日経MJ、新製品ランキング、4/25、味の素餃子復活!
恒例の日経MJ新製品ランキングが4/25、公表された。注目は冷凍食品No.1の味の素、ギョーザ12個入りであり、客単価Aランクの500円を超え、600円(1人当り0.6円)となった。冷凍食品で客単価Aランクとなるのはまれであり、この1月末から続いた中国冷凍餃子事件でのダメージを回復し、復活の兆しがうかがわれる快挙といえよう。カバー率も86.4%であり、対象45チェーン250店舗の大半での数字であり、客単価600円は極めて高い数字である。ただ、平均単価が先週の181円から117円と4円下がっており、若干特売での数字が入っていると思われ、来週以降、この600円が維持されるかどうかが注目である。
冷凍食品No.2にも味の素、エビシューマイ12個入り168gが客単価451円で入っており、これも先週比115円アップと好調である。冷凍食品はランキング全20品中13品、約70%を占めており、冷凍食品の数字が急激に回復しはじめている傾向が鮮明であり、中国冷凍餃子事件も約3ケ月、厳しい状況が続いたが、ここで一段落といえよう。ちなみに、アイスクリームはNo.5に江崎グリコ、Newジャイアントコーン<チョコナッツ>・<クッキー&チョコ>・<クッキー&バニラ>140mlが客単価Cクラスの200円を超え、254円で入っており、カバー率も90.5%とカバー率は極めて高い数字である。
今週はまた、ここ数週間続いている値上関連商品も注目といえ、その他食品、飲料においてもとうとう、客単価超Aクラス1,000円を超える新製品が3品登場しており、活況を呈している。新製品ランキングというよりも、売れ筋ランキングといってよいほど、通常の定番商品の中でも重点商品がランキングに登場しており、現状の売場の見直しにも十分役立つランキングとなっている。新商品ランキングに登場する期間は13週であるので、6月ぐらいまでは現状の商品が掲載されるので、この機会に新製品だけでなく、定番商品の見直しも一緒にやってしまいたいところである。
まず、その他食品であるが、No.1は明治乳業、ブルガリアヨーグルトLB81 500gであり、客単価は先週比120円落ちたが、何と1,681円という高い数字であり、しかもカバー率は100.0%と全対象チェーンに導入されての数字であり、驚異的な数字である。PI値も逆算すると(1,681円÷1,000人)÷154円=1.09%と1%を超え、新製品のレベルを優に超え、店舗全体で細心の注意を払い、店長管理にするくらい重要な商品といえる。No.2には森永乳業、森永ビヒダスプレーンヨーグルトBB536 500gが客単価Aクラスの732円で入った。No.3は明治乳業、プロビオヨーグルトLG21 120g、客単価702円とこれも客単価700円台と高い数字である。これらを含め、その他飲料には客単価Aクラスの500円を超える新製品が9品も入っており、新製品ではありえない極めて高い客単価である。
同様に、飲料でも客単価の異常値が続いており、No.1には明治乳業、おいしい牛乳1000ml、客単価1,330円が入った。ただ、ヨーグルトと違い、カバー率は74.0%であり、26%の店舗は未導入といえ、客単価1,330円のチャンスロスを考えるともったいないといえよう。No.2は日本ミルクコミュニティであり、メグミルク牛乳1Lであり、客単価は1,117円とこれも客単価1,000円という超Aランクであり、極めて高い数字である。カバー率も87.2%と高い。No.3、No.4は明治乳業のおいしい牛乳スーパーESL1,000ml、客単価759円、ラブ1000ml、客単価579円が入った。そして、No.5には日本ミルクコミュニティの雪印コーヒー1Lが客単価502円で入り、以上が客単価Aクラスの500円以上の新製品である。この中で、明治乳業、おいしい牛乳スーパーESL1,000mlはカバー率が26.0%とわずかな導入率であるが、導入されている26.0%の店舗では客単価759円と客単価はAクラスであり、おもしろい新製品であるといえよう。一般に、カバー率が低く、客単価の高い商品はひそかに高い支持を受けている新製品といえ、注意が必要である。
これ以外では菓子部門でNo.1となったのがネスレコンフェクショナリー、キットカットミニ15枚であり、客単価はBクラスの300円を超え、347円であった。カバー率も89.6%と高く、安定した数字である。No.2にもきなこ14枚が客単価295円で入り、No.4にもミニ塩&キャラメル14枚が客単価238円で入り、キットカット商品はどれも高い客単価であるといえよう。No.3には初登場の不二家、カントリーマアム(濃いお茶)16枚が客単価257円で入り、不二家はNo.10にも初登場の抹茶ミルキー袋100gが客単価162円で入った。不二家の新製品もここへきて順調である。家庭用品ではNo.1に先週223位からいっきに踊りたカネボウ化粧品、ブランシールスペリアホワイトニングコンクルージョン(医薬部外品)45mlが登場しており、客単価も877円とAランクであり、注目である。ただ、平均単価が9,919円であり、カバー率も19.2%と低く、客数の多い店舗でないと難しいといえよう。
このように、今週の新製品は冷凍食品の復活が見え始めたといえ、今後、行楽シーズンに向けて注目の新製品のラッシュといえよう。また、ここ数週間、そして、今後数週間に渡って値上関連商品がトップを占める状況が続くと思うが、逆に、定番の重点商品を見直すチャンスでもあり、客単価の動向をしっかりと追ってゆきたいところである。来週以降もこれら新製品の動向にも注目したい。
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