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December 19, 2007

ユニバース、2008年4月期、中間決算公表、増収増益!

   青森のユニバースが2008年4月期の中間決算を12/3公表した。ユニバースは食品スーパーマーケットではめずらしい4月度決算であり、この時期の中間決算の公表となった。ユニバースは食品スーパーマーケット以外にもホテル事業等があるため、その売上はさほど大きくはないが、連結、個別の双方を公開している。ここでは、ホテル事業等を除いた本体である食品スーパーマーケットの経営状況を優先する意味で、個別の決算を優先し、必要に応じて連結の数字も見てゆくことにする。

   その個別の中間決算数値であるが、営業収益456.12億円(107.8%)、営業利益17.53億円(164.2%:営業収益比3.84%)、経常利益18.04億円(168.4%:営業収益比3.95%)、当期純利益8.98億円(42.1%:営業収益比1.95%)と当期純利益は減収となったが、売上、営業、経常利益では増収増益の好決算であった。当期純利益に関しては、昨年は、食品スーパーマーケットのファルをM&Aで連結し、その繰越欠損金を引き継いだため、法人税等の負担が大幅に軽減された上での当期純利益であったので、今期がむしろ正常の当期純利益といえ、実質、当期純利益も好調な決算であったといえよう。ちなみに連結では、営業収益468.69億円(107.6%)、営業利益18.38億円(157.8%:営業収益比3.92%)、経常利益18.71億円(162.2%:営業収益比3.99%)、当期純利益9.46億円(59.9%:営業収益比2.01%)という状況であり、増収増益の好決算であった。

   ユニバースが昨対107.8%と増収となった要因であるが、既存店が101.7%と堅調に推移したことに加え、昨年出店した3店舗、2006年10月の五所川原東店(青森県五所川原市)、2006年11 月の黒石駅前店(青森県黒石市)、2006年12 月の盛岡南店(岩手県盛岡市)の貢献が大きいといえよう。さらには、今年、2007年10月に富士見店をNSC(近隣型ショッピングセンター)の核店舗として新規出店もごくわずかではあるが貢献したといえよう。現在、ユニバースは店舗数は青森県26 店舗、岩手県13 店舗、秋田県1店舗の合計40 店舗となり、毎年3店舗前後の堅実な新規出店を継続している。この12月7日にも今期2店舗目、合計41店舗となる大野店を青森市内に新規オープンしており、今期決算も好調な決算が予想されよう。

   ユニバースのこの中間期の経費バランスを見てみると、売上総利益が昨年の23.9%から24.5%と0.6ポイント改善しており、粗利が大きく改善している。不動産収入等の営業収入は昨年の1.1%から1.0へと0.1ポイント減少しているが、合計、営業総利益は昨年の25.0%から25.5%へと0.5ポイント改善されており、商品売買から得られる粗利が大きく改善したことが利益を押し上げた要因であるといえよう。また、販売費及び一般管理費については、昨年の22.4%から今期は21.6%と0.8ポイントも改善しており、粗利だけでなく、経費比率も大きく下がっており、ダブルで利益を押し上げている。したがって、差引き営業利益は昨年の2.6%から今年は3.9%と1.3ポイントと大幅に上昇している。これに売上の伸び107.8%が加わり、営業利益が164.2%と大幅な改善となったといえよう。

   この中間期のユニバースの営業面を見る限り、理想的な展開となっており、既存店の活性化が進み、順調に新店がオープンし、売上をアップさせ、一方、粗利と経費の双方を改善し、大幅な営業利益をもたらし、順調な売上がさらに営業利益を押し上げるという営業利益を生み出すきれいな善循環となった中間決算であったといえよう。

   一方、自己資本比率であるが、53.4%と昨年の46.1%、本決算時の47.1%と比べても上昇しており、連結で見てもほぼ同様な結果である。これは、東京証券取引所市場第二部への上場に際しての公募増資が大きく、昨年は資本金が1億円であったが、今期は15.229億円へと大幅に増えており、さらに資本準備金も13.11億円から27.34億円へと大きく増加し、結果純資産が151.27億円から193.29億円へと大きく増加したことが大きい。また、負債の主要項目である長短借入金は昨年の82.93億円から今期は61.55億円と好調な決算と増加した資本により、返済が進み、総資産に占める割合は17.0%となり、昨年の25.25%と比べ大きく借入比率が下がったといえ、健全な財務状況といえよう。このまま好調さが続けば、さらに自己資本比率は改善し、強固な財務体質づくりにつながってゆくものといえよう。

   また、資産面に目を転じると、食品スーパーマーケットの最大の資産といえる出店にかかわる資産状況であるが、建物、土地、差入保証金の合計は昨年の201.29億円から今期は204.56億円とわずかな増加であり、総資産に占める割合は56.52%であり、これを40店舗で割ると、5.11億円となる。毎年、2から3店舗の新規出店を果たし、しかも、ここ最近ではNSCへ力を入れ、店舗面積も大きくなりつつあるが、出店にかかわる資産はほとんど増加しておらず、今回の資本の増強と好調な決算により、自己資本比率53.4%とほぼ一致した比率となり、借入に大きく依存しない健全な新規出店が可能となりつつあるといえよう。

   このようにこの中間決算のユニバースは東証二部への上場にともない、公募増資をした結果、健全な財務体質へと大きく改善しつつあり、売上、粗利、経費のバランスもよく、利益が生み出される善循環サイクルを築きはじめており、さらに、借入に頼らない新規出店体制も着々と築きつつあり、経営面でも健全な財務体質となりつつある。このまま好調に業績が進んでゆけば、急成長路線をとらない限り、中期的には、健全な新規出店をともなった無借金経営も可能といえる経営状況といえよう。今期のユニバースの本決算、そして、今後、数年間の経営改善がどのような速さで進んでゆくかに注目したい。

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