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May 22, 2008

冷凍食品、2月度の約300店舗のPOSデータを見る!

   冷凍食品の2月度の食品スーパーマーケット、約300店舗のPOSデータを独自に入手した。今後、ある程度は定期的に入手が可能となったので、本ブログでも様々なカテゴリーでPOS分析を試み、今後、その分析結果を取り上げてゆきたい。ちょうど、チェーンストアエイジ4月号から、POS分析売場改革、実践講座がスタートしたので、これを補う意味でも参考にしていただければと思う。冷凍食品についてはチェーンストアエイジの5月号でも取り上げているので、本ブログでは売場改革という視点ではなく、単品動向がどのように変化したかという視点に重点をおいて、昨年のデータと今年のデータの比較を試みてみたい。今回は、この1月末に起こった中国冷凍餃子事件後の冷凍食品の影響について、単品レベルで、食品スーパーマーケットではどのような影響が見られるかがポイントである。

   今回の冷凍食品のPOS分析については、特に、上位200品の昨年の2月度と今年の2月度のPOS分析の比較を試みてみたが、まず、問題のJTの冷凍食品であるが、昨年はお弁当大人気ふっくらオムレツ4個140g、お弁当大人気北海道栗かぼちゃコロッケ6個、焼とり串5本 20g×5本など10品がランキングに入っていたが、今年は200位以下ないしはカットされたため、1品もランキングに入っていない厳しい状況である。

   同様に餃子関係の冷凍食品であるが、昨年は全冷凍食品の中でNo.1の売上金額であり、月間1,000万円を超える唯一の冷凍食品であった味の素ギョーザ12個が、今年は3位に後退し、売上も500万円を切ってしまった。その要因を分析してみると、売上金額では46.5%であるが、金額PI値が43.7%、カバー率は98.9%であるので、導入店舗数はほとんど変わらなかったが、金額PI値が半分以下に落ち込み、売上が下がったといえる。売上=金額PI値(客単価)×客数であるので、このPOS分析では売上=金額PI値×カバー率がほぼ近い関係であり、売上ダウンの要因を金額PI値とカバー率で見ることにより、問題の特定が可能となる。味の素ギョーザは、明らかに金額PI値のダウンであり、お客さまの購入頻度が減ったことによると思われる。ただ、ここ最近のデータでは急激に回復傾向が鮮明であり、日経MJの新製品週間ランキングでも冷凍食品部門の上位をしめている。

   ちなみに、今年、冷凍食品No.1の売上金額は加ト吉、S・さぬきうどん5食1,000gであり、600万円強である。これはチェーンストアエイジ5月号で取り上げた事例と同じ結果である。昨年はNo.7であり、昨対で見ると140%近い大きな伸びである。金額PI値も1,000人当たりで、1,113円(1人当り1.11円)を超えており、冷凍食品の中ではトップクラスである。ただ、カバー率が約40%と限られた食品スーパーマーケットの中での金額PI値であり、仮に、カバー率は70%を超えてくれば、売上金額は1,000万円を超えることになり、この商品はまだまだ伸びる余地が大きいといえよう。

   また、この商品はさすがに、CGCがPBを出しており、今年は全冷凍食品の売上の中で昨年のNo.13からNo.4となり、さぬきうどんがいま冷凍食品の中では注目の商品といえよう。同じ、さぬきうどんがニチリュウのPBにも採用されているが、やはり、昨年のNo.52からNo.29への急上昇であり、売上金額でも120%以上伸びている状況である。どちらも、カバー率ではなく、金額PI値の上昇であり、安心安全を求め、消費者がPBにシフトし始めた状況がこのさぬきうどんの冷凍食品では数字に表れているといえよう。

   ただ、PB全体が伸びているかというと、CGCの重点商品であるCGC タイ産断然お得エビF12尾は89.9%とカバー率がほぼ昨対100%であるが、金額PI値が80%ぐらいに落ち込んでおり、CGC 塩ゆでえだまめ 400gも売上金額が70%強と落ち込み、やはり、カバー率が95%強であるが、金額PI値が65%強と落ち込んでおり、PBだからといって顧客の支持が上向いたわけではないことがわかる。

   さらに、冷凍食品の中で、特徴ある動きのあるものをいくつか見てみると、冷凍食品では売上金額では食品スーパーマーケット約300店舗で合計月間300万円以上あるとトップクラスとなるが、その中であけぼの 白身&タルタルソース 150gを見ると、売上金額では昨対110%となったが、その中身は、カバー率が昨年の約50%から60%に伸ばし、金額PI値は85%ぐらいになっており、金額PI値の落ち込みをカバー率でまさにカバーしての売上金額の改善である。この厳しい冷凍食品の中でも、導入店舗を広げ、売上金額を伸ばした商品である。ニチレイF ミニオムレツ6個 180gも同様な傾向であり、売上金額が120%近くになっているが、その中身は金額PI値が75%ぐらいに落ち込んではいるが、カバー率が145%近くまで伸ばしているのが特徴である。

    このように冷凍食品は全体としては厳しい状況にあるが、個々の単品を見ると、この厳しい中でも数字を大きく引きあげた商品もある。特に、No.1となった加ト吉のさぬきうどんのように、金額PI値を引きあげての数字改善をしたものや、金額PI値は下がってしまったが、その落ち込みをカバー率でカバーし、売上金額を引きあげた商品等もあり、商品個々の違いが鮮明である。今後、まだ落ち着いたといえる状況ではないが、冷凍食品の動向がどのような動きとなるかに注目したい。

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