日経MJ、新製品ランキング、4/11、値上げラッシュ!
今週は何といっても、値上げ商品のオンパレードとなった。このPOSデータが、3/30から4/5までということもあり、4/1から値上げに入った牛乳類をはじめ、すでに値上がなされていた新製品を含め、値上げ関連商品が目白押しとなった異常なランキングである。本来、値上げ商品を新製品とするかどうかは微妙なところであるが、各メーカーがリニューアルするしないを区別せずに、バーコードを変更する場合が多く、既存商品でも値上げ対象となった場合はバーコードを変更することが多い。これらは、POSデータ上は新製品として認識されてしまうので、今回、そして、ここ最近、新製品ランキングが異常な状況である。ここしばらくはこのような変則な状況が続くものといえよう。
さて、今週は先週と比べ、飲料に値上げ関連商品が増えたのが特徴である。No.20まですべて、客単価Cクラスの200円以上の新製品が占め、その他商品と並び、全体の客単価が急上昇している。また、今週から初登場の新製品も4品登場しており、最もアクティブに新製品が動いた部門である。No.1には客単価722円、カバー率70%で明治乳業のおいしい牛乳1000mlが入った。平均単価が219円であるので、値上げされての数字かどうか微妙な価格であるが、今週の飲料No.1である。おいしい牛乳は500mlもNo.15にランクインしており、客単価は240円、カバー率は84.0%と1000mlよりも高い数字である。500mlの方が客単価は低いが、カバー率は高くなった。
No.2には、やはり初登場の日本ミルクコミュニティ、メグミルク牛乳1L、客単価はAクラスの568円であり、カバー率も83.2%と高い数字である。No.3は、初登場ではないが、やはり牛乳関連の明治乳業、ラブ1000ml、客単価542円、カバー率88.4%である。飲料はこの3品の牛乳が上位を独占しており、いずれも、客単価がAクラスの500円を超える。これ以外にも、値上げ関連の新製品としては、No.6に明治乳業、プロビオヨーグルトLG21ドリンクタイプ120mlが客単価375円でランクインしており、カバー率は何と100%と対象45チェーン、250店舗全店に導入されており、すごい商品である。No.7も明治乳業、ブルガリアのむヨーグルトLB81プレーン1000ml、客単価361円、No.9にも明治乳業、おいしい牛乳スーパーESL 1000mlが客単価344円で入っている。
飲料ではこれら値上げ関連以外でも、No.4に日本コカ・コーラ、一茶花500mlペットボトル、客単価401円、カバー率90.58%、No.5にも日本コカ・コーラ、アクエリアス2L×6、客単価386円、カバー率33.2%が入った。一はNo.13にも2Lが客単価264円で、カバー率86.4%で入っている。
飲料についで、値上げ関連が多い部門は、ここ数週間、その他食品部門であり、この部門もべスト20がすべて客単価Cクラスの200円を超える数字となった。特に、No.1は明治乳業のブルガリアヨーグルトLB81 500gであり、客単価は何と1,789円(1人当り1.789円)と新製品ではありえない数字であり、極めて高い客単価である。また、カバー率も100.0%と極めて高い数字である。カバー率100%はもう1品あり、No.3に入った明治乳業のプロビオヨーグルトLG21 120g、客単価Aクラスの696円である。カバー率が100%を超える新製品はめったになく、今週は、値上げ商品が多く、さきほど、飲料部門でもあげたプロビオヨーグルトを含め、3品目である。No.2は森永乳業、森永ビヒダスプレーンヨーグルトBB536 500g、客単価702円、カバー率82.4%である。飲料はこのベスト3を含め、今週の新製品の大半が値上げ関連で占められた状況である。明治乳業が11品、森永乳業が4品、雪印乳業が3品と乳業メーカーが18品を占め、ほぼ完全に独占した形である。
もうひとつ、今週の特徴は、先週、先先週ぐらいから、回復基調が見え始めた、冷凍食品である。No.1に味の素、ギョーザ12個入りが客単価339円、先週比31円プラスで入り、カバー率も78.8%となった。No.2は加ト吉、ごっつ旨いお好み焼1食294g、客単価275円、先週比93円で入り、カバー率は70.8%であった。No.3、No.4には味の素のエビシューマイ12個入り168gとHot1!エビピラフ2人前450gが客単価244円、222円でカバー率68.8%、64.8%で入った。このように冷凍食品が上位を独占しており、ランキング20位の中に13品と半分以上を占めた。
これ以外の部門では菓子部門では、No.1がネスレコンフェクショナリー、キットカットミニ15枚が客単価429円、No.2には初登場のチロルチョコ花より濃厚団子10個、客単価239円が入った。また、家庭用品部門では、No.1には先週同様、マックスファクター、SK-Ⅱホワイトニングソースダームデフィニション50mlが客単価525円で入った。No.2には旭化成ホームプロダクツ、サランラップ22cm×50mが客単価414円で入った。
このように、今週は4/1値上げとなった新製品がのきなみランクインしており、異常な新製品週間ランキングとなったが、この傾向は、少なくとも今後、数ケ月は優に続くことが予測される。本当の新製品と既存商品の値上げにより、バーコードが変わったことによる値上げとが混在してランキングに入ってくることになるといえ、ここしばらくは落ち着かないランキングとなろう。ただランキングはともかく、重要なのは客単価であり、客単価Aクラスの500円、Bクラスの300円は無条件で導入してもよいくらい高い数字であり、Cクラスの200円は導入を検討して水準といえ、この辺の基準で見るとランキングにまどわされず、新製品の見極めがしやすいと思う。来週以降も値上げ関連商品には大いに注目である。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
まぐまぐ、プレミアムスタート、コンサルティング、現場からのレポート執筆中!
週間!食品スーパーマーケット最新情報:まぐまぐ!スタート(現在1113人)
Mixi(ミクシィ)に食品スーパーマーケット最新情報のコミュニティを創設!(現在374人)
« アオキスーパー、2008年2月期決算、販管費率16.8%! | Main | サンエー、2008年2月期決算、増収増益、13期連続! »
« アオキスーパー、2008年2月期決算、販管費率16.8%! | Main | サンエー、2008年2月期決算、増収増益、13期連続! »
Comments