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November 09, 2007

サンエーの中間決算を見る、2008年2月期、増収増益!

   食品スーパーマーケットの2008年2月期の中間決算の公表はほぼ終了し、いよいよ、来週からは2008年3月期の中間決算の公表がはじまる。本ブログでも主要食品スーパーマーケットについて、ほぼこの中間決算の最新情報を取上げてきたが、ここで、もう1社、沖縄のサンエーの2008年2月期の中間決算を見てみたい。10/9に公表されたものであるが、増収増益の好決算であった。営業収益は、643.68億円(105.4%)、営業利益46.12億円(102.8%:営業収益比7.16%) 、経常利益46.92億円(104.3%:営業収益比7.28%)、当期純利益26.11億円(108.7:営業収益比4.05%)と堅調な数字である。特に、営業利益が営業収益比7%を超えるという高収益であり、食品スーパーマーケットの中ではオオゼキと並び、営業収益率が抜群に高い数字である。

   その営業利益の状況であるが、この中間期の数字を見ると、商品売買から得られる売上総利益は30.2%(昨年30.3%)と、この時点で通常の食品スーパーマーケットの数字を大きく上回る数字であり、サンエーの収益性の高さは粗利率の高さにあるといえる。

   そこで、この2007年2月期の本決算時の部門別の売買差益を見てみたい。サンエーの売上は大きく、スーパーマーケットと外食及びホテルに分かれている。スーパーマーケットの売上構成比は95.5%であり、売上ではスーパーマーケット以外の構成比はわずか4.5%であり小さい。ところが、売買差益(粗利率)は外食及びホテルは67.3%であるので、相乗積は3.0%となり、粗利貢献度は非常に高い数字となる。これがサンエーの売上総利益を3.0%へ押上げている。さらに、サンエーには不動産収入、物流センターフィーなどのその他収入が今期2.9%あるため、この2つを足すと約6%となり、極めて大きな粗利貢献度である。ちなみに、スーパーマーケットの売買差益(粗利率)は28.1%であり、売上構成比が95.5%であるので、相乗積は26.9%となる。したがって、最終的にサンエーの売買差益(粗利率)は、この26.9%に外食及びホテルの約3.0%、不動産収入等の約3.0%の相乗積の合計約6%が加わり、約33%となる。

   また、スーパーマーケットの中身は衣料品、住居関連用品、食料品と分かれているが、それぞれ、売上構成比は12.5%、27.3%、55.8%であり、食料品が55.8%、スーパーマーケットだけで見ると、58.4%と約60%である。さらに、その売買差益(粗利率)を見ると、36.7%、25.7%、27.4%であり、衣料品が食品、住居関連用品よりも約10%近く高いことがわかる。したがって、相乗積は4.6%、7.0%、15.3%となり、合計26.9%の売買差益(粗利率)となる。

   したがて、サンエーの粗利率はこの2007年2月期の決算結果を見る限り、食品スーパーマーケットだけで見ると、27.3%と他の食品スーパーマーケットと比べ極めて高い粗利率とはいえない。ただ、企業トータルで見ると、住居関連用品は25.7%と低いが、36.7%の衣料品が加わり、外食及びホテルの67.3%が加わり、さらに、不動産収入等の約3.0%が加わり、最終的な粗利率が約33.0%となる事業構造になっていることが、サンエーの粗利率の高さをもたらしているといえよう。

   話を、今期、2008年2月期、中間決算にもどすと、この中間期の売上総利益は先にも示したように、30.2%であり、これに不動産収入等の営業総利益が2.9%乗り、営業総利益は33.1%となった。ここから販売費及び一般管理費が25.7%かかり、差引き、今期の営業利益は7.4%である。昨年が7.6%であったので、若干、営業利益率は落ちたが、営業収益105.4%でカバーし、今期の営業利益は102.8%となった。

   一方、財務の方であるが、今期の自己資本比率は64.7%と昨年の62.5%と比べ増加している。ただ、この2月期の決算時には65.2%であったので、若干下がっているが、昨年、2006年2月期決算では61.4%、2005年2月期決算では55.5%であったので、年々、自己資本比率が上昇しており、財務の健全化が進んでいるといえよう。その要因を負債と資産の両面から見てみると、負債の主要項目である長短借入金は、44.85億円(昨年62.15億円)であり、昨年より約20億円弱減少しており、総資産に占める割合は、6.38%であり、数年で0、無借金とすることも可能な段階にあるといえよう。

   また、最大の資産である出店にかかわる資産であるが、土地189.62億円(昨年187.41億円)、建物157.70億円(146.30億円)、長期差入保証金36.02億円(昨年36.31億円)と合計383.34億円(昨年370.02億円)と約10億円強の増加であり、総資産に占める割合は54.55%であるが、自己資本比率64.7%の範囲内であり、借入金に依存しない健全な出店にかかわる資産であるといえよう。

   このように2008年2月期のサンエーの中間決算は増収増益の堅調な決算となり、食品スーパーマーケットの中でも極めて高い営業利益率を今期もしっかり確保した。この好決算が負債の削減にもつながり、自己資本比率もここ数年間で最も高い64.7%となるなど、財務面でも健全さが増しつつあるといえる。今後の課題としては、今期の営業収益が105.4%と堅調な伸び率ではあるが、新店の出店が少なく、成長性がやや低いことにあるといえ、今後、サンエーが新店に対してどのような戦略を示すかに注目したい。

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November 9, 2007 in 経済・政治・国際 |

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