食品スーパーマーケット、株価速報、2008年2月1日!
サブプライムローンショックにより、一時は12,500円近くまで下がった日経平均株価も、2/1の終値は13,497.16円(-95.31円、-0.70%)とやや下げたが、ここ最近は13,500円近くまで上がり、回復の兆しが見え始めた。これに伴い、今週の食品スーパーマーケットの株価も全体としては、回復基調で推移しはじめたように見えるが、個々の株価を見ると依然として厳しい株価が続いている食品スーパーマーケットが多い。そこで、その中でも、今週、2/1時点での約50社の上場食品スーパーマーケットの株価をもとに株価が上昇に転じた企業を中心に食品スーパーマーケット業界の株価の推移を見てみたい。
短期の株価の動きを示す5日移動平均乖離率を見ると、食品スーパーマーケット業界No.1はCFSであった。小売業約400社の中でも6位とトップクラスである。5日移動平均乖離率8.31%、25日18.64%、13週13.59%、26週20.43%とすべてのトレンドでプラスに推移しており、実際、チャートをみても、臨時株主総会以来、株価は右あがりに推移しており、好調である。2/1現在560円(+40円、+7.69%)と大きく跳ね上がっており、今後、注目の株価といえよう。No.2は丸和であった。5日移動平均乖離率6.38%、25日 6.38%、13週 2.56%、26週 1.01%すべてプラスで推移しているが、2/1現在200円であり、取引があまりはっせいしないため、わずかな売買で変動が大きくなる傾向となり、短期的に数字が高くなったと思われる。
No.3はOlympicである。5日移動平均6.25%となり、5日移動平均乖離率以外でも、25日5.23% 13週-3.07%、26週-4.87%と25日移動平均乖離率もプラスに転じてきており、実際、チャートを見ても、1/23、上場来最安値の531円をつけて以来、上昇に転じており、ここ最近はきれいなV字カーブとなり、右上がりのきれいな上昇直線となっている。売買高も通常の1万株前後から、2枚株、3万株の商いとなり、活況を呈する株価の推移である。以上3社が食品スーパーマーケット業界の中では5%以上の5日移動平均乖離率の企業である。
上記3社についで、5日移動平均乖離率が上昇している食品スーパーマーケットを見てみると、No.4は九九プラスであり、5日移動平均乖離率は4.20%である。25日7.29% 13週-2.09%、26週-13.69%と25日もプラスで推移しており、実際、チャートを見ると、昨年12月までは株価は厳しい状況ではあったが、今年に入り、一旦は株価が急上昇したが、その後、急激に下げ、ここ最近また上昇という流れであり、ここ最近は右上がりのトレンドである。2/1現在の株価は52,300円( +1100円、+2.14%)である。
そして、No.5はユニバースである。ユニバースの5日移動平均乖離率は3.87%であり、25日3.23%、13週-3.27%、26週-8.38%である。ユニバースは昨年は厳しい株価が続いており、10月以降、1月中旬までほぼ右下がりで株価は推移していた。特に1/22には上場来最安値となる988円をつけたが、その後、株価は反転し、現在右上がりで推移している。2/1現在、1,180円(+17円、+1.46%)と好調な株価を維持しており、今後注目である。そして、No.6がヤマザワである。5日3.00%、25日6.76%、13週2.73%、26週0.38%とすべてがプラストレンドである。ただ、実際のチャートを見ると、1/16には上場来最安値の1,300円をつけており、株価は厳しい状況が続いていたが、その後株価は反転し、5日移動平均乖離率が示すように、ここ最近は上昇に転じている。
以上が、5日移動平均乖離率で見た3.0%以上の短期トレンドが上向きになった食品スーパーマーケットの株価であるが、これ以外に、5日移動平均乖離率が上昇した主要な食品スーパーマーケットを見てみると、マルエツ(2.99%、9.41%、10.29%、20.96%)、イズミヤ(2.63%、0.18%、-5.04%、-10.78%)、ライフコーポレーション(2.58%、13.23%、13.08%、13.31%)、ベルク(2.50%、-4.23%、-13.91%、-21.81%)である。これ以外は2%以下の5日移動平均乖離率である。
この中で少し異常な動きを示しているのが、イズミヤである。イズミヤの5日移動平均乖離率は2.63%であり、2/1現在、546円 (-7円、-1.26%)であるが、ここ最近は株価が上昇気味で推移している。ただ、チャートをみると、1月に入り、株価が急落し、特に、1/9には通常20万株前後の売買高が100万株の大商いとなる売りが発生し、翌日の1/10もさらに上回る約170万株の売りの大商いとなり、株価が暴落した。ちょうどこの時、イズミヤは1/9から2/8までの自己株式の買付けを約200万株、金額で約10億円の実施中であり、それを受けての株価の異常値が発生したようである。この大商い以降も株価は下げ傾向で株価が推移し、1/16には年初来最安値となる465円をつけた。その大きく株価が落ち込んだあとの上昇であり、今後、どこまで株価がもどるかがポイントである。
一方、逆に、ここ最近の株価が厳しい食品スーパーマーケットを見てみると、バロー(-4.02%、-14.85%、-20.46%、-20.52%)、ドミー(-1.54%、-1.87%、-3.19%、 -6.35%)、カウボーイ(-1.51%、14.03%、-9.72%、-44.44%)、 原信ナルスホールディングス(-1.09%、-0.59%、-7.16%、-16.83%)となっており、以上が1%以上5日移動平均乖離率が下がった食品スーパーマーケットである。
このように、ここ最近は日経平均も上昇ぎみで推移し、株価全体が上向きつつある中での食品スーパーマーケットの株価を短期のトレンド、5日移動平均乖離率で見てみたが、3.0%以上はまだ約50社ある上場食品スーパーマーケットの内、わずか6社であり、全体としてはまだまだ厳しい状況が続いているといえよう。今回、中国餃子の問題に加え、値上げ問題もあり、なかなか先が読みにくい中であるが、食品スーパーマーケット業界の今後の株価の動きを注意深く見てゆきたい。
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