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January 03, 2008

大発会、1/4直前、大納会の株価をチェック!

   日本の株式市場は年始の大発会に始まり、年末の大納会で終わる1年間の株式相場となるが、今年も1/4、大発会が目前となった。そこで、ここでは、12/28の大納会時点での食品スーパーマーケット各社の株価をチェックし、今年はどのような株価が予想されるかを考えてみたい。まず、大納会時点までの日経平均の動きであるが、12/28は前日比256.91円安の15,307.78円で引けた。日経平均は10月中旬頃までは順調に上昇を続け、17,500円近くまでいったが、その後、約1ケ月に渡り下降し続け、11月中旬には15,000円を割り込む展開となった。それ以降やや上昇を続け、12月に入ると一時は16,000円まで回復したが、12月は一進一退を繰り返し、15,500円前後で推移し、12/28、15,307.78円となった。

   さて、食品スーパーマーケット各社の動きであるが、12/28の大納会では日経平均が下げる中、株価が急上昇し、ストップ高となった食品スーパーマーケットがある。九九プラスである。この日、前日比5,000円(9.09%高)のストップ高の60,000円まで上昇した。九九プラスは本ブログでも触れたように、12/25にローソンとの第2弾の資本・業務提携を公表しており、これにより、ローソンが九九プラスの筆頭株主となることが確定し、この動きを好感しての買いが殺到したための株価急上昇である。なにせ、九九プラスの株価は12/25が上場来最安値の43,500円をつけ、この資本・業務提携が公表されるまでは株価が下げ止まらず、底が見えない状況で推移していた。それが、この日を境にまさに、株価が反転し、12/26(50,000円)、12/27(55,000円)、そして、12/28(60,000円)とストップ高の急上昇となった。小売業全上場企業約400社の中でも5日移動平均乖離率はNo.2の18.15%の上昇率であり、26週の移動平均乖離率が-12.13%であるので、いかに、この短期間に異常な買いが入ったかがわかる。今後、しばらくは、九九プラスの株価は落ち着かない状況が続くものといえよう。

   12/28の大納会の食品スーパーマーケットの株価の動きはこの九九プラスが突出した動きであり、これ以外ではマルキョウの660円 (+15 円、+2.32%)、マルヤの244円(+4円、+1.66%)、イオン九州の1,800円(+22 円、+1.23%)の3社が1%以上の前日比高であり、全体としては厳しい株価であった。食品スーパーマーケットの上場企業は現在約60社であるが、12/28前日比が上昇したのは上記食品スーパーマーケットを含め、わずか12社であった。

   そこで、さらに5日移動平均乖離率の短期的なトレンドではなく、26週移動平均乖離率の中長期的な動きを見てみると、食品スーパーマーケットのNo.1はハローズである。12/28時点の株価は702円(+2円、+0.28%)とわずかな上昇ではあったが、26週移動平均乖離率は13.04%とトップであり、小売業全体の中でもNo.7である。ハローズのここ数ケ月の株価のチャートを見てみると、絵に書いたような右上がりの直線となっており、12/25が年初来高値の730円となった。9月の初めは550円前後であったので、この数ケ月で130%以上の上昇率である。

   ハローズについで、26週移動平均乖離率が高かったNo.2の食品スーパーマーケットはマルエツである。11.19%の上昇率であるが、5日(-1.10%)、25日(-4.02%)、13週(-0.83%)であるので、ここ最近は厳しい株価が続いているといえよう。実際、チャートを見てみると、11月まではきれいな右上がりの上昇であったが、11月以降はほぼ2週間ごとに山谷の繰り返しであり、大納会の12/28も715円(-14円、-1.92%)という状況であり、今後が読みにくい流れである。No.3はマミーマートである。26週移動平均乖離率は9.60%と高く、5日(0.41%)、25日(4.94%)、13週(8.71%)とすべてプラスで推移しており、チャートも、11月まではあまり動きのない状況であったが、11月に入ると、株価は一転、急上昇を続け、12/28の大納会までほぼ右上がりで上昇している。1月以降も注目の株価であるといえよう。

    No.4は丸久であり、26週移動平均乖離率は8.33%であり、5日(2.08%)、25日(4.36%)、13週(8.79%)とすべてプラスで推移している。チャートを見ると、9月以降、急角度ではないが、ゆるやかな右上がりの上昇である。No.5はマツヤの6.48%である。ただ、マツヤはほとんど売買がないため、少しの買いで株価が上昇するため、チャートを見ると、あまり大きな動きではない。No.6は東武ストアの6.26%である。ただ、5日(-0.73%)、25日(-3.32%)、25日(0.74%)であり、短期的にはマイナスである。チャートを見ても11月中旬までは株価はきれいに右上がりで上昇していたが、その後、株価はやや下降しはじめ、現在400円強で横ばいである。

    これ以外では、マックスバリュ北海道、マックスバリュ中部がここ最近右上がりの株価となっており、注目といえよう。このように、大発会直前の食品スーパーマーケット業界の株価は全体としては、上昇基調で推移している株価は数社であり、厳しい状況といえよう。ただ、今年は、今回の九九プラスのケースのように資本・業務提携が業界内、業界の垣根を越えて起こる可能性も高く、ひとたび、提携となれば、株価は急上昇するケースも多く、先が読みにくい状況といえよう。大発会以降の今年も食品スーパーマーケットの株価に注目してゆきたい。

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