、すばやくデータを活用することは難しいので、仮説を作るよりも、検証として活用する方が実用的かと思う。来月の数字がどのように変化するか気になるところである。

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