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May 26, 2008

食品スーパーマーケット売上速報、2008年4月度、堅調!

   食品スーパーマーケット業界主要企業の2008年4月度の売上速報が出揃った。この4月度は値上げ問題がどのように売上に響くかが注目されたが、数字を見ると、2月、3月度と比べるとやや失速した感があるが、依然として堅調な売上であったといえよう。月次売上を公開している25社の食品スーパーマーケット、一部HCも含む4月度の数字を見ると、全体では105.9%、既存店も100.2%と昨対を超えた。3月度が全体107.0%、既存店102.2%であり、2月度が107.5%、102.4%、そして、1月度が104.8%、99.7%であるので、2月、3月よりはやや伸び率が下がったが、1月度よりは伸び率が高く、堅調な売上を維持しているといえよう。ただ、一部企業では既存店が95%前後の数字も見られ、もう数ケ月、数字を注意深く見る必要があろう。

   ちょうど、5/23に日経MJで主要外食31社の4月度の売上速報の数字が掲載されたが、これを見ると、既存店の昨対を超えた企業はわずか4社のみであり、外食は厳しい数字が続いている。特に、客数が激減しており、客単価は好調な数字となっており、あきらかな外食からの客離れが起きている状況といえ、食品スーパーマーケットへの顧客の流れが起こっているようである。来週後半には家計調査データも公開される予定であり、内食、外食の状況がより明らかになるものといえよう。

   このような中で、この4月度売上伸び率No.1はマックスバリュ北海道の140.1%であった。140.1%は異常値であるが、これはこの4月からマックスバリュ北海道がジョイ18店舗への株式交換によるM&Aを行ったため、店舗数が72店舗となり、大幅な売上増となったためである。ここ最近、各食品スーパーマーケットのM&Aが増えつつあり、特に、イオングループのマックスバリュ各社が積極的である。食品スーパーマーケット業界もイオングループを軸に様々なM&Aが今後予想されよう。

   No.2もM&Aがらみで、売上が異常値となったマックスバリュ中部である。マックスバリュ中部は昨年10月にマックスバリュ名古屋を吸収合併しており、この10月以降売上120%以上で伸びており、好調である。マックスバリュグループはこの2社以外にも、No.4にマックスバリュ東北109.8%、No.5にマックスバリュ西日本104.5%、そして、No.10にマックスバリュ東海106.5%と全上場マックスバリュがベスト10、105%以上の売上の伸び率であり、好調な数字であるといえよう。

   マックスバリュ以外では、No.3に大黒天物産が、117.2%で高い伸び率であった。ただ、既存店は97.9%とやや厳しい状況であり、積極的な新店が売上を牽引している状況といえよう。M&Aなしの新店のみで、120%近い売上を達成するのは大量の出店が必要であり、大黒天物産も50店舗になったので、今後はM&Aも視野に入れた成長戦略も選択肢となろう。No.6はマルエツであり、107.5%、既存店も102.6%と好調である。マルエツも子会社を吸収合併しての好調な数字であるが、既存店も102.6%と堅調な推移であり、ここ最近、安定した数字の推移である。

   No.7はハローズの107.5%、No.8はイズミの約107.0%、No.9はヤオコーの106.8%であり、以上がベスト10である。そして、もう1社、No.11のカスミが106.4%であり、ここまでの11社が105%以上の好調な食品スーパーマーケットといえよう。ヤオコーについては、売上だけでなく、客数、客単価、そして、PI値、平均単価まで公開しているが、それを見ると、客数は全体106.3%、既存店99.7%と既存店の客数がやや下がっているが、客単価は全体100.4%、既存店100.6%と100%を超えている。その中身である、PI値は全体が100.0%、既存店が100.1%、平均単価は全体が100.4%、既存店が100.5%とすべての数字がわずかではあるが100%を超えており、この4月は堅調な売上であったといえよう。

   逆に、この4月、売上が厳しかった食品スーパーマーケットはヤマザワ97.0%、エコス97.7%、いなげや98.2%、スーパーバリュー98.9%、アークランドサカモト99.1%、バロー99.9%の6社が100%を割った。3月度は2社であったので、4月度はやや売上に鈍化が見られ始めたともいえよう。この6社の中でも気になるのはヤマザワであり、全体97.0%に対し、既存店も95.8%と大きく下がっており、厳しい数字である。既存店の客数96.7%、客単価98.3%と双方下がっており、新店が思うように出店できないだけでなく、既存店の活性化も課題といえよう。

   これ以外で今月注目の動きは、PLNATが103.8%、既存店も103.6%と堅調な数字となったことである。特に、この数字には入らないが、5/27にPLANT-3を京都の福知山に新規出店しており、新店戦略が動きだしたことである。PLANTは最近、動産担保による資金調達に成功し、厳しい財務状況がやや改善し、新規出店の環境が整いはじめたことによるといえよう。既存店も徐々に回復し始めており、今後の動向に注目といえよう。

   このように、この4月度は、これまでの好調な2月、3月と比べると、やや売上は失速気味ではあるが、依然として堅調な数字で推移しており、4月度も概ね食品スーパーマーケットは売上の好調さが続いているといえよう。ただ、値上げ問題は、昨年から今年はじめにかけて第1弾の値上げがほぼ浸透し、この4月から第2弾の値上げが始まっており、5月以降の食品スーパーマーケット業界の売上がどのように推移するか注意深く見守る必要があろう。次の5月度の売上速報にも注目である。

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