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May 08, 2008

家計調査データ、2008年3月度、値上げの影響は?

   家計調査データ、2008年3月度のデータが4/30、公表された。3月度の家計調査データは、はまさに値上げ商品の影響がどう家計に影響を与えたかが反映される月でもあり、注意深くデータを分析することがポイントとなるが、総じて、値上げされた商品の動きは良い動きをしており、しかも、客数PI値は減っておらず、家計は現段階では値上げを受け入れざるをえなかったといえ、これまでどおりの購入をしているようである。客数PI値がほとんど下げっていないことから、消費額が上がった商品は平均単価の上昇以上に購入数量が下がらなかったということであり、食品スーパーマーケットにとっては、現段階では値上げはプラスに働いているといえよう。ただ、今後も値上げが続くため、今後とも消費動向については注視してゆくことが必要といえよう。

   本ブログでは、家計調査データを独自に分析しており、通常公表される月間の数字を1日当りに換算し、さらに、このデータを購入世帯数の割合と購入世帯のみの消費額に分解し、食品スーパーマーケットの客単価と比較しやすいようにしている。これにより、消費額が上がった場合、落ちた場合もその原因を購入世帯の割合に問題があるのか、購入世帯の消費額に問題があるのかの原因を突き詰めることが可能となり、より消費実態に迫ることが可能となる。

   さて、この3月度の家計調査の全体であるが、外食を除く、食品のみの消費額は、1,956.87円(100.3%)となり、微増であった。衣食住、サービスを含む全体の消費額は10,082.74円(99.7%)であったので、食品は堅調な数字であったといえよう。その中で最も伸びた部門は、油脂・調味料105.84円(107.3%)、肉類209.94円(105.1%)、穀類215.94円(105.0%)であり、値上げ商品群の多い部門の数字が良かったといえる。逆に、伸び悩んだ部門は調理食品(惣菜)254.61円(93.3%)、果物 91.23円(95.5%)、魚介類239.16円(96.1%)、飲料113.68円(96.7%)であり、惣菜、生鮮食品関連が多かった結果となった。

   このような中で、個々の項目で注目すべき、特に値上げ関連商品の状況を見てみると、絶好調の穀物であるが、乾うどん・そば3.97円(139.8%:購入世帯のみの消費額134.0%、購入世帯の割合104.3%)、小麦粉2.32円(138.5%:119.8%:115.6%)と、この2つは異常な伸び率であり、特に、購入世帯のみの消費額が増加しており、数量の落ち込みが少なく、値上げ分がそのまま、消費額にプラスに働いている結果といえよう。これ以外にも、スパゲッティ3.87円(118.8%:116.9%:101.7%)、即席めん4.55円(116.5%:118.4%:98.4%)、もち2.77円(113.2%:103.9%:109.0%)、食パン26.23円(12.4%:109.3%:102.9%)と、いずれも2桁の伸びであり、値上げ問題が、3月度に関してはプラスに左右していることが鮮明である。また、値上げ幅の大きかったカップめんに関しては、8.94円(102.2%:114.0%:89.7%)と消費額は微増であるが、購入世帯数の割合が89.7%と大きく落ち込んでおり、さすがに買い控えが起こっているといえよう。ただ、購入世帯のみの消費額は114.0%とプラスになっているので、平均単価の上昇以上に数量が落ち込まなかったといえ、現段階では金額ベースで踏みとどまっている段階といえるが、もう一段値上げがあると、消費に影響を与えそうな状況といえよう。

   同様に、穀物の値上げに関連する商品群として油脂・調味料があるが、全体では107.3%と好調であるが、これも個々に見ると、カレールウ4.90円(118.8%:115.3%:103.0%)、マーガリン2.55円(117.9%:109.2%:107.9%)、乳卵類ではあるが、バター2.61円(109.5%:112.2%:97.6%)、と好調である。さらに、油脂・調味料を見ると、食用油8.03円(111.7%:108.0%:103.4%)、ジャム3.87円(111.1%:100.2%:110.9%)と以上が2桁の伸びである。また、ふりかけ4.23円(109.2%:103.2%:105.8%)、砂糖4.35円(108.9%:100.2%:108.6%)、みそ7.16円(108.8%:112.5%:96.7%)、マヨネーズ・ドレッシング8.68円(108.0%:102.9%:105.0%)といずれも好調であり、全体的に好調な数字となっており、この商品群も値上げが現段階では、大きくプラスに左右しているといえよう。

   また、これらと関連しているかどうかわからないが、生鮮食品では肉類が105.1%と好調である。特に、合いびき肉5.45円(114.2%:103.4%:110.5%)、鶏肉33.94円(111.8%:109.7%:101.9%)、ソーセージ19.52円(111.0%:106.6%:104.1%)が2桁の伸びであり、好調である。ただ、牛肉は53.84円(98.4%:98.7%:99.7%)と伸び悩んでいるとこが気になるところである。

   一方、これら好調な商品群に対し、明らかに、消費額が下がった商品群もあり、調理食品(惣菜)が93.3%という落ち込みである。コロッケのみ唯一5.68円(112.8%:107.2%:105.2%)と2桁伸びたが、うなぎのかば焼き4.77円(55.0%:114.1%:48.2%)、ぎょうざ4.58円(72.4%:107.5%:67.4%)、しゅうまい2.45円(79.2%:101.3%:78.1%)、やきとり4.58円(82.1%:95.9%:85.6%)と中国問題、冷凍餃子事件が尾を引いているようで、これらの商品の回復が見られない状況といえる。また、主食の弁当、寿司、おにぎりともに昨対を割っており、厳しい状況である。

   このように、現在、家計調査データの直近は3月度のデータであるが、この数字を見る限りでは値上げ問題は現段階では消費者へ大きな影響を与えているとはみえず、価格の上昇分がそっくり、売上に反映されている状況といえよう。食品スーパーマーケットにとっては追い風になっている現状といえるが、値上げは4月、5月以降も続々と続いてくるため、今後の消費動向については、注意深く見てゆく必要があろう。

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