新製品週間ランキング、2008/3/28、値上げ関連商品ずらり!
ここへ来て、その他食品が異常事態になっている。本来ありえないような客単価の高さであり、その原因は、値上げ問題に端を欲した、リニューアル商品のオンパレードとなったことによる。通常の新製品で客単価が1,500円(1人当り1.5円)を超えることはまずありえないことであり、しかも、ベスト20の20位が客単価Cクラスの200円を超えることも稀なことであるが、ここ最近のその他食品ではそのありえないことが続いている。No.1に客単価1,609円の明治乳業、ブルガリアヨーグルトLB81 500gがカバー率100%で全新製品の中でも断トツNo.1となった。また、No.20には客単価235円で紀文食品、さつま揚7枚(巾着)175gが、カバー率は45.2%と低いがランクインしており、その他食品すべてが200円を超える客単価となった。
この、その他食品には飲料、菓子、冷凍食品、家庭用品以外のすべてが含まれるため、客単価の高い日配、一般食品、パンなども入り、比較的客単価が高くなりがちではあるが、それでも、ここ数週間の状況は異常値といえる客単価の高さである。その中でリニューアル商品と思われるものをあげれば、明治乳業関連が何と10品、半分を占め、雪印関連が3品、森永乳業関連が1品と合計20品中で14品、70%もあり、これらがいずれも高い客単価となり、ランキングを独占した状況である。
どのくらい異常かというと、その他食品の中に、客単価Aクラスの500円を超える新製品が6品も入っており、その内、純粋な新製品と思われるものは、No.6の伊藤ハム、朝のいきいきウィンナー95g×2、客単価502円のみであり、これ以外のベスト5はすべて、リニューアル商品で占められている状況である。
No.1は先にあげた明治乳業のブルガリアヨーグルトLB81 500g、客単価1,609円であり、No.2は同じく明治乳業のプロビオヨーグルトLG21 120g、客単価714円、カバー率100%、No.3は森永乳業、森永ビヒダスプレーンヨーグルトBB536 500g、客単価682円、カバー率79.2%、No.4は明治乳業、ブルガリアヨーグルトLB81そのままでプレーン500g、客単価516円、カバー率92.0%、そして、No.5が同じく明治乳業、北海道十勝ヨーグルト90g×4、客単価502円、カバー率88.4%である。特に、No.1、No.2はカバー率が初登場後、1ケ月もたっていない段階で100%となっているのも異常値であり、まさに日配の定番中の定番商品であるといえよう。
このように、その他食品では、値上げによるリニューアル商品が上位はもちろん、全体をも独占している状況といえ、値上げ問題へ対するメーカーのひとつの解決策といえよう。つい、先週までは日清食品が主力商品のリニューアルではなく、まさに、新製品のラッシュであったが、新製品の定義である初登場から13週間を超え、ランキングからはずれはじめたので、今週の日清食品は2品のみとなった。No.14の麺職人醤油93g、客単価289円、No.16のスープヌードル59g、客単価253円である。今回の値上げに対しては、各社の対応が既存の主力商品のリニューアルか主力商品を補う新製品の投入かに分かれたが、いずれにせよ、今週の新製品のランキング上位はこの値上げ問題関連商品が上位を独占した結果となった。しばらくはこの状況が続くものといえよう。
その他食品以外では、今週は気候が暖かくなってきたせいか、飲料の新製品の客単価が上昇中である。No.1に日本コカ・コーラ、アクエリアス2Lが客単価705円のAクラスで入り、No.5にも500mlが客単価390円で入った。No.2には明治乳業のプロビオヨーグルトLG21ドリンクタイプ120mlが客単価485で入り、No.3にも同じく明治乳業のラブ1000mlが客単価476円で入った。いずれもリニューアル商品といえ、ここでも値上げ関連の新製品が上位にランクインしている。No.4は初登場の日本コカ・コーラ、一茶花500mlペットボトル、客単価458円、さらに2LもNo.13に客単価251円で入った。飲料も冬場の客単価と違い、客単価Aクラス、Bクラスが数多く登場しており、値上げ問題関連商品以外にも注目である。
また、冷凍食品でもアイスクリームが健闘しており、No.1にハーゲンダッツジャパン、ミニカップホワイトピーチ(白桃)120ml、客単価258円、同じく、No.2もカシス&オレンジ120mlが客単価224円で入った。No.3にも江崎グリコ、Newジャイアントコーン<チョコナッツ>・<クッキー&チョコ>・<クッキー&バニラ>140mlが客単価214円で入った。また、客単価Cクラスの200円ぎりぎりでもう一品、No.4にアイスクリームではなく冷凍食品から味の素、ギョーザ12個入が客単価200円で入った。
これ以外では家庭用品ではNo.1に客単価916円と先週No.11位から急上昇したコーセー、白澄美白エッセンス30mlが入り、No.2には先週No.1のマックスファクター、SK-Ⅱホワイトニングソースダーム・デフィニション50mlが客単価787円で入った。最後に菓子であるが、菓子は厳しい状況であり、残念ながら、客単価Cクラスの200円を超える新製品が一品もなかったが、No.1には初登場の明治製菓、謹製カールうに味54gが、客単価194円で入った。
このように、今週は値上げ問題が本格化しており、その関連でリニューアル製品が客単価の上位を独占する状況となった。しばらくは、この値上げと新製品はついのテーマであり、今週のような状況が続くと思われるが、各メーカーがどのような対策を講じてくるかに来週以降も注目したい。
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