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April 22, 2008

ライフコーポレーション、2008年2月期、増収大幅増益!

   ライフコーポレーションが4/14、2008年2月期の決算を公表した。営業収益4,396.06億円(105.0%)、営業利益104.37億円(116.9%:営業収益比2.37%)、経常利益97.43億円(117.9%:営業収益比2.21%)、当期純利益42.78億円(260.8%:営業収益比0.97%)となり、増収、大幅増益の好決算となった。既存店の売上も103.2%と昨年の103.0%を上回る好調さであり、しかも、既存店の客数が101.8%、客単価101.4%と双方が改善しての既存店の売上アップであり、バランスの良い内容である。

   ライフコーポレションはこの数年ポイントカードを導入し、営業時間の延長にも積極的に取り組み、どちらかというと既存店の客数アップ戦略に力を入れてきた。実際、昨年も既存店は103.0%と好調であったが、その中身は、客数102.7%、客単価100.2%と客数の伸びで既存店の売上を底上げしてきたが、今期は客数の伸びがやや下がり、逆に客単価の伸びが表れており、昨年増加した新規顧客を含め、既存店の顧客へのマーチャンダイジング政策が顧客から評価されはじめた結果といえよう。今期で終了となる第2次中期経営計画で取り組んだ15の改革が各実に現場にまで落ちた成果といえよう。

   その中期経営計画であるが、すでに第3次中期経営計画が3ケ年計画で策定されており、これまでの15の改革に対し、今回は12の課題になるという。その骨子は、「従業員に信頼される日本一のスーパーマーケット」すなわち「働きがいのある会社」の実現に向け、「人材の確保・育成・評価・活用」に全社をあげて取り組むという。また、経営目標のひとつとして、安定的に経常利益100億円超を計上できる企業体質を作り上げてゆくという。ちょうど、この第3次中期経営計画が終了する翌年度、2011年度が創業50周年となり、その時までには250店舗、売上高5,000億円、経常利益150億円(経常利益率3%)の達成を目指したいという。

   現在、ライフコーポレーションは、食品スーパーマーケットを首都圏89店舗、近畿圏108店舗の合計197店舗を展開しており、ここ数年毎年5店舗前後の新規出店であったので、単純計算では15から20店舗の上乗せにしかならず、目標を達成するためには、どこかで大量出店かM&Aが必要であり、250店舗をどのような戦略で実現するかが注目される。

   ただ、気になるのは自己資本比率である。現在、23.8%(昨年23.0%)であり、昨年よりは若干改善されているが、積極的な新規出店をはかってゆくにはやや不安な数字である。ライフコーポレションの出店にかかわる資産である土地、建物、差入保証金の合計は958.26億円(昨年985.86億円)とやや下がってはいるが、総資産に占める割合は60.65%であり、自己資本比率23.8%ではカバーできないバランスであり、これを補う形で、負債の主要項目である長短借入金等の合計666.91億円(昨年706.16億円)が当てられている構図であり、総資産に占める割合は42.2%である。ちょうど自己資本比率23.8%を足すと66.0%であり、バランスがとれる状況である。したがって、現状、自己資本1に対し、借入2の割合での出店構造となっており、大量に新規出店をしてゆくには少し現状は無理があるといえ、財務戦略の見直しが必要といえよう。実際、ライフコーポレーションも、今後の新規出店に関し、「継続的な企業成長を図るため、新規出店、既存店舗の改装など投資を積極的に行う計画でありますが、これらの資金は、極力、営業活動によるネット・キャッシュ・フローに依ることとし、不足分を金融機関からの借入にて調達することとしております。」とコメントしているが、一歩バランスを崩すと、借入過多となり、経営を圧迫しかねない財務状況といえる。その辺が、次の第3次経営計画の課題といえ、今後、好調な決算数字をいかに自己資本の充実につなげてゆくかも大きな課題といえよう。

   一方、今期のライフコーポレーションの決算が好調であった営業利益の状況であるが、売上総利益は26.2%(昨年26.1%)と0.1ポイント改善している。これに不動産収入、物流センター手数料収入等の営業収入が2.6%(昨年)乗り、営業総利益は28.8%(昨年28.7%)と0.1ポイント改善した。ちなみに、営業収入のうち、不動産収入と物流センター手数料との比率であるが、5倍以上物流手数料が大きく、食品スーパーマーケットにとって物流手数料は大きな収益源となりつつある。そして、販売費及び一般管理費であるが、26.4%(昨年26.5%)と0.1ポイント改善し、結果、営業利益が2.4%(昨年2.2%)と差引0.2ポイントの改善(比率では109.0%)となり、営業収益の105.0%と相まって、営業利益が116.9%と大幅に上昇した。

   このように、ライフコーポレーションの決算は増収増益の好決算となり、特に、利益は2桁以上の増益となり、しかも、昨年から既存店の伸びが103%台となる好調さを示している。ポイントカードの全店導入、営業時間の延長、積極的な店舗改装など既存店の活性化が確実に数字に表れてきているといえよう。ただ、自己資本比率は依然として低い状況であり、今後、第3次中期経営計画では積極的な新規出店も組み込まれており、財務面での改善が今後の経営課題といえよう。ライフコーポレンンが財務面の改善を含め、どのような成長戦略を打ち出すかに注目したい。

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