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March 05, 2008

日清食品に見る値上げ問題への対応!

   直近、2月度のCPI(消費者物価指数)を見ても即席麺は昨年対比で105.1%の上昇となっており、全体が100.7%であるので、明確に価格が上昇していることがわかる。そこで、本ブログでは、この1月から値上げに踏み切った即席麺の最大手、日清食品の値上げの現況とその対策について見てみたい。

   日清食品は、昨年9/5のニュースリリースにおいて、「1990年のメーカー希望小売価格の改定以来、17年間厳しい環境の中、コストアップを抑える努力を続け、価格の維持に努めてまいりましたが、企業努力は限界に近づいております。このような状況下、年内は価格を据え置くことといたしますが、引き続き高品質で、安全・安心な商品を提供するためにも、新年からやむなくメーカー希望小売価格改定を実施させていただくこととなりました。」というコメントとともに、具体的に、1/1からのメーカー希望小売価格を提示した。

   その主要な商品の改定価格はカップヌードルシリーズが155円から170円(109.6%)、カップヌードルミニシリーズが90円から100円(111.1%)、カップヌードルビック大盛りが175円から190円(108.5%)、即席袋めんが90円から100円(111.1%)という値上げである。値上げ幅は約110%であるが、CPIでは105.1%であるので、約5%の誤差があるが、その誤差は小売業各社との値上げ交渉が妥結するにしたがい、110%に近づいてくることになると思うが、どの辺で落ち着くかはまだ予断を許さない状況であり、来月、再来月のCPIを見てゆく必要があろう。ただ、小麦価格はさらに上昇傾向にあり、今後、再値上げも考えられ、今年は、値上げ問題が安心・安全とならび、メーカー、小売業の最大の経営課題となるものと思われる。

   日清食品は、昨年10/31の中間決算時に公表した資料の中で、この値上げの背景を大きく2つ上げている。ひとつは、主要原材料コスト高騰であり、小麦粉の売渡価格制度が変動相場制になり、上昇傾向になったこと、バイオ燃料生産拡大による影響が出始めたこと、原油価格高騰により容器、段ボール、燃料、物流コストが上昇しはじめたことをあげている。ふたつ目は、安全安心コストの上昇であり、原材料の品質管理・検査体制を強化していること、日清(上海)食品安全研究所設立し、品質保証責任を徹底していることなどがあると説明している。そして、これらの理由により、今回、新年、1/1の出荷分から約110%の値上げに踏み切ったという。ちなみに、日清食品では、過去にも値上げをせざるをえない時期があり、1884年と1991年であり、この時の日清食品の経営へ与えた影響は売上高で98.3%、98.9%であったという。

   さて、このような状況により、現在、まさに日清食品がカップヌードルをはじめ、即席麺の値上げに踏み切り、予想される2%、あるいはそれ以上の売上ダウンをどのようにカバーするかの商品戦略を見てみると、ここ数ケ月の状況を見る限り、積極的な新商品開発、市場への積極的な投入であるように思われる。ここ最近、日経MJの新製品週間ランキングを見ると、まさに、日清食品のカップヌードル新製品のオンパレードといってもよく、先週の主なランキングを見ると、以下の通りである。

   No.5に日清食品のカップヌードルのスープヌードル59g、客単価272円、No.7にスープヌードルシーフード61g、客単価219円、No.13にカップヌードルスパイシーカレー85g、客単価159円、No.14にカップヌードルレッドカレー82g、客単価152円とランクインしており、積極的なカップヌードル関連の新商品を投入していることがわかる。

   また、実際、これらを裏付ける形で、これらを含め、この1年間に発売された新製品、リニューアルのカップヌードル関連を、日清食品のホームページで確認してみると、今年発売されたものは、日清中華 天津風麺(2008年01月)、カップヌードル スパイシーカレー(2008年02月)、カップヌードル レッドカレー(2008年02月)、カップヌードル 四川風担々(2008年03月)の4品である。

   昨年発売したものは、カップヌードルリフィル スターターパック(2007年03月)、日清のとんがらし麺 熟辛(2007年03月)、日清の温そうめん 柚子こしょう風味(2007年04月)、カップヌードルリフィル お試しパック(2007年08月)、よこすか海軍カレーヌードル(2007年08月)、カップヌードル ミルクシーフードヌードル(2007年11月)、カップヌードル キムチビッグ(2007年12月)の7品である。

   そして、リニューアルしたものは、チキンラーメン 受験生応援カップ(2008年01月)、日清中華 担々麺(2008年01月)、スープヌードル(2008年01月)、スープヌードル カレー(2008年01月)、スープヌードル シーフード(2008年01月)、カップヌードル しお(2007年07月)、カップヌードル みそ(2007年10月)、日清の江戸そば(2007年10月)、日清の京うどん(2007年10月)の9品である。

   このように値上げにより、売上が減少する既存商品の分を新商品、リニューアル商品でカバーする積極的な新商品開発戦略であると思われるが、これがどこまで、数字をカバーできるかが課題であろう。まずは、この本決算の数字、そして、新年度、第1四半期決算の数字に注目である。

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March 5, 2008 in 経済・政治・国際 |

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