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February 19, 2008

西友、上場最後の決算、2007年12月期、減収減益!

   すでに、ウォールマートの完全買収による上場廃止が4/19に決まっている西友が、2/14、上場最後の決算を公表した。それによると、売上高9,523.01億円(99.1%)、営業利益4.34 億円(13.5%:売上対比0.045%)、経常利益-64.79億円、当期純利益-209.31億円という減収大幅減益となる厳しい決算となった。売上、利益ともに回復の兆しがみえない状況といえ、上場廃止後、ウォールマートが抜本的なメスを入れない限り、業績の回復は厳しいといえよう。営業利益4.34億円の事業配分であるが、西友は小売事業と不動産事業とに大きく別れており、売上比率は99%以上が小売事業であり、不動産事業はわずか1%未満である。双方の今期の営業利益を見てみると、小売事業は-16.02億円(昨年12.49億円)と赤字に転落しており、不動産事業は20.37億円(昨年19.73億円)と黒字で伸ばしており、これが小売事業の赤字をカバーし、4.34億円のわずかではあるが、営業利益段階で黒字となった要因である。

   さらに、営業利益の構造を見てみると、西友の商品売買から得られる売上総利益は24.7%(昨年25.0%)と0.3ポイント粗利が下がっている。不動産収入等の営業収入は3.7%昨年3.7%)と昨年と同様であり、結果、営業総利益は28.4%(昨年28.7%)と0.3ポイント下がった。これに対し、販売費及び一般管理費は28.3%(昨年28.4%)と0.1ポイント下がり、差し引き営業利益が0.1%(昨年0.3%)と0.2ポイントのダウンとなり、金額では4.34%のわずかではあるが営業黒字となった。数字を見る限りでは粗利改善効果は表れていず、経費削減もわずかな効果であり、営業段階では大きな改善が進んでいないといえよう。その最大の要因は売上高が99.1%と低迷していることにあるといえ、まずは、売上高をいかに上昇させるかが課題といえよう。

   一般的に小売業の売上高をあげる最大のテーマは新店開発である。現在、上場食品スーパーマーケット約20社のこの1月度の売上速報を集計しているが、全体の売上が105%前後であり、既存店は100%を下回る予想である。外食のマクドナルドのような既存店の売上げが大きく伸びるケースも稀にあるが、通常は既存店100%、新店5%の出店で合計105%、10%の新店で110%という構造である。今期の西友は新店は西友本体としては、ひばりが丘団地店(東京都)、浜北店(静岡県)の2店舗のみであり、他に子会社の食品スーパーマーケットが2店舗の計4店舗であり、全394店舗の1.01%である。逆に、既存店に関しては80店舗(全体の約20%)の改装を進め、24時間営業店舗を43店舗増やし、305店舗(約80%弱)とし、活性化をはかっているが、全体の売上は99.1%と低迷し、厳しい状況である。小売業にとって売上高をあげる最大のテーマが新店開発であることがわかる。

   それにしても、なぜ、西友は、GMSをスーパーセンターに転換しないのか疑問である。スーパーセンターではなく、食品スーパーマーケット主体のNSC(近隣型ショッピングセンター)でも良いと思うが、ウォールマートの資本を大量に注入し、新店開発、既存店のスクラップ、すなわち、ビルド&スクラップ戦略を大胆に実行すれば、現在とは全く違う営業構造になったと思うが、残念である。上場廃止後のウォールマートの経営に期待したいところだ。

   西友の営業利益は4.34億円と黒字にはなったが、経常段階、当期純利益段階では大きな赤字となった。その要因は経常利益については、支払利息が71.53億円(昨年71.00億円)あることが大きいといえる。西友の自己資本比率は現在6.2%と厳しい状況であり、その要因を負債の主要項目である長短借入金の合計で見ると、3,095.11億円(昨年3,152.05億円)と総資産の59.80%と大きく財務を圧迫しており、これらの金利負担が大きく、経常段階で赤字に転落したといえる。もちろん、営業黒字幅が大きければカバーできる範囲であるが、今期の営業利益率0.045%では全くカバーできない状況となった。

   また、当期純利益の赤字幅がさらに膨らんでいるが、これは、特別退職金39.10億円と減損損失70.89億円が計上されたためである。依然として、減損損失が大きな負担になっているが、これは、資産項目の出店にかかわる資産、土地、建物、敷金・保証金の合計が2,966.58億円(昨年3,019.31億円)とほぼ借入金額と同等であり、総資産に占める割合は57.32%と大きく、減損会計の金額もそれにともない大きかったことによると思われる。ちなみに、全394店舗で割ってみると、7.52億円であり、一般的な食品スーパーマーケットの数億円と比べると、GMSが多いだけにかなり、大きな出店資産であり、現在の自己資本比率6.2%、営業利益、経常利益、当期純利益の状況では新規出店も厳しい状況といえよう。

   このように、上場最後の決算となった2007年12月期の西友の本決算が公表されたたが、これまで見てきたように厳しい決算となり、回復の兆しが営業面でも、財務面でも見えにくい状況である。今後、ウォールマートの完全子会社となるが、これまでの経営戦略ではこの厳しい経営状況を改善することは、難しいといえ、本格的かつ大胆なリストラクチャーが必至といえよう。

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Comments

× ウォールマート
○ ウォルマート

WAL-MARTであってWALL-MARTではありません。(笑)

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