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April 30, 2008

オークワ、2008年2月期決算、増収増益、自己資本充実!

   オークワが4/3、2008年2月期の決算を公表した。営業収益2,513.51億円(102.9%)、営業利益78.47億円(110.8%:営業収益3.12%)、経常利益80.84億円(112.6%:営業収益比3.21%)、当期純利益40.65億円(103.7%:営業収益比1.61%)と増収増益の好決算となった。ただ、若干、売上が伸び悩んだが、これは、既存店は101.0%と堅調な伸びであったが、主力業態のSSMは2店舗、スーパーセンター、メッサは0と主力業態の新規出店が抑制されたことによるといえよう。

   反面、今期はディスカウント業態のプライスカットに力を入れ、プライスカット海南下津店、プライスカット和泉鶴山台店、プライスカット御坊店の3店舗を新規出店した。プライスカットはこれに加え、既存の食品スーパーマーケット6店舗を業態転換したため、現在32店舗となった。オークワは現在、145店舗であるので、プライスカットの店舗構成比22.0%となり、オークワの中でも大きな柱となりつつある。特に、食品の値上げ問題が本格化する中、価格にこだわったプライスカットは、プライスラインで優位な位置を占めることになり、今期はさらに出店が加速するものといえよう。

   オークワは現在、和歌山、奈良、大阪、三重を中心に東海、阪神へとドミナントエリア拡大を目指し、近畿の食品スーパーマーケット業界の中で、最も競争力の強いスーパーリージョナルチェーンを目指しているが、これらの地域で最適な食品スーパーマーケット業態を展開してゆく方針といえ、商圏環境、競合環境に応じた幅広い業態の選択肢があり、柔軟に対応できるという特徴が強みといえよう。

   今期は特に、SSM(スーパー・スーパーマーケット)において、愛知県初出店となる愛西プラザを新規出店しており、いよいよ東海戦略がスタートし、今後、愛知県から和歌山県までの東海道沿線への出店が中長期的に展開されてくるものといえ、阪神戦略を含め、近畿を主体に2正面作戦がスタートしたといえよう。ちなみに、愛西プラザであるが、売場面積747坪の食品スーパーマーケットであり、年商目標は19億円である。周辺にはホームセンターのカーマ、衣料品のあかのれん、パチンコのセントラル等を配したNSC(近隣型ショッピングセンター)業態での出店である。

   オークワは今期はこのように新規出店が抑制ぎみであるが、その分、財務体質が強化されており、今期の自己資本比率は58.9%となり、ここ数年では最高の数字である。過去5年間の自己資本比率を見てみると、58.9%(2008年)、55.3%(2007年)、55.0%(2006年)、49.0%(2005年)、49.2%(2004年)という状況であり、自己資本が充実してきているのがわかる。オークワは経営目標に経常利益率4.0%、ROE10.0%を掲げているが、現状は3.21%、5.7%であり、目標値には届いていないが、ROE×自己資本比率=ROAであるので、今後、経常利益率、ROEが高まれば、自己資本比率が上昇しているので、結果、ROAも高まり、経営全体の効率も一段と上昇することになる。

   オークワは現在、出店にかかわる資産である土地、建物、差入保証金の合計は860.85億円(昨年895.47億円)と昨年に比べ約30億円減少しており、総資産に占める割合は69.43%である。したがって、自己資本比率58.9%では若干バランスがとれず、負債の主要項目である長短借入金等の合計201.09億円(昨年254.11億円)、総資産の16.21%でバランスをとっている構図である。ただ、このまま、増益の好決算が続けば、今期約50億円の長短借入金が削減されているように、借入金の削減が進み、自己資本比率がさらに充実すれば、強固な財務体質となり、今後、新規出店の余力がさらに高まり、積極的な成長戦略をとることも数年以内に可能な状況といえよう。その意味で、今期、出店を抑制した結果、財務体質は確実に強化されており、出店余力が高まりつつあるといえよう。

   ちなみに、この決算発表後のオークワの株価であるが、決算発表の4/3以前の3月中旬ごろから株価はきれいな右上がりの上昇を続けており、4/11には年初来最高値となる1,569円をつけ、その後は1,500円前後で推移している。年初来最安値が3/8の1,064円であるので、わずか1ケ月で500円(150%)の株価上昇であり、投資家は買いと判断したといえよう。また、この間、オークワは3/5に約15億円を投じての3/6から7/14まで100万株(2.22%)の自社株買いを公表しているので、それも追い風となっているといえよう。

   このように、オークワが2008年2月期の決算を公表したが、やや新規出店を抑制しての増収増益という決算であった。特に増収率が102.9%と微増であったが、反面、自己資本比率が58.9%と上昇しており、財務体質が確実に改善されつつある。今期、オークワは愛知県という東海地区にドミナントエリアを拡大しており、いずれ、この地区でも積極的な新規出店に踏み切ると思われるが、そのための財務体制を現在着々と整えているようにも思える。今後、数年間でオークワがどこまで、財務体質を強化し、いつ、積極的な新規出店に打って出るかに注目である。

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