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March 01, 2008

日経MJ、新製品週間ランキング、2/29、菓子、家庭用品躍進!

   恒例の日経MJ、新製品週間ランキングが2/29、公表された。先週はバレンタインデーの期間のデータであったため、菓子がチョコレートを中心に異常値であったが、今週もバレンタインデーが終わったとはいえ、チョコレート以外の菓子が躍進している。また、家庭用品の上位が大きく入れ替わり、しかも、客単価、Aクラスの500円を超える新製品が登場している。今週はこの2部門が特に躍進しており、注目である。

   まず、菓子部門であるが、No.1は江崎グリコ、チーザ<カマンベールチーズ>38g、客単価497円、先週比194円という躍進である。No.2にもチーザ<チェダーチーズ>38gが客単価487円で入っており、どちらも2/7初登場の新製品であるが、ここへきて先週7位、14位からの躍進である。カバー率も69.6%、70.0%と対象45チェーン、250店舗の大半で取り扱われての客単価であり、注目の新製品といえよう。また、No.3、No.4にはカルビー、ギザギザポテトの焼きしお味80gとチキンコンソメ80gが客単価Bクラスの447円、376円で初登場でランクインしており、しかもカバー率は89.2%、86.8%、今週の全新製品の中でもトップであり、今後の動向に注目である。

   菓子部門はこれ以外にも、No.5に初登場の明治製菓、KAON巨峰39g、客単価はCクラスであるが、234円でランクインした。No.6にもカルビー、じゃがりこほんのり梅味58gが客単価Cクラスぎりぎりの209円で入った。菓子は先週はチョコレートのオンパレードであったが、チョコレートはロッテ商事のコアラのマーチが2品、ネスレコンフェクショナリーのキットカットが1品と計3品であり、いずれも客単価はCクラスの200円を割り、低い数字であり、チョコレートからスナックに需要が移っているといえよう。

   菓子部門についで、今週の注目部門は家庭用品部門である。客単価が今週の全新製品の中でNo.1の590円となったマックスファクター、SK-Ⅱホワイトニングソースダーム・ディフィニション50mlが先週70位からの躍進である。平均単価13,640円という超高額商品であり、PI値は逆算すると0.0043%となり、通常の2,000人/日クラスの食品スーパーマーケットで1日0.086個であるので、12日に1個売れる商品であるので、少なくとも客数5,000人/日以上は欲しいところである。カバー率もわずか11.6%と低く、高額商品は客単価は高いが、客数が多くないと在庫管理が難しいといえ、導入には注意が必要である。No.2の花王、ソフィーナメモリーホワイト薬用美白エッセンス50gも平均単価7,349円、客単価544円、カバー率23.2%、No.3のマックスファクター、SK-ⅡWS DREAM・リニューアルエッセンス50gも平均単価10,863円、客単価518円、カバー率15.2%である。いずれも、客単価はAクラスの500円を超えるが、高額商品であり、やはり、カバー率も低い。

   今週は、この2大部門が突出した部門であるが、これについで、その他食品が先週とは大きな変動がないが、客単価は高い数字を維持している。No.1は先週同様、伊藤ハム、朝のいきいきウィンナー95g×2、客単価Aクラスの536円である。ただ、カバー率が15.6%と低く、限られたチェーンストアのみでの数字であり、1/21に初登場の新製品であるが、各チェーンストアへの導入が進んでいない状況である。No.2はこれも先週同様、堀川、サラダアラスカ(10本入り)86g、客単価350円、No.3は東洋水産、マルちゃん玉うどん3食入600g、客単価312円であるが、いずれもカバー率が27.6%、36.0%と低いのが気になるところだ。

   また、その他食品では日清食品のカップヌードルの新製品がNo.5にスープヌードル59g、客単価272円、No.7にスープヌードルシーフード61g、客単価219円、No.13にカップヌードルスパイシーカレー85g、客単価159円、No.14にカップヌードルレッドカレー82g、客単価152円とランクインしており、値上げによる既存商品の売上ダウンを新製品でカバーする戦略といえよう。

   これ以外の部門では、飲料部門のNo.1の初登場のキリンビバレッジの世界のKitchenからとろとろ桃のフルーニュ350mlが客単価322円で入った。カバー率も54.8%と高い。この新製品は同じシリーズで、No.9にもピール漬けハチミツレモン500mlペットボトルが客単価121円であり、今後の動向に注目である。No.2はアサヒ飲料、十六茶2L、No.4にも490mlが客単価298円、243円で入り、カバー率も77.2%、82.0%と高い数字である。先週No.1、No.3の新製品であり、依然として上位ランクを維持しており、注目である。No.3には初登場、サントリー、三十丸500mlペットボトルが客単価272円で入った。No.10にも2Lが客単価121円で入っている。

   最後に冷凍食品部門であるが、初登場の新製品が全20品の中で13品と目白押しであるが、残念ながら客単価はいずれも50円を切り厳しい状況である。まだまだ、中国問題が尾を引いているといえ、当面、厳しい状況が続くものといえよう。期待のアイスクリームもNo.1となったロッテ冷菓、雪見だいふく<生チョコレート>47ml×2個も客単価は100円を切り、92円と低迷しており、冷凍食品全体が厳しい状況といえよう。

   このように、今週はバレンタインデーが終わり、菓子がチョコレートからスナックへとシフトし、トップクラスの新製品は客単価Aクラスの500円に迫る勢いであり、今後、菓子の動向に注目である。また、これについで、家庭用品も高額商品の客単価が上昇しており、客数の多い店舗では導入を検討したいところである。来週以降は気温が上昇しはじめ、春の新製品がそろそろ登場してくるものと予想され、どのような新製品が登場するか楽しみである。

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