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May 07, 2008

ハローズ、2008年2月期、増収増益、来期、香川へ出店!

   広島のハローズが2008年2月期の決算を4/11、公表した。売上高571.94億円(109.6%)、営業利益20.44億円(107.5%:売上対比3.57%)、経常利益20.22億円(107.9%:売上対比3.53%)、当期純利益11.36億円(113.0%:売上対比1.98%)となる増収増益の好決算であった。特に、今期は、24時間営業、600坪タイプの新店を2007年7月、乙島店(岡山県倉敷市)、2007年12月、西大寺店(岡山県岡山市)、2008年2月、江崎店(岡山県岡山市)と3店出店しており、売上高も109.6%と堅調な伸びを示した。現在、ハローズは、広島県19店舗、岡山県18店舗、計37店舗であるが、来期はいよいよ四国へ参入することが決まり、今後、香川県の新たなドミナントエリアを加え、広島、岡山の3極構造となり、中長期的にはこの地区で1,000億円を目指すという。

   ハローズは、経営目標にROA(総資産経常利益率)12.0%を掲げ、財務バランスを重視する経営戦略を採用している。そのため、ROA(総資産経常利益率)=売上高経常利益率×総資産回転率であるので、それぞれの目標を明確にした経営に心がけている。売上高経常利益率に関しては4.0%を目標とし、高収益商品の開発、情報システム、物流システムの改革、固定費の削減に取り組んでいる。また、総資産回転率については、3.0回を目標とし、用地の取得物件を賃借物件3に対して、取得物件1の割合を基準とし、事業用定期借地契約を行い、新規出店に伴う設備投資額を抑えた出店に心がけているという。経営目標にROA、ROEを掲げる食品スーパーマーケットはあるが、ここまで、具体的にその中身にまで踏み込み、経営目標を公開しているのは希であり、その意味でもハローズはPLよりも、BS重視の経営に徹した食品スーパーマーケットといえよう。

   ただ、気になるのは自己資本比率38.8%(昨年41.4%)であり、ROA=ROE×自己資本比率でもあるので、自己資本比率が低い場合は、ROE(株主資本利益率)を極端に引き上げないとROAが上昇しないため、極端な事例では株主資本を極力低く抑え、利益率の極大化をはかることにもなりかねず、新規出店が負債重視となりかねず、その意味で自己資本の充実は好決算であるがゆえに、今後の課題といえよう。

   そのハローズの出店構造を見てみると、出店にかかわる資産である土地、建物、差入敷金保証金の合計は151.46億円(昨年130.37億円)であるので、約20億円増加しており、総資産に占める割合は65.49%であり、自己資本比率38.8%では賄えない構図である。当然、負債に負うところとなるが、その主要項目である長短借入金の割合は、62.44億円(昨年50.23億円)であるので、総資産の27.0%となり、自己資本比率の38.8%を足すと65.8%となり、バランスがとれ、約40%を借入に負う出店構造といえ、今後、一層の成長路線に経営の軌道を乗せてゆくには、この自己資本比率の改善も重要な経営課題といえよう。ちなみに、ハローズは現在、37店舗であるので、1店舗当たりの出店にかかわる資産は4.09億円であり、450坪、600坪型のSM、NSCが主力となりつつある現状では資産を抑制した出店となっているといえよう。

   また、ハローズの業態開発については、早くから24時間化に取り組んでおり、1994年には早くも、業界に先駆けて300坪24時間化がスタートしている。現在では450坪、600坪型の24時間営業を主力業態とし、最近ではNSC(近隣型ショッピングセンター)にも力を入れている。今後は都市住宅地域には300坪タイプ、郊外住宅地域には450坪、600坪タイプを出店してゆき、自らデベロッパーとなる最小の投資コストでテナント退店のリスクの低いNSCの開発にも力を入れてゆくという。

   さらに、ハローズは、現在、年商規模が500億円台であるが、年商1,000億円、将来的には瀬戸内海沿岸で3,000億円構想もあり、これらを念頭においてと思われるがPB開発にも積極的に取り組み、NB商品と同品質で、価格は3割安く、値入れは30%以上を目指している。現在、デイリー、一般食品、菓子、鮮魚を中心に444品目のPBを開発しており、その売上は全体の6.1%となり、年々売上構成比を高め、粗利率への貢献度もじわじわと表れつつある。将来的に10%を超えてくると、PBの影響力が高まり、価格競争力に加え、粗利改善につながるので、経営へのインパクトが生じてくるといえよう。

   これを受けて、ハローズのここ最近の株価であるが、決算発表前は571円まで下がった時もあったが、この決算が公表された4/11には580円となり、その後、株価は4月中旬になると600円を超え、現在650円前後で推移しており、投資家は今回の決算を買いと判断しているようである。

   このように、ハローズの2008年2月期の決算は増収増益の好決算となり、今期も新規出店3店舗と順調に出店を増やし、来期も4店舗が予定されている。しかも来期はいよいよ、四国、香川県への出店、2店舗が予定されており、ドミナントエリアが増えることとなる。また、そのための戦略フォーマート24時間、600坪タイプの食品スーパーマーケットを核としたNSC業態の開発も進んでいる。近々に出店されるであろうハローズの四国、香川県への初となる第1号店の動向に注目したい。

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May 7, 2008 in 経済・政治・国際 |

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