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March 04, 2008

CPI(消費者物価指数)、2008年1月度、食品値上げ鮮明!

   1/26、総務省統計局から、2008年1月度のCPI(消費者物価指数)が公表された。概況は以下の通りである。(1) 総合指数は平成17 年を100 として100.7 となり、前月比は0.2%の下落。前年同月比は0.7%の上昇となった。(2) 生鮮食品を除く総合指数は100.5 となり、前月比は0.4%の下落。前年同月比は0.8%の上昇となった。(3) 食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は98.9 となり、前月比は0.6%の下落。前年同月比は0.1%の下落となった。現在、エネルギー、食品を中心に値上げが始まっているが、総合指数を見る限りでは100.5、昨対100.8%と、全体としては微増である。ただ、エネルギー、食品は一部では急激な上昇となっており、来月以降のCPIがどのような数字になるか予断を許さない状況が続いているといえよう。

   CPIは主要品目に加え、家計調査データと同じ項目での明細項目も同時に公表されており、今回は、その明細をもとに、特に食品に焦点を当てて、この1月度の状況を見てみたい。また、CPIは全国と同時に東京都区部の数字も公表されており、特に、東京都区部と全国の違いについても見てみたい。

   まず、前年同月比、すなわち、昨対で見て、10%以上上昇したCPIの項目を全国と東京都区部で見てみると以下のようになる。スパゲティ10.2%(東京都区部12.2%)、はくさい14.3%(16.7%)、ねぎ10.9%(11.9%)、だいこん10.6%(0.9%)、ながいも21.8%(18.3%)、かぼちゃ21.7%(7.0%)、トマト17.6%(21.1%)、レモン20.5%(23.9%)、マヨネーズ12.6%(27.0%)である。生鮮食品を除けば、10%以上上昇した食品はスパゲティとマヨネーズのみであり、CPIで見る限り、これらごく一部の商品が大きく上昇している状況といえよう。

   逆に10%以上下落した商品を同様に見てみると、レタス-15.4%(-17.1%)、きゅうり-14.7%(-19.6%)、ピーマン-21.6%(-19.9%)、みかん-25.0%(-23.9%)であり、野菜、果物の一部が大きく下がっている。

   また、上昇した商品をさらに5%以上でみてみると、オレンジ9.2%(12.0%)、食パン8.5%(9.0%)、れんこん7.8%(6.3%)、キャンデー7.7%(8.4%)、かつお節7.6%(2.6%)、カレールウ7.5%(7.6%)、かき(貝)6.8%(6.6%)、魚介缶詰6.6%(4.9%)、牛肉B6.6%(6.3%)、グレープフルーツ6.3%(5.3%)、あんパン6.2%(4.4%)、たこ6.2%(11.5%)、バナナ6.2%(4.9%)、ソーセージ5.9%(7.8%)、たい5.8%(6.8%)、干ししいたけ5.8%(6.8%)、ポテトチップス5.6%(7.9%)、冷凍調理コロッケ5.6%(7.4%)、にんじん5.3%(4.8%)、即席めん5.1%(2.7%)、ハム5.1%(6.9%)、食用油5.1%(2.8%)、果実ジュース5.1%(6.9%)である。5%以上については、生鮮を除いてもかなりの商品で上昇傾向が鮮明といえよう。

   以上が昨年同月対比で見た上昇率であるが、CPI、すななわち、平成17年比で見て、5%以上上昇した生鮮品を除く商品は、以下の通りである。冷凍調理コロッケ116.9%、うなぎかば焼き112.3%、ソーセージ111.3%、ベーコン110.4 %、チーズ109.4%、冷凍調理ハンバーグ 109.2%、ハム108.8%、ひじき108.5%、食パン107.8%、キャンデー107.5%、砂糖106.8%、魚介缶詰106.6%、スパゲッティ106.3%、カレーパン106.2%、あんパン106.2%、チーズ (輸入品)106.1%、バナナ106.1%、マヨネーズ106.1%、ちくわ105.9%、カステラ105.9%、コーヒー豆105.8%、ようかん105.7%、ポテトチップス105.5%、牛肉B105.4%、煮豆105.1%、鶏肉105.1%、小麦粉105.0%である。やはり、原料関連が多くこれに加え、輸入関係が多いのも特徴といえよう。

   ただ、一方で、逆に、CPIが95%以下の商品を見てみると以下の通りとなる。納豆95.3%、スポーツドリンク95.3%、清酒(a)95.0%、茶飲料94.8%、インスタントコーヒー 94.6%、野菜ジュース94.4%、あずき94.2%、 ブレンド米94.1%、乳酸菌飲料A93.9%、うるち米93.7%、 国産米A93.6%、果汁入り飲料93.6%、国産米B93.5% 、ヨーグルト93.4%、炭酸飲料93.2%、コーヒー飲料93.0%、鶏卵90.6%、もち89.8%、ミネラルウォーター89.1%、もち米87.7%である。これらは、ほぼ上昇項目と同じ項目近く下がっているといえ、特に、米関連、飲料関係が下がっているという特徴がある。これらのCPIが下がったことにより、生鮮品を除く全体としては、100.5%と微増にとどまっているといえよう。
 
   このようにCPIは概要としては主要項目のみの公表であるが、細目は家計調査データとほぼ同じ項目での指標が公表されており、CPIの現状を個々の項目で深く掘り下げることが可能である。今回、特に、CPI5%以上、5%以下の商品項目をピックアップしてみたが、内容は大きく違うが、その数はほぼ同じ数であり、双方が相殺されて、CPI全体への影響はあまりなかったといえる。ただ、今後、さらに、資源高騰が続き、さらにユーロ高などにより、輸入商品の価格が上昇した場合には、バランスがくづれ、CPIが大きく跳ね上がる可能性もあり、今後、数ケ月間は注意深く、CPIの動向を見てゆく必要があろう。

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March 4, 2008 in 経済・政治・国際 |

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