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January 30, 2008

PLANT、2008年9月期、第1四半期決算、減収微増益!

    PLANNTが1/25、2008年度9月期、第1四半期の決算を公表した。売上高188.09億円(92.8%)、営業利益 1.43億円(昨年対比なし:売上対比0.76%)、経常利益1.27億円(267.6 %:売上対比0.67%)、当期純利益0.55億円(563.3%:売上対比0.29%)であった。売上高は新潟沖中越地震の影響を受けたPLANT-5刈羽店を閉めたことにより、厳しい結果となったが、利益については、売上対比は依然として厳しい数字ではあるが、昨年の営業赤字を脱却し、僅かではあるが、プラスの方向へと改善している。なお、現時点での通期予想は、売上846.00億円(102.5%)、営業利益5.74億円(228.9%:売上対比0.67%)、経常利益7.00億円(145.9%: 売上対比0.82%)、当期純利益4.60億円(昨年対比なし:売上対比0.54%)と増収増益の予想である。

    一方、PLANTの自己資本比率であるが、17.9%となり、昨年の20.8%、昨年9月期の本決算時の18.4%と比べてもさらに厳しい数字となっており、減収増益と利益が若干向いているとはいえ、財務的には非常に厳しい状況にあるといえよう。自己資本比率17.9%の中身を、負債面と資産面の両面から見てみると、まず、負債面であるが、負債の主要項目である長短借入金が158.23億円(昨年156.84億円)と依然として総資産の48.39%を占めており、負債が経営に重くのしかかっている状況である。

   また、資産面を見てみると、PLANTはスーパーセンター業態であり、出店にかかわる資産である土地、建物、敷金保証金に加え、在庫資産が大きいのが特徴である。残念ながら、四半期決算では要約のみの公表であり、明細がわからないので、直近の9月期の本決算時の数字を参考に見てみると、出店にかかわる資産は150.56億円(昨年156.21億円)とほぼ横ばいであり、総資産に占める割合は47.4%である。在庫資産については、この第1四半期でも公表されており、76.13億円(昨年84.99億円)とPLANT-5の刈羽店が減った分、在庫が削減されているが、それでも総資産に占める割合は23.28%と大きな資産となっている。食品スーパーマーケットの在庫資産は約5%前後であることを考えると、20%を超える在庫資産は大きな負担であるといえよう。

   その結果、PLANTの現状はわずか17.9%の自己資本で、出店にかかわる資産、47.4%、在庫資産23.28%を支えている状況であり、借入金の48.39%に全面的に依存している構造となっており、これ以上、新規出店をしてゆくには、非常に厳しい財務構造となっているといえよう。今後、この厳しい状況を改善するには、まずは、収益性を引き上げ、キャッシュフローを増加させ、自己資本比率を引き上げることが当面の課題といえよう。

   そこで、売上、利益面を見てみると、売上総利益率である、いわゆる粗利率は、18.76%であり、昨年が18.23%であるので、約0.5ポイント改善している。ただし、この売上には昨年までは計上されていなかった不動産収入等の賃貸料収入も加わっており、その分、昨年よりも粗利率が改善しているといえよう。PLNTは、今期から、定款を変更し、不動産賃貸業を追加しており、それに応じた会計基準の変更を行っており、この第1四半期から適用されている。一方、販売費及び一般管理費は17.99%であり、昨年の18.32%と比べ、約0.3ポイント改善しており、差し引き、営業利益率は0.76%と昨年のマイナスをカバーし、営業利益が粗利、経費両面から改善されており、収益がプラスの方向へ上向きつつあるといえよう。

    さて、このような状況の中で、PLANTのここ最近の株価を見てみたい。PLANTの1/29現在の株価は301円 (-4円、-1.31%)と1/23につけた上場来最安値の294円に近い株価となっており、厳しい状況が続いている。この第1四半期の決算が公表された1/25以降の数字を見ると、1/25(305円)、1/28(305円)、1/29(301円)であり、この決算後も依然として厳しい株価が続いているといえる。PLANTは、5日移動平均は0%であるが、25日-10.14%、13週-13.50%、26週-14.00%と中長期的には大きく右下がりの傾向となっており、実際、チャートを見ても、昨年12月以降、右下がりの傾向が続いており、現在、上場来最安値近辺でもみ合っている状況である。投資家は依然として、この増益の第1四半期決算を受けても、財務的に厳しい状況が続いており、買いにはは転じていないといえよう。

   このように、PLANTの2008年度9月期の第1四半期決算が公表されたが、減収増益と収益が若干回復されつつあるが、依然として、財務的には自己資本比率が17.9%と厳しい状況にあり、株価も上場来最安値近辺という厳しい経営状況が続いている。今後、今期から新たな収益確保を目指したテナントの積極的な誘致による不動産収入による収益改善戦略が本格的にはじまるが、この第1四半期の決算結果を見る限りではややプラスに推移しはじめたといえるが、小売業は本業の収益改善が最優先課題であり、この本業の改善がどこまで回復し、収益を生み出す経営改善が打ち出されるかが課題といえよう。PLANTの本業への取り組みが、今後、どのように進んでゆくかに注目したい。

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January 30, 2008 in 経済・政治・国際 |

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