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May 11, 2008

丸久、2008年2月期、増収増益、自己資本比率改善!

   丸久が4/10、2008年2月期の決算を公表した。営業収益676.69億円(106.4%) 、営業利益34.50億円(110.4%:営業収益比5.09%)、経常利益32.29億円(113.1%:営業収益比4.77%)、当期純利益14.47億円(158.9%:営業収益比2.13%)と増収増益、特に利益が2桁増となる好決算となった。これにともない、利益剰余金が増加し、借入金の返済が進み、自己資本比率がここ数年では最高の数字となる24.0%まで回復した。

   丸久はここ数年、自己資本比率が低迷し、新規出店が思うように進まない状況であったが、この5年間の自己資本比率の推移を見ると、2004年(14.4%)、2005年(15.8%)、2006年(18.7%)、2007年(20.5%)、そして、2008年(24.0%)と年々自己資本比率を高めており、財務内容が確実に好転しはじめている。特に、2005年にイズミと業務資本提携を結び、イズミが4.22%の株式を所有し、翌年にはマルキュウポイントカードとイズミのゆめカードのポイント相互乗入れを開始するなど、業務提携も着実に進みつつあり、その面からの成果もあらわれつつあり、業績もここ最近好調である。ただ、自己資本比率24.0%は以前と比べ大きく改善したとはいえ、まだまだ、低い数字であり、今後、成長路線に軌道を乗せるためには、さらに、改善が必要といえよう。

   丸久の自己資本比率が24.0%となる要因は、資産面で見ると、出店にかかわる資産である土地、建物、差入敷金保証金の合計が224.97億円(昨年228.72億円)と総資産の70.16%を占めており、自己資本では全くカバーできない構造となっているためである。そのため、負債に大きく依存しており、負債の主要項目である長短借入金の合計が159.61億円(昨年177.18億円)と昨年と比べ約20億円削減されてはいるが、総資産に占める割合は49.7%と大きい。これに自己資本比率の24.0%を足すと、73.7%となり、バランスがとれる構造となっており、借入に大きく依存した出店構造となっている。ちなみに、丸久は現在50店舗であるので、1店舗当たりの出店にかかわる資産は4.49億円である。

   ここ最近、丸久は戦略店舗として、MARUKYUのARUKをとったSSM業態のアルクを開発し、出店しはじめており、この戦略業態が丸久の収益構造の好転につながっているといえる。すでに、アルクは24店舗と全50店舗の内、約半分をしめており、今期の新規出店1店舗、そして、来期の新店2店舗もアルクである。また、丸久の売上ベスト10はすべてアルクであり、売上伸び率ベスト10の内、ベスト3を含む6店舗がアルクであり、アルクがまさに丸久の戦略業態となったといえよう。アルクの現在の売上ベスト3は、アトラス萩店34.84億円(100.5%)、5,697㎡、アルク下松店28.12億円(116.6%)、1,901㎡、アルク琴芝店24.35億円(101.8%)、1,992㎡であり、伸び率べスト3は、アルク下松店28.12億円(116.6%:H17/6開店)、1,901㎡、アルク新南陽店18.19億円(111.9%:H17/10開店)、1,357㎡ 、アルク小野田店16.55億円(109.1%:H12/11開店)、1,930㎡である。

    今期、丸久の収益構造であるが、売上総利益が25.2%(昨年25.4%)と0.2ポイント下がっており、不動産収入等の営業収入は2.5%(昨年2.5%)と変わらなかったので、結果、営業総利益が27.7%(昨年27.9%)と2ポイント下がった。一方、販売費及び一般管理費は22.5%(昨年22.8%)と0.3ポイント改善しており、差し引き、0.1ポイントの改善となり、営業利益が5.2%(5.1%)となった。粗利は若干下がったが、経費が改善し、結果、営業利益が上昇しており、アルク業態は結果として経費改善に繋がっているといえよう。営業利益が5%を超える食品スーパーマーケットはそう多くはないので、丸久はアルクを戦略業態に据えた結果、確実に高収益体制ができつつあるといえよう。今後、この高収益体制を維持し、財務改善につなげてゆければ、自己資本比率はさらに改善され、成長余力が徐々に生まれてくるといえよう。

   これを受けて、丸久の株価であるが、残念ながら、株価は決算発表の4/10前も後も800円前後で横ばいであり、売買高も低迷しており、投資家の動きは鈍いといえる。丸久の株価は今年前半は1,000円前後で推移していたが、2月に入り株価が下がりはじめ、その後、3/10には年初来最安値となる740円をつけた。ただ、その後、株価はややあがりはじめ、4月に入り、800円を超えたが、その後、株価は4/10の好決算を受けても横ばいが続いている状況である。

   丸久のここ最近の動きであるが、3/17に山口県に8店舗を展開する食品スーパーマーケット、ピクロスの株式を取得し、子会社化しており、M&Aにも積極的に動き始めた。ちょうど、業務・資本提携をしているイズミも九州で36店舗を展開するマルミヤと資本・業務提携をしており、中国地方ではイズミを中心に、九州をも視野に入れた食品スーパーマーケットのM&Aが起き始めている。

   このように、丸久の2008年2月期の決算は増収増益の好決算であり、しかも、営業利益率も5%を超える高収益であった。今後、この好決算が来期以降も維持できるかどうかがポイントとなるが、丸久が現在取り組んでいる戦略業態アルクの売上規模、伸び率を見る限り、安定している。したがって、アルク業態の売上構成比が増えれば増えるほど、収益は安定してくるといえ、まさにアルクが丸久の戦略業態になったといえよう。丸久の今後のアルクの新店に注目である。

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May 11, 2008 in 経済・政治・国際 |

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