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February 15, 2008

マクドナルド、2007年12月期、本決算、絶好調、増収増益!

   マクドナルドが2/7、2007年12月期の本決算を公表した。売上高3,950.61億円(111.1%)、営業利益167.33億円(226.7%:売上対比4.23%)、経常利益156.16億円(273.6%:売上対比3.95%)、当期純利益78.19億円(504.7%:売上対比1.97%)と増収大幅増益の好決算であった。特に、利益がどの段階でも異常値に近い数字となり、大きく改善したのが特徴である。ただ、売上対比で見ると、営業利益率、経常利益率、当期純利益率とも外食産業の中ではまだまだ高いといはいえず、課題は残しているが、昨年対比では利益が急回復といえ、好調な決算であったといえよう。

   その要因をマクドナルドは、次の7つの政策を実施したことが大きかったとしている。その7つとは、①「マックグリドル」「メガシリーズ」「マックラップ」等の新メニューの投入、②ドライブスルー店舗を中心とした24時間営業の拡大(当期末現在1,312店舗)、③地域別価格の導入、④快適な食事空間を提供するための店舗改装(当期改装店舗数240店舗)、⑤年間13,000名以上の受講生を育てるハンバーガー大学を始めとした人材開発への投資強化、⑥会員数800万人を突破したトクするケータイサイトを中心とするe-マーケティングの拡大、⑦フランチャイズ化の推進(当期末現在1,072店舗、前期末比76店舗の増加)である。

   不思議なことに、この中には出店戦略の項目がなく、いずれも商品戦略、既存店の活性化にかかわる項目であり、強いてあげれば、フランチャイズ化が出店戦略にあたるが、前期末比76店舗増であり、さほど大きなインパクトではない。実際、今期の店舗数の推移を見てみると、前期末は直営2,832店舗、フランチャイズ996店舗の合計3,828店舗であったが、期末店舗数は、直営が2,674店舗(-158店舗)、フランチャイズが1,072店舗(+76店舗)の合計3,746店舗(-82店舗)となり、店舗数は減っている。これは、今期の新期出店が直営62店舗、フランチャイズ25店舗の合計87店舗にとどまったのに対し、閉店が直営151店舗、フランチャイズ18店舗の合計169店舗となったためである。マクドナルドは今期徹底した不採算店舗の閉鎖を図っており、これが今期は店舗数の減少につながったといえる。

   ただ、このような新規出店が厳しい状況の中でも決算結果は売上が2桁伸び、利益は大幅な増加となる好決算となっており、これらの思い切った政策が結果的に正しかったことを実証したといえよう。マクドナルドの年間の既存店の客数、客単価の推移を見てみると、1月(105.6%、102.4%)、2月(109.4%、102.8%)、3月(108.8%、99.7%)、4月(111.3%、103.8%)、5月(113.7%、96.5%)、6月(116.6%、97.0%)、7月(109.5%、97.4%)、8月(110.8%、100.5%)、9月(109.7%、102.1%)、10月(105.1%、99.2%)、11月(111.0%、98.8%)、12月(110.4%、100.7%)であり、客単価ではなく、客数が大きく改善したことがわかる。しかも、新店による客数増ではなく、既存店による客数増であるといえ、先の7つの政策が既存店の客数増にダイレクトに結び付いたとものと思われる。

   一方、マクドナルドの自己資本比率であるが、66.1%と健全な数値である。これを負債面と資産面の両方の角度から分析してみると、まず、負債面であるが、負債の主要項目である長短借入金は55億円(昨年35億円)と20億円増加しているが、総資産に占める割合は2.73%であり、全く財務的に負担のない金額であり、55億円は当期純利益78.19億円以下であり、いつでも無借金経営へ転換することができる状況である。一方、今期は新規出店よりも、閉店の方が多かったが、資産の主要項目である土地、建物、敷金・保証金の合計は1,259.75億円(昨年1,271.12億円)と約10億円減少しており、総資産に占める割合は62.5%であり、これはちょうどほぼ自己資本比率に一致し、経営バランスが絶妙な構造である。ちなみに、マクドナルドの期末店舗数は先にあげたように3,746店舗であるので、1店舗当たり出店にかかわる資産を算出すると、0.33億円となるが、この中にはフランチャイズ店舗が約1,000店舗入っているので、直営の2,674店舗で割ると0.47億円であり、約5,000万円であり、食品スーパーマーケットとは1桁違う出店にかかわる資産である。

   このように、この12月期の本決算のマクドナルドは増収、しかも既存店の活性化による2桁の増収であり、大幅な増益となる好決算であった。特に、客単価よりも客数が1年を通してほぼ2桁で伸び続けたことが大きかったといえよう。ただ、1月度の速報がすでに公表されているが、既存店の客数は102.7%、客単価が99.9%となり、売上が102.6%となり、全体の売上も103.3%と伸びが落ち着いたところが気になるところである。今期の反動ともみられる動きが起こっているともいえ、ここ数ケ月のマクドナルドがどのような客数、客単価の伸びを示すかを注視してゆきたい。

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