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February 12, 2008

ヤオコー、2008年3月期、第3四半期決算、増収2桁増益!

   ヤオコーが2008年3月期、第3四半期決算を2/5公表した。連結の営業収益は1,518.73億円(106.3%)、営業利益62.88億円(112.1 %:営業収益比4.14%)、経常利益62.72億円(112.4%:営業収益比4.12%)、当期純利益35.42億円(110.7%:営業収益比2.33%)と増収増益、特に利益がいずれの段階でも2桁の増益となる好決算であった。ただ、同時に公表した通期予想が営業収益1,997.00億円(106.1%)、営業利益71.50億円(102.6%:営業収益比 3.58%)、経常利益71.00億円(102.2%:営業収益比3.5%)、当期純利益39.50億円(102.7%:営業収益比1.97%)と特に利益面が控え目な数字であり、この予想通りゆくと第4四半期が大きくペースダウンとなる予想であり、この乖離が気になるところである。

   この結果を受けて、ヤオコーの株価であるが、この第3四半期決算が公表された2/5(2,830円)、2/6(2,810円:99.2%)、2/7(2,965円:105.5%)、2/8(3,020円:101.8%)と翌日は一旦株価を下げたが、2/7、2/8と株価は上昇しており、特に、2/6、2//7はそれまで1万株前後の売買高であった取引が、4.18万株、2.74万株と活発になり、2/7以降株価も上昇気味で推移しており、投資家はこの決算結果を買いと判断しているようである。ヤオコーの株価は昨年の12月初旬には3,300円前後で推移していたが、その後、右下がりの厳しい株価が続き、今年に入り、3,000円台の攻防を繰り広げていたが、1/22には一時は2,800円まで株価が下がり、その後、この近辺でもみ合っていた。この第3四半期決算が公表された翌日の2/6には一時2,765円まで下げる動きもあったが、現在は3,000円を超えており、再び反転し、この好決算結果を受けて、さらに株価が上昇するか注目である。

   ヤオコーの特に利益が2桁に上昇した要因であるが、ヤオコーは売上と営業収入を分けて計上しているので、営業利益は売上と営業収入を足した営業総利益から販売費及び一般管理費を差し引いた数字となる。そこで、まず売上を見ると、106.6%であり、この売上に対する利益、すなわち、商品売買から得られる売上総利益は28.58%である。昨年が28.29%であるので、いわゆる商品売買から得られる粗利率は0.29ポイント改善している。また、これに営業収入を加えた営業収益比で見ると27.44%となり、昨年の27.09%と比べ、0.39ポイント改善しているのがわかる。さらに、これに不動産収入等の営業収入が3.95%(昨年4.26%)加わり、昨年よりは、0.31ポイント下がったが、トータルの営業総収益は31.40%と昨年の31.36%よりも0.4ポイント上昇し、粗利が特に商品売買から得られる売上総利益の改善によってプラスとなった。

   さらに、販売費及び一般管理費の数字を見ると、27.26%となり、昨年の27.43%と比べ、0.17ポイント改善しており、結果、営業利益が昨年の3.92%から4.14%へと0.22ポイント改善し、営業収益の106.3%とあいまって、営業利益が2桁の伸びとなったとえいよう。すなわち、粗利の改善と経費の削減が同時に改善されており、今期の好決算につながったことになる。また、昨年は商品売買から得られる売上総利益、いわゆる粗利と経費のバランスがマイナスとなり、不動産収入等の営業総利益で営業利益をプラスにしていた構造であったが、今期は売上総利益がわずかではあるが、経費を上回り、営業総利益分がそっくり、営業利益となっており、収益構造のバランスが改善していることがわかる。

   ヤオコーは現在、第5次中期経営計画(3ケ年計画)の2年目に入っており、すでに17期連続の増収増益を達成しているが、さらに、飛躍をはかるべく、今回の経営計画が策定された。その骨子は長期目標として、年商1兆円を掲げており、店舗数500店舗の大チェーンストアの構築を目指している。この中期計画では営業収益を2,112億円、経常利益85億円、経常利益率4%、総資産経常利益率12%、店舗数108店舗とする計画であり、この第3四半期決算を見る限り、計画どおり進んでいるといえよう。

   ただ、若干気になるのが、自己資本比率の40.6%である。昨年が41.0%、昨年2007年3月期が42.6%であるので、若干下がっており、食品スーパーマーケットのトップクラスは60%を優に超える数字であり、安定的な新規出店政策を進める上にも改善が課題といえよう。

   ヤオコーの自己資本比率が40.6%にとどまる要因であるが、負債の主要項目である長短借入金が104.15億円(昨年104.75億円)と昨年とほぼ同じ金額であり、総資産に占める割合は15.31%である。一方、出店にかかわる資産である土地、建物、差入保証金の合計は404.64億円(昨年384.47億円)と昨年と比べ約20億円増加しており、総資産に占める割合は59.49%となる。これは自己資本比率の40.6%ではバランスがとれず、長短借入金の15.31%を足しても55.91%でわずかに下回り、出店にかかわる資産が重く経営にのしかかっている構造であり、今後の新規出店を安定的、長期的に果たしてゆくためにも、自己資本比率の改善が経営課題といえよう。

   このように、ヤオコーのこの第3四半期決算は増収増益、特に利益が2桁の増益となる好決算となり、粗利、経費双方が改善され、好循環の経営改善が進みつつあるといえよう。第5次中期経営計画も順調に進んでおり、長期的な目標である500店舗、1兆円の目標に向かって、ちょうど2割の目標達成が真近である。ただ、気になるのは、今後の新規出店にあたっての自己資本比率の低さであり、今後、資産の圧縮と同時に借入金の返済、自己資本の増強等が中長期的な経営課題といえよう。ヤオコーの今後の営業面はもちろん、財務面の改善がどのように進んでゆくかにも注目したい。

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February 12, 2008 in 経済・政治・国際 |

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