日経MJ、新製品週間ランキング、冷凍食品が動いた!
4/4、恒例の日経MJ、新製品週間ランキングが公表された。今週は久しぶりに、冷凍食品が動いた。これまで、冷凍食品部門は1月末の中国冷凍餃子事件が起こって以来低迷を続け、上位はアイスクリームが独占している状況がしばらく続いていた。しかし、今週のランキングでは、久しぶりに、冷凍商品が上位を独占し、しかも、客単価も200円を超える数字となった。No.1は味の素、ギョーザ12個入り、客単価308円、カバー率63.6%、No.2も味の素、Hto!エビフライ2人前450g、客単価250円、カバー率57.2%、そして、No.3も味の素、エビシューマイイ12個入り168g、客単価224円、カバー率56.0%であり、味の素がトップ3を独占した。
冷凍食品部門は冷凍食品とアイスクリームを合わせた部門となっており、ここ数ケ月は客単価も200円のCクラスを超える新製品は少なく、しかも、上位をアイスクリームが占めていたが、ここへ来て、新たな展開に入ったようである。今後は気温も上昇し、アイスクリームの客単価が上昇してくると思うが、冷凍食品も今週の数字に表れたように、回復の兆しが見え始めたといいえ、今後、注目の部門といえよう。No.4にはアイスクリームの江崎グリコ、Newジャイアントコーン<チョコナッツ>・<クッキー&チョコ>・<クッキー&バニラ>140mlが客単価205円で入ったが、No.5には冷凍食品、加ト吉、ごっつ旨いお好み焼1食294gが客単価182円で入り、べスト5に冷凍食品が4品入るという状況である。全20品の中にも今週は12品が冷凍食品となり、冷凍食品復活の兆しが見え始めたといえよう。
これについで、注目の部門は何といっても、値上げ問題と直結する、その他食品部門であり、先週同様、明治乳業、森永乳業、雪印乳業が上位を独占した。全20品の内、15品がランキングに入っており、ベスト5も独占している状況である。No.1は明治乳業、ブルガリアヨーグルトLB81 500g、客単価1,599円、カバー率100%である。まさに値上げ対応の商品であり、今週の全新製品の中で、圧倒的な客単価であり、トップである。No.2も明治乳業、プロビオヨーグルトLG21 120g、客単価723円、カバー率100%である。この2品はカバー率も100%と対象45チェーン、250店舗すべての店舗に導入され、この数字も全新製品の中で当然であるが、最高の数字である。
No.3は森永乳業、森永ビヒダスプレーンヨーグルトBB536 500g、客単価667円、カバー率82.4%である。No.4は明治乳業、ブルガリアヨーグルトLB81そのままでプレーン500g、客単価523円、カバー率92.4%である。そして、No.5が雪印乳業、ネオソフト400g、客単価515円、カバー率95.2%である。このベスト5がいずれも、客単価Aクラスの500円を超える高い数字であり、しかも、その他食品の20品すべてが客単価Cクラスの200円を超えるという異常値といえる状況である。ここ最近の値上げにより、通常の定番商品がリニューアルされたり、新たにバーコードを変え、再登録されたことによる異常事態といえ、しばらく、このような混乱がつづくものといえよう。
また、この値上げ問題の影響は、飲料にも及んでおり、飲料のNo.1も明治乳業、ラブ1000mlが客単価470円、カバー率88.8%でトップとなった。No.2は日本コカ・コーラ、一茶花500mlペットボトル、客単価463円、カバー率463円であるが、No.3にも明治乳業、プロビオヨーグルトLG21ドリンクタイプ120mlが客単価450円、カバー率100.0%、No.4にも明治乳業、ブルガリアのむヨーグルトLB81プレーン1000mlが客単価382円、カバー率96.4%で入り、上位を独占するという状況である。
ただ、この3品以外は飲料の新製品が順調にランクインしており、No.5にはサントリー、ペプシネックス500mlペットボトルが客単価342円、カバー率89.3%、No.6にはキリンビバレッジ、生茶500mlペットボトル、客単価320円、カバー率90.8%等、No.19まで飲料の新製品がランクインしており、しかも、No.14まで客単価Cランクの200円を超える客単価であり、飲料がここへきて数字が伸び始めたといえよう。来週以降、飲料の動向には注目であろう。
菓子部門では客単価Cクラスの200円を超えた新製品は2品のみであり、No.1がネスレコンフェクショナリー、キットカットミニ15枚、客単価279円、カバー率67.6%、No.2がカルビー、じゃがりこSpeciality SPICYCHEESE 58g、客単価252円、カバー率82.8%である。そして、家庭用品部門であるが、No.1はマックスファクター、SK-Ⅱホワイトニングソースダームデフィニション50ml、客単価1,038円と客単価はAクラスであるが、カバー率は16.00%と限られた店舗のみでの数字である。No.2はコーセー、白澄美白エッセンス30ml、客単価715円とこれも客単価はAクラスであるが、やはり、カバー率は27.2%と低く、どちらも、平均単価が12,808円、3,666円と高額商品であるので、食品スーパーマーケットとしては定番化は厳しいといえよう。ただ、No.3の資生堂、TSUBAKIシャンプーつめかえ用400mlは客単価410円と客単価はBクラスではあるが、カバー率が77.2%、平均単価も478円、先週比の客単価は263円プラスと今週の家庭用品の中では最も注目すべき新製品といえよう。
このように、今週は冷凍食品に復活の兆しがみえはじめた傾向がではじめており、今後、冷凍食品の動向には注目といえよう。また、食品の値上げが本格化し、今後、この値上げと関連する新製品にも注目であり、ここしばらくは、新製品の動向を注意深く見守る必要があろう。
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