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March 07, 2008

ユニバース、2008年5月期、第3四半期決算、増収増益!

   青森のユニバースが3/4、2008年5月期の第3四半期決算を公表した。ユニバースは決算期が5月であり、食品スーパーマーケットの上場企業は2月、3月決算が多く5月決算は数社である。売上高711.60億円(106.4%)、営業利益27.14億円(147.9%:売上対比3.81%)、経常利益27.47億円(151.3%:売上対比3.86%)、当期純利益14.31億円(74.5%:売上対比2.01%)と増収増益の好決算であった。当期純利益が74.5%と減益となっているが、これは前期に岩手の食品スーパーマーケットのファルをM&Aした時の法人税が繰越欠損金の引継ぎで大幅に軽減されたためである。売上対比で見ると、2.01%であり、むしろ、正常な数字といえる。

   今期売上高が106.4%と堅調であった要因は、10 月に黒石富士見店(青森県)、12 月に大野店(青森市)を新規出店したことに加え、7 月には沖館店の改装を実施したことなどにより、既存店も昨対101.4%と微増となったことである。食品スーパーマーケットの成長は新店開発がポイントであり、現在、ユニバースは41店舗であるので、2店舗の新規出店はちょうど店舗数では105%の増加となり、毎年2店舗以上を出店できれば、105%以上の成長が可能となる。その意味で、ユニバースは今期も2店舗の新規出店を果たしており、堅実な成長を持続しているといえよう。

   その新規出店にかかわる自己資本比率のバランスを見てみると、ユニバースの自己資本比率は54.2%であり、昨年が45.7%、2007年5月期の決算時が47.3%であるので、大きく改善されている。その要因を負債の主要項目の長短借入金と資産の主要項目である出店にかかわる資産、土地、建物、差入保証金で見てみると、まず、長短借入金は57.13億円(昨年79.88億円)と約20億円削減されており、総資産に占める割合は14.91%となり、大きく削減されたことが大きかったといえる。また、出店にかかわる資産であるが、合計245.41億円(昨年231.65億円)と約10億円強増加しているが、総資産に占める割合は64.0%であり、自己資本比率とのバランスでは約10%借入に依存する構造となっているが、財務バランスとしては、90%を自己資本で賄った出店構造となっており、今後とも堅調な成長が十分可能な財務状況であるといえる。ちなみに、この出店にかかわる資産を41店舗で割ってみると、5.98億円となり、ユニバースが大型化、NSCを推進しているために通常の食品スーパーマーケットよりも出店にかかわる資産が大きいのが特徴といえよう。

   一方、ユニバースの営業利益の状況であるが、売上総利益は26.4%(昨年26.1%)と0.3ポイント改善し、販売費および一般管理費も22.6%(昨年23.3%)と0.7ポイント改善した。したがって、営業利益が差引3.8%(昨年2.8%)と1.0ポイントの改善と、大幅な営業利益の改善となった。粗利、経費双方を改善しての営業利益の改善であり、この第3四半期決算は非常にバランスのよい結果となった。 

   この第3四半期のユニバースは非常に安定した堅実な数字を達成しているが、その背景には食品スーパーマーケットとしての店舗フォーマットの大型化をいち早く確立したことにあるといえよう。ユニバースの全店の平均売場面積は約650坪であり、その内訳は、900坪を超える店舗が5店舗、600坪以上が最も多く18店舗あり、ついで、300坪以上が13店舗、その他となる。主力フォーマットは600坪以上であり、さらに、900坪以上へも挑戦している。日本の食品スーパーマーケットはまだまだ300坪タイプが主力業態であるといいえ、その意味でもいち早く、この大型化に踏み切り、軌道に乗せたことは経営の安定に大きく寄与しているといえよう。

   また、600坪以上という食品スーパーマーケットとしては大型の店舗フォーマットであるが、その割には、生鮮構成比が高く、この第3四半期決算時では、生鮮3品で30%、惣菜が8.8%と合計38.88%と約40%の構成比となっており、生鮮食品強化型の大型店であるといえよう。実際、ユニバースの売場を見ると、思い切った生鮮強化型のレイアウトが600坪以上のタイプでもとられており、大型店であるにもかかわらず、日配、グロサリーが圧迫気味な売場となっている店舗が多く、もう少し、日配を強化してもよいではと思うくらい、壁面、平台で生鮮、惣菜を徹底した強化をはかる店舗づくりとなっているのが特徴である。

   なお、ユニバースは今期の食品スーパーマーケットの最大のテーマとなる値上げ問題に対し、この3/31まで、「この価格でご奉仕いたします」宣言を行い、値上げが予想される商品に関して、価格凍結宣言を実施している。その主要な商品を見てみると、日清フーズ、フラワー粉(小麦粉)148円、AGF、ブレンディ598円、マルちゃん、赤いきつね、緑のたぬき108円、キッコーマ、丸大豆しょうゆ328円、Jオイル、味の素さらさらキャノーラ油298円、昭和産業、天ぷら粉100円、マルコメみそ、マルコメ君228円などであり、50品以上に及ぶ。

   このように、ユニバースのこの5月期の第3四半期決算が公表されたが、増収、大幅増益となる好決算となった。特に、粗利の改善、経費の削減が同時に達成されるという好循環な決算であり、売上も2店舗の新規出店が寄与し、堅調な伸びである。また、この好決算を受ける形で、自己資本比率も借入金の返済が進み、着実に改善しており、今期は本決算でも好決算が期待できよう。次の、本決算の数字に注目したい。

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March 7, 2008 in 経済・政治・国際 |

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