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February 11, 2008

ウォールマート、売上速報、1月度及び52週累計、108.5%!

   ウォールマートが2/7、2008年1月度及び年間52週の売上速報を公表した。今月は、ウォールマートの決算月であり、年間52週累計の売上速報も同時に公開した。52週は、昨年、2007年2月2日から、今年、2008年2月1日までの1年間、52週の累計である。まず、先に、1年間、52週の累計の売上速報を見てみると、全体では108.5%と2桁には届かなかったが、堅調な伸びといえよう。全体の売上金額は3,754.08億ドル(約40兆1,600億円)となり、年商が40兆円を超えた。ただ円の場合は為替レートで大きく変動するため、本ブログでは直近に近い1ドル107円で換算している。

   この年商をもう少し詳しく見てみると、ウォールマートの中核であるスーパーセンターとディスカカウントストア、ネバーフッドマーケット(食品スーパーマーケット)を含めたウォールマート部門の合計は2,389.73億ドル(約25兆5,700億円:構成比63.6%)で、昨対105.8%であった。会員制ホールセールクラブのサムズ部門は442.54億ドル(約4兆7,350億円:構成比11.7%)で昨対106.6%であった。そして、最も伸び率の高い日本の西友も含まれるインターナショナル部門は921.81億ドル(9兆8,600億円:構成比24.2%)で昨対117.5%であった。

   インターナショナル部門はこのように絶好調であり、特に、日本以外のイギリス、カナダ、ブラジル、中国が好調であり、メキシコは軟調であったという。その中でも1月はカナダでのスーパーセンターの展開により、食品が絶好調であったという。残念ながら、この売上速報のコメントの中に日本の西友への言及がなかったが、今後はアジアが中国、日本、そして、今後最も力を入れて開拓してゆくインドの3極構造での展開となるとのことで、アジア全体の視点で日本の戦略的位置付けが決まるといえ、どのような思い切った政策が打ち出されてくるかが注目といえよう。

   以上が、52週、年間の売上速報であるが、これに対して、この1月度はどのような数字であったかを見てみると、全体としては107.9%となり、52週が108.5%であるので、1月度はやや伸び悩んだ数字となった。その内訳であるが、ウォールマート部門は103.5%(52週105.8%)とやや厳しい数字であった。サムズ部門は106.0%(52週106.6%)であり、堅調な数字といえよう。そして、インターナショナル部門は何と120.8%(52週117.5%)と絶好調であり、ここ数年ほぼこのような状況であり、ウォールマートの成長は、インターナショナル部門に支えられているといえる。今後もますます、ウォールマートにとって海外部門は重要な成長戦略の要となろう。

   一方、既存店について、この1月度を見てみると、既存店トータルでは101.8%とわずかな伸びであり、その内訳はウォールマート部門が101.8%、サムズ部門が101.6%とほぼ同じ伸び率である。52週については、全体では102.0%であり、ほぼ1月度と同じ数字であるが、若干ではあるが、やや1月は伸び率が下がったといえる。その内訳はウォールマート部門が101.9%、サムズ部門が102.5%であるので、サムズ部門が1月度は苦しい数字であったといえよう。

   これを受けて、ウォールマートの株価であるが、この売上速報が公表された2/7(49.84ドル)、2/8(48.76ドル)とやや下がったが、大きな下げではなく、堅調な株価であり、投資家は冷静に相場を見ているように思える。ウォールマートのここ最近の株価の動きであるが、1月に入り、株価は上昇気味で推移している。1月始めは46ドル近辺で推移していたが、1月中旬になると50ドルを超えるようになり、株価の上昇が続いた。一時は2/1に51ドルをも超え、ほぼ1年ぶりの安定した50ドル台の株価となった。その後、株価がやや下がり、この2/8は49ドルを切ったが、ここ最近は50ドル近辺で推移しており、当面、50ドル前後がウォールマートの現在の株価水準といえよう。

   このように、ウォールマートの1月度の売上速報及び年間52週の売上速報を見てみたが、アメリカ国内はいま政治は大統領選の真っ最中であり、経済はサブプライムローンの激震が走っており、消費に関してはけっしてよい状況とはいえない。実際、このウォールマートの数字を見ると、これまでのように2桁を超える伸び率は厳しい状況であり、1月度107.9%、52週累計108.5%と堅調な数字ではあるが、この数字の伸びは、絶好調な海外部門に支えられた数字での伸びといえ、ウォールマートの中核のスーパーセンターを含むウォールマート部門はこの1月度103.5%、52週105.8%と厳しい状況が続いており、スーパーセンターの勢いが感じられなくなった。今後、ウォールマートは絶好調な海外戦略により力を入れてゆく方針であるといい、海外戦略がますますウォールマートの成長には重要なテーマとなりつつある。来期はウォールマートが国内の要であるスーパーセンターをどのように立て直し、成長著しい海外戦略をどのように展開してゆくかに注目したい。

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